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3度の飯より音楽好き♪

3度の飯より音楽好き♪

その25

・・・そろそろこのアルバムのことを書かなくてはなりません。


Sonny Meets Hawk!

1 Yesterdays
2 All The Things You Are
3 Summertime
4 Just Friends
5 Lover Man
6 At Mckie’s

Sonny Rollins(ts)
Coleman Hawkins(ts)
Paul Bray(p)
Bob Cranshaw(b)1,2,5
Henry Grimes(b)3,4,6
Roy McCurdy(ds)

1,2,5 1963.7.15
3,4,6 1963.7.18


Yesterdays・・・ ロリンズのイントロで始まりますが、
波乱の幕開けという印象を持ちました。
この音はちょっと苦手・・・ですね。正直言って。
で、どちらがどちらの音か、未熟な私には今ひとつ区別がつきません。
ライナーによると、イントロはロリンズ、コーラスはホーキンスということですが。

ポール・ブレイのピアノのイントロから始まる
All The Things You Are・・・
最初の印象では、この曲は割といけるかもしれませんが、
時々立ち止まるかのように、テナーのブォッ、ブォッ・・・という音がします。
間奏のブレイのピアノのソロが印象的です。
そのあとのソロはロリンズのもののようですが、
いつものロリンズ節とは趣を異にしています。
よどみなく流れる音、とは違った雰囲気で何かを模索しているような、感じがします。
更に最後にホーキンスとのかけ合いになりますが、
この絡みは・・・やはりちょっと苦手な・・・。
はっきりとしたエンディングではなく、唐突にフェイドアウト気味に曲が終わります。

お次は名曲 Summertime ですが、一聴しただけでは、Summertime だとはわかりません。
ほんのかすかに、それとわかるメロディーで
「あぁこれは、もしかすると・・・」とやっと気がつきます。
よくいえば、ユニークな解釈、といえなくもないかも・・・
印象的なのは ヘンリー・グライムスのベースのソロ。低音が力強く見事です。
このソロが終わったあとのホーキンスとロリンズのかけ合いが
もっともサマータイムらしく聞こえるかもしれません。

Just Friends・・・ピアノのイントロから始まるこの曲は
一番今までのなかで、はっきりそれだとわかる音をしています。
やや、アップテンポでの演奏です。
しかし、最初はいいかも、と思っていても
やはり後半になると、このかけ合いはちょっとなぁ・・・とか思ってしまいます。

Lover Manでは・・・ 交代でソロを取っています。
ライナーによると、左スピーカーがホークで、右スピーカーがロリンズとあり
なるほど、言われてみるとそうかな・・・という感じです。
この曲では、二人の演奏をそれぞれに堪能できますが、
でも、私の耳が未熟でなんとなく追いつけません。
ラストの方で、極限まで高音を出していますが、
ピーという音がなんだかちょっと・・・異色ですね。
最後の二人のかけ合いは、今までで一番違和感ないハモリです。

さてラスト、このアルバムで唯一のロリンズオリジナルです。
At Mckie’s・・・
このアルバム中もっとも違和感なく聴けるナンバーかもしれません。
テンポはかなり速いです。
音数は多いですが、一番ロリンズらしさを感じることができます。
ピアノがソロで奏でるテーマも印象的で、ちょっと不協和音気味の音色にも
味を感じます。
そのあと、ロリンズがソロを取りますが、ここはまさに独断場といえる音使いです。
ドラムスとのかけ合いがお見事。

・・・このアルバムのことを語るのは難しいです。
「異色」「違和感」・・・何度この言葉が出てきたことか。(^_^;)
今までで一番書くのに苦労した上に、未だうまい言葉が見つかりません。
ただ全6曲の後半部分の方が、聴きやすく、
またロリンズらしさも出ているような気がします。

ロリンズのテナーとの共演は、コルトレーン以来でしょうか?
・・・でも、これは、一生理解できないかもしれないアルバムになりそうです。 

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