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2006年01月06日
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恵比寿・東京都写真美術館にて、『日本の子ども60年』展を見て参りました。

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そもそもは、同館での『植田正治:写真の作法』展がお目当てだったのですが、なかなか興味深い内容だったことと、ラジオなどでも評判だったため、駆け込みセーフという感じで行ってきました。


この写真展は、戦後60年の歴史の中で、子どもの姿がどのように捉えられてきたかというテーマで、数々の写真家による作品が選びぬかれたものです。

土門拳・木村伊兵衛から始まり、細江英公・森山大道・荒木経惟・篠山紀信となんと148人写真家の作品が出品されている。

1945年の広島原爆投下直後の写真に始まる、戦中・戦後の写真からは「生きる」為に一生懸命な姿が映し出されています。

大人と同じように働いたり、自分よりさらに小さな子の面倒を見たり。
そんな中にも、徐々に明るさが見えてきて、
 原爆ドームを遊び場にしていたり、
 こども絵画教室のようなところで、ヌードのデッサンをしたりと、
ちょっと想像しなかったようなシチュエーションがあったりもします。

その後、第一次ベビーブームを迎えると子供の姿が多くなってきます。
 銀座・泰明小学校での青空教室の写真は、僕らが通っていた頃の我が浅草小学校を彷彿させました。

 影山光洋の1946年と1956年の家族写真では、10年間で時代が豊かになったこと窺わせる一方、10年前に写っていた赤ちゃんだけ10年後の家族写真に写っていないという、厳しい現実も見ることができました。

 1962年、東京が世界で初めて1000万人都市になった '50年代後半~'60年代に掛けては都市と田舎の格差の広がりが見えます。

 '62年の捧武の新潟での写真。9人の子供が乗っている小さな小舟の上の写真。一番真ん中で、手ぬぐいを首に巻いて、ニカーッと笑っている男の子はとても印象的でした。

 すぐ近くには、細江英公の『鎌鼬(かまいたち)』の1枚が。相変わらず、ハッとする写真です。
 
 荒木経惟の「さっちん」シリーズも2枚ありました。

 森山大道は、なぜあの写真だったんだろう?『犬の記憶』だったかな?
 今は、手元にないので、実家に戻ったときにでも掘り返してみようと思いました。

 高度成長期には、水俣病などの公害に苦しんでいる姿も見られ、今の我々の発展が大きな代償を払ってきた結果なのだと改めて思い知らされました。

 団地の出窓の上を、仲間たちと渡り歩いている写真を見て、「似たようなことをやったもんだな。」と思ったら、'80年 まさに自分達の世代でした。でも、そんな姿もとても古臭く見えて、たった20数年でこんなにも変わるもんなんだなと実感しました。

 '80年代になると写真もきれいになってきますね。カラーも出てきますし。
 
 '90年代になると、受験がクローズアップされ、暴走族・竹の子族といった風俗も、「こども」の姿として表されていました。

 現代のこどもということでは、印象的な写真が2枚ありました。

 外なのに、みんなゲームボーイをして遊んでいるこどもたち。
 ネコの糞対策なのか、砂場の周りがぐるっとフェンスに囲まれた中で遊ぶ子供たち。
 (なにも、砂場ぎりぎりにフェンスを設置しなくても良さそうなものを。)

 そのほか、ロリータファッションで後ろにパンクの写真を貼ったランドセルを背負って渋谷の街を歩く女の子とか。



 戦後~高度成長期~現代と移り行く中で、
大人と同じように働いたりと、大人中心の時代から、子供らしい時代になり、そして現代、アンバランスな状況が起こっているように思います。
こどもの表情も一旦は明るくなって行くのに、現代の写真には、何か別のものを感じました。
今の子供は、良くも悪くも他人や大人を意識しすぎているような気がしました。
きっと自分もそうだったんだろうと思いながら。

 大人が嫌い、大人になりたくないといった大人への反発。
 大人好みの、または将来大人になった時の為に頑張るこども。

 展覧会の冒頭で、田沼武能シュバイツァー
「大人はついこの間まで子供であったことを忘れている」
という言葉を引用していました。

 そんなこどもの気持ちを忘れてしまった大人たちが、自分達のエゴをむき出しにした結果、「こどもが子供らしく過ごしていた時代」から「こどもが大人になることを強く意識する時代」になってきてしまったのかなと痛切に思いました。

 
 これから、まさにそのような社会でこどもを育てなくてはならない私たちは、何がして上げられるのか、何をしないべきか、いろいろと考えさせられる写真展でした。


 1/9までと残りわずかですが、3連休もありますので、時間のある方は是非いってみてください。

 今なら、『植田正治:写真の作法』展と『写真展 岡本太郎の視線』展をやっています。
今回は時間がなかったので、全部は見られませんでしたが、植田正治岡本太郎も大好きなアーティストなので、セット券(3展見て、500円程度のお得)を購入しておきました。
2月までなので、必ず行きたいと思っています。

また今回見逃した人は、2/16~3/19まで 横浜・日本新聞博物館でも開催されるそうなので、横浜観光がてら行ってみてはいかがでしょう?


写真展に行けない人は、図録代わりに新潮社から写真集が出版されていますので、そちらもどうぞ。
僕も買ってきました。


   面白かったと思われた方は、こちらをクリックください。m( )m


toshabi_kodomo3
日本の子ども60年









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最終更新日  2006年01月06日 14時23分16秒
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