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音楽雑記帳+ クラシック・ジャズ・吹奏楽

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bunakishike

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2015年01月05日
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カテゴリ:クラシック音楽
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VENIASという再発専門のレーベルからクリュイタンスのアルバムが15枚組で出たので購入した。
過去にはベームやケンペの1950年代から1960年代にかけての録音がボックス化されている。
私の目的はラヴェルをほとんど持っていなかったので、そのコレクションのためだった。
ラヴェルは全曲が収録され、ベートーヴェンの交響曲全集が一番枚数が多い。そのほかフォーレやベルリオーズ、フランク、ルーセルなどが含まれている。
ここいら辺は既にアナログで聴いていたので、CDを購入するのも意味がある。
残念だったのは、ルーセルの交響曲とビゼーのカルメン・アルルの女が入っていなかったことだ。
思いたたないと買わないCDなので、ついでに入っているとありがたかったが、仕方がない。
買ってからもしばらく聴いていなかったが、入院中に聴こうと思って、何枚かリッピングした。
ラヴェルやフォーレあたりだ。
ラヴェルはダフクロはTESTAMENT版を持っているので聴いていないが、他は大体聴いた。
中ではやはり「マ・メール・ロワ」が素晴らしい。
ほぼ理想的な演奏で、パリ音楽院管の古のサウンドがなんともいい感じだ。
十八番の「亡き王女のためのパヴァーヌ」は、昔から何度も耳にしてきた。
ビブラートをかけたテーベのピストン・ホルンのサウンドがなんとも味わい深い。
今となっては聴けなくなってしなったサウンドは、フランスのエスプリそのものです。
わたしも昔真似っこして遊びでビブラートをかけて吹いたことがあるが、細かいビブラートは難しかった。
また、フランスものは良いのだが、ドイツものになると違和感がある。
それに、現代のホルンに比べ明らかに非力で、大音量の時にはそれが弱点になってしまう。
このサウンドを聴いていると、何故かホルンというよりユーフォニウムあたりを思い出してしまうというのは全くの個人的な感想。
それにビブラートをかけたホルンの音はテーベ以外は受け付けないというのも、偏見かもしれない。
フォーレのレクイエムは未だに代表的な演奏の一つらしい。
私の好きな「リベラ・メ」を聴いてみたが、若き日のフィッシャー=ディスカウの歌は若々しい張りのある声で、さすがにうまい。
この曲は小編成で、テュッティも少ないためか合唱が入っても混濁が少なくすっきりとして聴きやすかった。
大編成の曲はさすがに響きが混濁して聴き苦しいところもあり、音楽よりそっちの方に神経が入ってしまう。
ベートーヴェンは巷では偶数番号の評判がいいらしいが、私は聴いたことがなかった。
取り敢えず5番と7番を聴いた。
7番はまずまずなのだが、5番がいいのに驚いた。
時折、時代を感じさせる「ため」が入ったりするが、概ね適正なテンポと表情。
第一楽章はそれほどでもないが、第三楽章から次第に熱を帯び、エンディングはわずかにかけたアチェレランドと相まって熱狂的に終わる。
クリュイタンスといえば端正な表情というのが定評だが、別の側面もあったことを知り嬉しかった。
試しに、セル、ヴァンスカという未聴盤とクライバーを聴いてしまった。
さすがにクライバーを別格としてもクリュイタンスの熱狂は他の二つの演奏からは聴けないものだった。
それにカラヤン時代になって間もないベルリン・フィルのフルトヴェングラー時代のサウンドを残した無骨で力感あふれる演奏に、輝かしさとビロードのような美しさが加味され、素晴らしく美麗な音楽になっている。
聴いているとワクワクしてくる。
序曲集も同様に輝かしい。


Andre Cluytens The Collection(Venias VN-004)

Berliner Philharmoniker
Orchestre de la Societe des Concerts du Conservatoire
Orchestre National de la Radioffsion ransaise
Orchestre du Theatre National de l'Opera de Paris
Philharminia Orchestra
Orchestre National de Belgique
Vienna Philharmonic Orchestra

Andre Cluytens(cond)





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Last updated  2022年07月08日 20時39分12秒
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