138728 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

3度の飯より音楽好き♪

3度の飯より音楽好き♪

その14

THE SOUND OF SONNY(Riverside)

1 THE LAST TIME I SAW PARIS
2 JUST IN TIME
3 TOOT,TOOT,TTOSIE
4 WHAT IS THERE TO SAY
5 DEARLY BELOVED
6 EV’RY TIME WE SAY GOODBYE
7 CUTIE
8 IT COULD HAPPEN TO YOU
9 MANGOES
10 FUNKY HOTEL BLUES

SONNY ROLLINS(TS)
SONNY CLARK(P)
PAUL CHAMBERS(B) 1,4
PERCY HEATH(B) 2,3, 5~10
ROY HAYNES(DS) 1957.6.11,12&19

THE LAST TIME I SAW PARIS 
アルバムのスタートを飾る軽快なテンポの演奏です。
軽やかに、パリの街を歩いているという印象の曲です。

JUST IN TIME 
出だしがちょっと不思議なトーンですね・・・。
でも、その不思議さに心惹かれてしまいます。
バックでピアノが秘やかに弾んでいます。

TOOT,TOOT,TTOSIE
このタイトル、なんて読むんでしょう?
・・・私の持っているのは、輸入盤なので、読めません。(^^;
トリオになるところで、ソニー・クラークのピアノが軽やかです。

WHAT IS THERE TO STAY
一転して、バラードです。
ロリンズの歌心が感じられるしっとりとした、秋向けの1曲です。
ソニー・クラークのピアノも、ジンときます。
最後はカデンツァでしめくくりです。

DEARY BELOVED
ミディアム・テンポが素敵に響いてきます。
小品ながらも、どことなく粋です。

EV’RY TIME WE SAY GOODBYE
低めの音から始まります。
タイトルからすると、なんとなく物寂しげな感じがしますが、
後半、ロイ・ヘインズのドラムの音が印象的です。

CUTIE
このアルバム中、唯一ロリンズのオリジナル。
スタンダードナンバーが並ぶ中、遜色ないできです。
また、アルバム全体のトーンによくマッチしています。
ゆったりとしたテンポが心地よく耳に残ります。
低く低く聞こえる、ベースのソロも、クラークのピアノもいいです。
この曲を聴いていると、やはりもう少し、作曲者としての
ロリンズにスポットが当たるといいのに・・・と感じずにはいられません。

IT COULD HAPPEN TO YOU
このアルバム中、一番の聞き物(?)ロリンズのソロは
力強くも、しみじみと聴かせる・・・ロリンズならではの、演奏です。
真夜中に、目を閉じて聴いてみたくなるような・・・
最後は静かに、余韻を残して、終わります。

MANGOES
軽快なテンポの曲です。
テーマにはどことなく「トロピカル」なイメージがあります。
「ちゃちゃちゃっ♪」と聞こえるメロディーが楽しげな印象です。
途中でテンポが変わるところも、ユニーク。
・・・この曲、かなり好きかもしれません。

FUNKY HOTEL BLUES
さて、ラストです。
CDのボーナストラックになっているようです。
「ちゃちゃちゃっ♪」で終わるのと、この曲で終わるのとでは、
このアルバム全体の印象がかなり違うような気がします。
・・・とはいえ、MANGOESの系列にある曲かもしれません。
でも、ロリンズのアドリブを楽しむ点では、この曲が一番かもしれません。
ちなみに、この曲は、最近ジャケ買いしたアナログ盤に収録されておりました。
RIVERSIDEの BLUES FOR TOMORROW というコンピもののアルバムです。

全体的に、ゆったりしたトーンの曲が多く
BNのアルバムの緊張感、圧倒的な力強さに比べて
私の中では、今まで少し過小評価気味でした。
若干、インパクトに欠けたためか、このアルバムのレビューは、
たいへん難産でしたので繰り返し聴いてみました。

このアルバムで、なんといっても注目したいのが
ソニー・クラークとの共演です。
ロリンズがいつもより穏やかな音色を奏でているのが印象に残ります。

ロリンズは60年代に「スタンダード」という
そのものズバリのアルバムを出していますが、
こちらのスタンダード集は、聴きこむほどによい味が出てくると思います。

「ソニーの音」・・・
力強さの陰に隠れた、ロリンズの音を感じることができるアルバムでした。

「その15」へ♪

トップへ♪




© Rakuten Group, Inc.