テーマ:山登りは楽しい(12031)
カテゴリ:旅行記録
昨日の日記に「ワタスゲとマッターホルン」の写真を掲載したところ、コメント欄で、たくさんのお褒めの言葉を頂戴しました。どうもありがとうございました。
今回の「アルプス3大名峰ハイキング」で撮影した写真の中でも、確かにあれは、最高傑作の1つであると自画自賛しております。 もっとも、あえてムードをぶちこわすようなことを書きますが、じっさいにその場に居合わせた時には、写真に描かれているような神秘性はあまり感じませんでした。 というのは、あの風景は、あくまで、マッターホルンの方向を向いたときにだけ見られる風景であって、じつは真後ろにはゴルナーグラート展望台、また右手には、その展望台に向かう登山電車(↓の写真参照。左下に、ワタスゲのあるリッフェルぜーが小さく写っています)の線路、というように人工的な風景が広がっていたからです。 私たち自身、その登山電車を利用してハイキングを始めたわけですから悪口は言えませんが、アルプスの一般向けハイキングコースというのは、概して、登山電車、ケーブルカー、ロープウェイ、スキーリフトなどと同居した環境にありました。 このあたり、チベットやパミールやアンデスの山々のトレッキングコースとは明らかに性質を異にしていると言えます。そういう点では、アルプスの観光風景というのは、360度の大自然に囲まれた風景ではなく、ある方向の風景だけを枠で囲い込み庭園として眺めて鑑賞する風景ではないかと思ってみたりします。あるいは、京都の円通寺の借景庭園の鑑賞に通じるところがあるかもしれません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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