カテゴリ:世界がワクワク・ドキドキになる魔法
今晩のテレビのサッカー番組で、 先日、オシム・ジャパンと対戦したガーナの選手が 「ペナルティエリアまで入らないと、シュートを打たないなんて、信じられない」と 日本チームの感想を話していました。 ワールドカップでも、印象的だったのは、遠くからのミドルシュートの威力でした。 日本人は、パスコースを探してしまうのです。これはもう、国民性なのでしょう。 このフォアザチームは、守備には、良い面があるのですが、 攻撃には、どうしても「俺が」「俺こそが」というメンタリティが必要です。 寅さんの好きな、バスケットボールの日本代表チームにも、 チーム内の「仲良しクラブ」の体質を問題視するコメントがありました。 チームメイトと戦えなくて、体のでかい外国チームに挑めるはずがないのです。
有名企業の社長百人アンケートがあり、 日本の教育システムで最も深刻なのは 「進んで問題を見つけて解決する能力の不足」と56%の方が答えました。 新卒者には、「積極性」「独創性」を望み、 「学校で全員一律に同じことを考える仕組みは必要ない」と言います。
日本の入試制度では、オールラウンドの学力が求められ、 不得意科目の克服に焦点が合わせられます。 しかし、本来「一芸に抜きんでるものは全てに通じる」のであり、 好きな科目をとことんやっていくことで、 他の科目に立体的につながってくるのです。 長所を伸ばすということを優先すべきです。
横並びの元凶は、入試制度にもあります。 試験対策では、安易な問題から解いて点数を稼ぐことが指導されます。 しかし、本来の子どもの力を引き出す指導は、 公式と違うやり方で解いてみようとか、 難しい問題から挑戦してみようとさせるべきです。 これが本来の、学問をするということではないでしょうか。 洞察力・分析力・創造力・説得力・調整力・表現力、そして記憶力です。
中学・高校においては、知識記憶が最大の教育目的になってしまっています。 受験生は「数学は暗記科目である」などと言い、 中学・高校教師は「君たちは最も記憶力のある年代だからガンバレ」と言います。
当たり前ですが、勉強は、「入試に出るから」は本末転倒です。 SCHOOLの語源は「余暇」であり、「面白いから」やるものです。 化学マジックを授業に取り入れている、ある米国の理科教師は 「教師は世界一の職業である。生徒達の目を輝かせることができる」と語っています。 数学という抽象の美学、 歴史という壮大な推理ノンフィクション、 生物学という性の神秘、 英語による異文化との交流、 社会という人間の混とんとした営み、などなど。 学校は、本来、ワンダーランドなのです。
学校教育の目指すべきゴールは、 子どもが、何をやりたいかを、見つける機会を与えることなのだと思います。 動機付けが、80%です。 モーターを付けてやることなのです。 それなのに、日本の学生は、やりたいことが見つからない子がほとんどです。 ニート予備軍がいっぱいいます。
これは、教育関係者が、「パス」ばかり出しているからです。 本来のゴールに向かって、シュートを打つべきです。
かく言う私、寅さんも、シュートを打っているかというと、とても恥ずかしい限りです。 これを書きながら、猛省をしています。 早速、明日、(もう明日だ) ロングシュートを打ってきます。 何かって? それはお楽しみ。 (共感いただけました方は、クリックをお願いします。) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[世界がワクワク・ドキドキになる魔法] カテゴリの最新記事
|
|