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bunakishike
折に触れて聞いた音楽の感想をだらだらと書いています。
音源は主に海外サイトからダウンロードしたハイレゾで、その他観たコンサートや映画などの感想を綴っています。
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北上のさくらホールのコンサート・サロンのシリーズ今年の2回目を聴く。
今回はトロンボーンのコンサート。
出演は加藤直明氏のテナートロンボーンとピアノの大室晃子の両名。
加藤氏は芸大出身でアンサンブルや吹奏楽の指導で活躍しているそうだ。
黒北にも10年ほど前に来たことがあると話されていた。
大室さんは仙台以北には来たことがないそうで、きのう北上入りした時に雪を見てハイになっているらしい。
加藤さんの演奏はとりたてて特徴のがったり、ハイレベルということはない。
音量が大きかったり、サウンドが美しというわけではない。 |
小さいミスも結構あるが、暖かい味のある音楽で、何よりもパーソナリティが好感が持てる。
曲の合間のトークが含蓄に富んでいて、演奏よりトークが良かったりする。
「トロンボーン解体新書」と題されたコンサートで、トロンボーンについて歴史を交えてわかりやすく解説されていて面白かった。
また、「バズィングの音」→「マウスピースの音」→「楽器の音」と音の出る経路を実際に音を出して説明していた。
楽器を演奏しない多くの人たちにとっては普段聞くことのない音で有益な機会だったと思う。
またホースに朝顔とマウスピースをつけて吹く楽しいパフォーマンスもあった。
プログラムは編曲者が多く、オリジナルは3曲のみ。
演奏としてはやはりトロンボーンのために作曲されたオリジナルが面白い。
特にボザのバラードは中間部のブルースや後半のテンポの速い部分が印象に残った。
バーンスタインの「ミッピーII世のためのエレジー」はジャジーな無伴奏ソロ・トロンボーンの曲で、演奏者のタップも入っていてなかなか楽しかった。
ちなみに調査魔?の加藤さんは「ミッピーII世」についてネットでいろいろ調べたが分からなかったところ、ある日偶然トロンボーンの先輩から犬の名前だと教えてもらったそうだ。
分からなかったと言えば、ウエーバーの「ロマンス」も正式な名称が「ロマンツァ・アパッショナータ」というもので、それ以外は全く分からないという。
なので、何かわかったら教えてくれと言っていた。
ネットで検索してみたら、同じ悩み?を抱えている人が居て、その人はフレスコバルディのトッカータも同じ状態らしい。
ポピュラーも入っていた。
「クリフォードの思い出」と冬のソナタの「マイ・メモリー」。
「クリフォードの思い出」はなかなかジャジーな演奏だったが、アドリブのようなフレーズが出て来なくてちょっと物足りなかった。
その他大室さんのソロでドビュッシーの「アラベスク第1番」が演奏された。
これがなかなか良かった。
大室さんは安定した演奏ぶりで、ポピュラーでのセンスの良さも光っていた。
北上サロンコンサート2014-15 vol.2 加藤直明のトロンボーン解体新書
前半
1.F.シュトラウス:ノクターン
2.ウエーバー:ロマンス
3.バッハ:無伴奏チェロ組曲第1番よりアルマンド、メヌエットI,II
4.A.ギルマン:交響的断章
後半
1.バーンスタイン:ミッピーII世のためのエレジー
2.ドビュッシー:アラベスク第1番
3.ゴルソン:I Remember Clifford
4.P.J.エウォン:My Memory
5.ボザ:バラード op.62
アンコール
1.アメイジング・グレイズ
2.聖夜
加藤直明(Tb)
大室晃子(p)
2014年12月10日 北上市文化交流センターさくらホール 小ホール
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Last updated
2014年12月12日 23時46分20秒
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