Julia Lezhneva:Alleluia
数年前、レコード芸術2月号の評論家のお勧めCDの紹介があり、そこで知ったレジネーヴァ。その時はうまいソプラノだなと思ったことは確かだったが、それっきりになってしまっていた。今年の22月号でもお勧めになっていたが、レジネーヴァとは思わなかった。以前のジャケットと違って、ロシアの垢抜けない田舎娘という感じなのだ。それがレジネーヴァと気付くのはだいぶ時間が経ってからで、我ながら鈍い。早速購入したが、以前聴いたのはナイーヴ盤で、今回はデッカへの移籍第1作。リリースが2013年なので、少し古くなった。国内版もでているが、話題になった記憶がない。どなたも絶賛しているように、清らかな声は天使の声とでも形容したくなる。聴き惚れるというのはこんなことをいうのだろうか。とても幸せな気分になるのだ。あまりビブラートをかけないので、一層それが際立っている。それからソプラノにしては声が太く、安定感がある。特にテンポの遅い曲は、それがよくわかる。早いテンポでの技巧の見事さも際立っていて、特にトリルは素晴らしい。テクニックのある人が、あざとい表現をすることがあるが、レジネーヴァに限ってそんなことはなく、嫌味のない素直な音楽が曲の素顔を表している。それに、かなり息が長くフレーズが途切れることがないのも驚異的だ。バロックはバックのイル・ジャルディーノ・アルモニコ共々挑戦的で、モーツァルトでほっとしてしまう。そこがモーツァルトの良さでもあるのだろう。このモテット「踊れ喜べ幸いなる魂」はこの曲を聴くといつも感じるいかがわしさがなく、気持ちよく聴ける。youtubeでこの曲の「アレルヤ」を見ることが出来る。ここではドレスアップしていて、別人のように美しい。youtubeJulia Lezhneva:Alleluia(DECCA 478 5242) Vivaldi:In furore iustissimae irae, RV 626 - Motet 1.In furore iustissimae irae2.Recit: Miserationum Pater3.2.Aria:Tunc meus fletus4.3.Alleluia Handel:Saeviat Tellus Inter Rigores, HWV 240 - Motetto per la Madonna Santissima del Carmine5. 1.Aria: Saeviat tellus inter rigores6.Recit: Carmelitarum ut confirmet ordinem7.2. O nox dulcis, quies serena8.3. Stellae fidae vobis sit cura9.Recit: Sub tantae Virginis tutela10.4. Alleluia Porpora:In Caelo Stele Clare Fulgescant11.In Caelo Stele Clare Fulgescant12.Exulta, exulta o cor! Porpora:In Caelo Stele Clare Fulgescant13.Porpora:Care Deus cordis amantisPorpora:In Caelo Stele Clare Fulgescant14.AlleluiaMozart:Exsultate, jubilate, K.16515.1. Exsultate, jubilate16.2. Fulget amica dies17.3. Tu virginum corona18.4. Alleluia Julia Lezhneva(s)Il Giardino ArmonicoGiovanni Antonini(cond)Recorded 12-17 October 2012 at Sala 1 Pau Casals,I'Auditori de Barcelona