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3度の飯より音楽好き♪

3度の飯より音楽好き♪

その19

newkstime

Newk’s Time ♪


さて今日は、NEWK’S TIME をお送りします。

このアルバムタイトルは、ロリンズのニックネーム
「ニュークス」にちなんだものだそうです。
当時ドジャースに所属していた
ドン・ニューカムに風貌が似ていたとかで
ついたニックネームだそうで、ニューカムの略が
「ニューク」だとのこと・・・。

NEWK’S TIME

1 TUNE UP
2 ASIATIC RAES
3 WONDERFUL! WONDERFUL!
4 THE SURREY WITH THE FRINGE ON TOP
5 BLUES FOR PHILLY JOE
6 NAMELY YOU

SONNY ROLLINS(TS)
WYNTON KELLY(P)
DOUG WATKINS(B)
PHILLY JOE JONES(DS) 1958.9.22

オープニングはマイルス・デイビス作の TUNE UP
見事にロリンズが自分のものにしています。
おおらかな演奏で、
このアルバムの中で大好きなノリノリのナンバーです。
ウィントン・ケリーの転がるようなピアノも印象的です。

ASIATIC RAES はケニー・ドーハム作の、
ちょっと哀愁の漂う感じのナンバーです。
力強く迫力のある音ですが、どこかせつない・・・。

WONDERFUL!WONDERFUL!
ハードな前2曲に比べて、一見どこか「抜けた」ような感じのこの曲・・・
(この抜けた、というのは、いわゆる抜けた、という意味ではないです。
力の抜けた、というニュアンスで受け止めてくださいね)
ウィントン・ケリーのピアノ、コロコロ転がっています。
ロリンズの、テーマで奏でる音色も情緒にあふれています。
そして、後半はスリリングです。

THE SURREY WITH THE FRINGE ON TOP

ロリンズのテナーと、フィリー・ジョーのデュオです。
ちょっと風変わりなフォーマットですね。
どことなく緊張感が漂いつつもロリンズの音が堪能できる一品。
テナーとドラムスの音が一番楽しめるのはこの曲でしょう。
フィリー・ジョーのドラムスは、このアルバム全編を通して光っています。

BLUES FOR PHILLY JOE

さて、お待ちかねのロリンズオリジナル。
フィリー・ジョーに捧げた曲ですね。
軽快な曲です。
・・・ピアノ・ベース・ドラムスが絶妙の味を出しています。
ダグ・ワトキンスのベースの音がひときわ印象的。
ロリンズも朗々と歌っています。

さて、ラストナンバーは NAMELY YOU
こちらもおおらかで、のびのびした感じの曲。
緊張感が徐々に抜けていき、
最後はとてもリラックスしたエンディングです。(^^)
1日の終わりに聴くのにふさわしいかもしれません・・・。

・・・今日はこのアルバムで1日が終わりそうです。
1枚のアルバムを繰り返し、繰り返し聴くことの楽しみを
改めて感じました。
新しい発見があるものです。
フィリー・ジョーのドラムス、すごく好きになりました。

ところで、私の持っているアナログのライナーには
なぜか WONDERFUL! WONDERFUL!のところに
「ローチとロリンズの掛け合いのおもしろみもさることながら・・・」
なんて書いてありました。
ドラムスはフィリー・ジョー ^^;
でも、このアルバムを、ローチとロリンズでやったらどんな感じになるか
そんなことを想像するのも楽しいかも。

毎度ひいきの引き倒しですが、このアルバム、大好きです。


※ Newk’s Time の謎・・・
録音日が、1957年説と1958年説があります。
私の持っている輸入盤CDのライナーには、1957年とあり
日本盤のアナログの方では、1958年、とあります。
どちらが、正しいんでしょうか?

今年6月25日に、ブルーノートの24Bit by RVGシリーズが
ついに発売になりますが、さて果たして、そちらのデータには
どう書いてあるでしょうか?楽しみです。(^^)

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