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カテゴリ:社会&ビジネス&政治
先週小保方博士の記者会見が行われた。
いろいろ問題はあり、ストレスの溜まる記者会見だった。 何回も成功したということが主張されて、肝心の詳しい作成方法が明らかにされないことに対する不満が大半だったと思う。 問題が起きた時点から奥歯にものの挟まったような言い訳ばかりでどうも変だと思っていた。 その時から感じていたのは、次に出す特許に関係しているのではないかということだった。 「小保方 特許」で検索すると、実際に特許を検討した方のブログがヒットした。 これを見ると出願人はブリンガム・ウイメンズ病院、理化学研究所、それに東京女子医大の3機関。 発明者は次の7名。 VACANTI CHARLES A [US]; VACANTI MARTIN P [US]; KOJIMA KOJI [US]; OBOKATA HARUKO [JP]; WAKAYAMA TERUHIKO [JP]; SASAI YOSHIKI [JP]; YAMATO MASAYUKI [JP] 筆頭発明者は論文取り下げを拒否しているチャールズ・バカンティ教授になっている。 日本では複数の人間が関係する時にはお偉いさんが筆頭発明者になることは結構ある。 ブログの作者によるとアメリカでは筆頭発明者は概ねその発明に最も貢献した人がなるのだそうだ。 なので、この発明の一番の発明者はャールズ・バカンティ教授だという結論になっている。 なるほど、それならばよくわかる。 この特許は公開中でみることが出来る。 請求項(特許として認めてほしい内容)が74とかなり多いが、これは特許出願上のテクニックで出来るだけ広い範囲で特許を取るためだ。 請求項1は「A method to generate a pluripotent cell, comprising subjecting a cell to a stress」(ストレスを細胞に受けさせることを踏む多機能性細胞の生成方法)となっている。 ところがストレスを与えるという請求項は東北大の出澤真理教授の特許が先行特許として存在しているという。 なので後は縮減(請求範囲を狭める)するしかない。 ストレスについては11項でおよそ考えられる限りのストレスが列挙されて、その後に具体的な酸のPHのなどが書かれている。 請求項23では狭くなる管を通すくだりについて書かれている。 この内容や今までの経過を見ると、具体的な酸のPH値やストレスの方法について具体的な数値や方法に関する特許を出そうとしていたが、まだ詰め切れていないために、論文に詳しくかけなかったように思う。 バカンティ教授が酸よりも細い管を通す方がいい結果が出るみたいなことを言っているのもそれを裏付けているように思われる。 さっさと細いところまで公表して疑いを晴らすのが一番だが、特許出願上の問題あるのでそこまで公表できないというのが真相ではないだろうか。 本当は特許をしっかり固めてから発表すれば良かったのだが、急ぐあまり雑になってしまったように思われる。 EPOの規定がどうなっているか分からないが、日本の特許では半年前までに公開された論文などがある場合には特許として認められない。 賢いところなら雑誌なんかに発表しないで特許が成立するのを待つと思う。 こんなことはアメリカ人ならやるとは思えないので、発表が拙速だったのは今は被害者ずらしている理化学研究所に原因があったかもしれない。 そうすると、自分たちの失態を隠すためにトカゲの尻尾きりを急いでいるという見方をすることができる。 いずれにしても、なかなか面白い展開になってきたように思う。 STAP細胞の存在もさることながら、今後の展開に期待したいし、メディアは最後まできっちりと報道して欲しい。 それにしても、今回のメディアの報道ぶりは拙劣だ。 スタッフに専門家を雇えとは言わないが、取材が表面的なため報道が薄っぺらだ。 特許を見れば最も重要な人物が誰か分かりそうなものだが、そこまで頭が回らないのだろう。 なお、私は小保方博士の主張は本当だと思っているが、現在は真実を正確に言えない状況にあるように思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2014年04月13日 21時48分30秒
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