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bunakishike

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2014年10月11日
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カテゴリ:クラシック音楽



河村尚子の新譜はライブでラフマニノフ特集。
ラフマニノフは初めてのレコーディング。
河村がブックレットにこのアルバムに寄せて書いている内容が興味深い。
彼女はラフマニノフのレパートリーが少ない。
音の絵とパガニーニ狂詩曲だけで、それらも自分から進んで弾いたわけではない。
理由は「安っぽい」、「音数が多すぎる」「無駄な音が多
くて暗譜できない」、「和音が一度につかめない」というようなことだった。
2011年、マネージャーにピアノ協奏曲第2番を弾くこと勧められ、やっとを決心したあとも、「チェロ・ソナタ」から譜読みを始めたと語っている。
彼女はドイツが長く、ラフマニノフが身近に感じられないとも話している。
何回か聴いたた時点では、出来は悪くないが、全体に力みが感じられるように感じた。
特にピアノ協奏曲第2番はオケ共々肩に力が入り過ぎのように感じられた。
ところがブログをまとめようとして聴きかえしたところ、印象がだいぶ変わってしまった。
しなやかという程ではないが、力みはあまり感じられない。
印象がだいぶ違った理由は分からない。
車と筋トレしている時のながら聴きだったことで、まともに聴いた時の印象が違っていたようだ。
要するに集中力の差だったのかもしれない。
演奏は全体に早めのテンポで、すっきりしている。
最近のこの曲の演奏傾向がどのようになっているかは知らないが、昔ながらの分厚いハーモニーとロシアの憂鬱みたいなロマンティックすぎる演奏よりはるかに好ましい。
チェコ・フィルの鮮烈ではあるが、重くなく、鋭すぎることもない東欧系のサウンドもこの演奏にあっている。
テュッティでピアノの細かい音がはっきり聞こえるのはなかなかないことだ。
特に分散和音がこれほど聞こえる演奏はそれほどあるとは思えない。
また、第1楽章冒頭の二分音符が前打音的な処理はユニークで、このような解釈は聴いたことがない。
チェロ・ソナタはクレメンス・ハーゲンとの共演。
この曲は、以前からオファーがたびたびあったそうだが、前に共演したことのあるハーゲンと録音することになった。
ハーゲンは室内楽を専門としているため、落ち着きがある。
もともとそのように書かれているとはいえ、ピアノの主張がかなり強く、チェロとのバランスがどうかと思われる部分がところどころ見受けられる。
というか、チェロが控えめすぎるのかもしれない。
そうかといってチェロが頑張ると火花を散らした戦闘的な演奏になってしまう。
ハーゲンはそこらへんを配慮したのかもしれないが、個人的にはバランスに不満があった。
プレリュードはタッチが美しく、アゴーギグも納得出来る。
変ロ長調の華麗な技巧が聴きものだ。
それにしても3曲ともライブで、ほとんどミスらしいミスがないのはさすがだ。


河村尚子:ラフマニノフ ピアノ協奏曲第2番&チェロ・ソナタ(RCA SICC 10214)


1. ピアノ協奏曲 第2番 ハ短調 作品18
4. チェロ・ソナタ ト短調 作品19
8. 前奏曲 変ト長調 作品23の10
9. 前奏曲 変ロ長調 作品23の2

河村尚子(p)
クレメンス・ハーゲン(vc 4-7)
イルジー・ビエロフラーベク指揮
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団(1-3)

録音 2013年10月9日~11日 プラハ ドヴォルザークホール(1-3)
2014年5月30日-31日 ドイツ エルマウ城コンサート・ホール(4-9)








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Last updated  2014年10月12日 00時32分50秒
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