原発の近辺で、癌の増加がみられることは、下記の図に見られるように
統計学者J.M.グールドさんによって、相関関係が指摘されています。
同様に、北海道の泊村のガン死亡率は、確かに抜きん出ているようです。
原発立地である泊村のガン死亡率が北海道の中でも、ダントツ1位であるのです。
これは、北海道健康づくり財団が6年に一度統計をまとめて出している「市町村別死因数」という冊子からの情報をグラフ化したもの、とのこと。
やはり、抜きん出て高い数字です。
前立腺がん | 400 | 倶知安町 | 10 | 10.0 | 99.8 |
401 | 共和町 | 5 | 5.8 | 86.1 |
402 | 岩内町 | 10 | 11.3 | 88.8 |
403 | 泊村 | 8 | 2.1 | 373.7 |
404 | 神恵内村 | 2 | 1.8 | 109.6 |
405 | 積丹町 | 5 | 3.8 | 132.6 |
406 | 古平町 | 4 | 3.9 | 103.9 |
407 | 仁木町 | 1 | 4.0 | 24.8 |
408 | 余市町 | 22 | 18.6 | 118.3 |
北海道・市町村別「乳がん死亡率」の一部
乳がん死亡率 | 400 | 倶知安町 | 5 | 6.4 | 78.1 |
401 | 共和町 | 6 | 3.3 | 182.9 |
402 | 岩内町 | 6 | 8.1 | 74.3 |
403 | 泊村 | 4 | 1.5 | 270.8 |
404 | 神恵内村 | 3 | 1.0 | 291.2 |
405 | 積丹町 | 6 | 1.9 | 315.3 |
406 | 古平町 | 1 | 2.4 | 42.5 |
407 | 仁木町 | 1 | 2.3 | 44.2 |
408 | 余市町 | 15 | 12.2 | 122.9 |
原因は、「原発からの空気、排水」による農畜産物、海産物の汚染、飲料水の汚染が考えられます。「原発立地」という、他の地域にない「特殊な要因」が働いているということがはっきりします。
チェルノブイリ周辺、そのホットスポット、スリーマイル島の原発周辺に住んでいる住民には明らかに、脳神経の障害を始めとするさまざまな機能障害、さまざなガンが認められるわけですから、原発との因果関係を否定することは不可能です。
特に、積丹半島の住民には、それが顕著に出ています。
問題は、「因果関係」を立証することです。
住民側が、立証しなければならない、というのは、大変です。
東大の児玉龍彦教授が研究している継続的な低線量被爆における「P53遺伝の作用」や「レット遺伝子の作用」がもっと解き明かされれば、遺伝子レベルで、原発周辺で生活することと放射線被曝との関係が明確になります。
果たして、女川原発の影響は?
ネットでは、統計を見つけることができませんでした。