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bunakishike
折に触れて聞いた音楽の感想をだらだらと書いています。
音源は主に海外サイトからダウンロードしたハイレゾで、その他観たコンサートや映画などの感想を綴っています。
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ナンシー・ウイルソンの「Guess Who I Saw Today」が聴きたくなって購入した編集物。
本当はオリジナル・アルバムが良かったのだが、見つけられなかったのだ。
「失恋の歌を歌う」と言う副題がついていているが、感情移入は少なく淡々と歌っている。
どの曲も素晴らしい歌唱で、ベスト盤としてもかなり優れている。
このアルバムはキャピトルの1958年から1968年にかけて録音された録音から14曲をセレクトし、2005年にマスタリングしたものだ。
全14曲が全て違うアルバムからピックアップされている。
そのためバックは4人のコンボからビッグバンド、オーケストラと多岐に渡っているが、編成による得手不得手は感じられない。
彼女のヴォーカルはコンボのインティメートな雰囲気から大編成のオーケストラのゴージャスな音楽まで適応範囲が広い。
「Guess Who I Saw Today」はアルバム「Something Wonderful」に収録されていて1960年の録音。
私が見たのは20年ほど前の NHKBSのニューヨークでのライブだった。
その巧みな語りと劇的な表現にすっかり引き込まれ、以後録画したビデオを時々見返していた。
今回の歌は、その時の老獪さには及ばないが若い時の初々しさが感じられ悪くない。
全曲スカなしなのだが特に良かったには「Good Life」、「Too Late Now」、「You've Changed」など枚挙のいとまがない。
ボサノヴァの「How Insensitive」が良かったのは以外。
彼女はボサノヴァがうまいとは知らなかった。
時折お得意のシャウトが聞かれるが失恋の歌なので控えめだ。
この前取り上げたジャニス・シーゲルのアルバムでも取り上げられていた「(I'm Afraid) The Masquerade Is Over」はゆったりとしたテンポでしみじみとした味わいがなんとも言えない。
これは有名なキャノンボールとの共演で、この歌ではバックがピアノ・トリオ。
このピアノが凄くいいと思ったらザビヌルだった。
ザビヌルのハードバップ時代の演奏は聴いたことが多分ないのでとても新鮮だった。
この調子で書いて行くと切りが無いのでここらへんで止めるが、選曲のセンスが良いこともアルバムが充実している理由の一つだ。
古い録音なので、響きが固く、キンキン響いてくるのは仕方がないが、サウンドが鮮明なのはいいが、ステレオの広がりは全く感じられない。
Nancy Wilson:Guess Who I Saw Today (Capitol Jazz 7243 4 77556 2 0)
1.Guess Who I Saw Today
2.Days of Wine and Roses, The
3.When Sunny Gets Blue
4.(I'm Afraid) The Masquerade Is Over
5.Here's That Rainy Day
6.You've Changed
7.Good Life, The
8.Too Late Now
9.Theme from "Hotel"
10.Who Can I Turn To (When Nobody Needs Me)
11.Ghost of Yesterday
12.I Wish I Didn't Love You So
13.How Insensitive
14.You Can Have Him
Nancy Wilson(vo)
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Last updated
2014年04月08日 00時08分49秒
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