2887414 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

音楽雑記帳＋　クラシック・ジャズ・吹奏楽

音楽雑記帳＋　クラシック・ジャズ・吹奏楽

【毎日開催】
15記事にいいね！で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
次の日記を探す
おめでとうございます！
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Calendar

Profile

bunakishike

bunakishike

フォローする

Recent Posts

Frank Carlberg:Elegy for Thelonious
François-Xavier Roth Bruckner: Symphony No. 9 (original Version)
楽器が高い！
Dan Pugach Big Band:Bianca
Dani Howard Orchestra Works

Category

教育

(45)

クラシック音楽

(1091)

ジャズ

(971)

吹奏楽・ブラスバンド

(271)

映画

(595)

美術、日常生活と健康

(791)

社会＆ビジネス＆政治

(404)

その他の音楽

(110)

スポーツ

(103)

本

(130)

Archives

2024年04月
2024年03月
2024年02月
2024年01月
2023年12月
2023年11月
2023年10月
2023年09月
2023年08月
2023年07月

< 新しい記事

新着記事一覧(全4512件)

過去の記事 >

2015年10月08日
XML

片倉真由子：The Ecohs of Three

カテゴリ：ジャズ



片倉真由子の新譜が出ることを知り、速攻でゲットした一枚。
デビュー当時からその男性的？なたくましい演奏が気に入って聴いてきたが、これが３枚目の単独でのリーダーアルバム。
近作にエリントン作品を浜崎航のサックスとのデュオで演奏したアルバムがあったが、気が付いたときにはすでに廃盤になっていて、未だに聴かずまい。
今回のアルバムは「Face」以来５年ぶりのアルバムだそうだ。
相変わらずクールでダイナミックな
演奏は聴いていて気持ちがいい。
今回は、それに加えて重量感が半端ではない。
３曲がジャズメンの曲でほかは彼女の作品。
彼女の作品は特に小難しい曲はなく、メロディーラインがきれいで、余計なことを考えることもない。
バックの二人はジュリアード音楽院時代の友人で、かなり強力なバッキングだ。
１曲目の「Ecoh」はトニー・ウイリアムスの名曲「Citadel」に似たメロディーが出てくるが、スローテンポのメランコリーに満ちた曲。
気分が落ち込んでしまいそうな曲だが、そこまで暗くならないのがいい。
ポール・ブレイあたりが演ったら、思いっきり落ち込みそうな気がする。
ところで、演奏そのものはいいのだが、ピアノのある音に共振してピアノの部材または、近くにあるものが「ビ～ン」と鳴っているのが耳障りだ。
スタッフは気が付かなかったのだろうか。
それとも、気が付いても演奏がいいのでそのままにしたのだろうか。
「Into Somewhere」はリズミックで小粋な曲。
「A Dancer's Melancholy」は３拍子のリズミックな曲。
中間部の中村恭士のベースソロがなかなか味わい深い。
最もアグレッシブな「At The Studio (Reunion)　」はアブストラクトな旋律が彼女によくあっていて、モリモリと迫って来る演奏は迫力満点。
大西順子あたりだと女だてらに頑張っているという感じがするのだが、彼女の場合は全くそんなことを考えることもなく、男性ピアニスト並みに素直に演奏を楽しめるのがいい。
女性ピアニストとして卓越した技量の持ち主だという証だろう。
「Directions」はスローテンポでリラクゼーションに満ちたブルース。
これもなかなか感傷的なフレーズが入っている。
ピアノ・ソロは曲想にふさわしくない、かなりダイナミックなもの。
バックの骨太のサウンドが、どっしりとピアノを支えている。
ドルフィーの「Serene」は倍テンポでの演奏で、原曲の持つけだるさはまるでなく、スマートなしあがり。
ショーターの「Pinocchio」もテンポがかなり速く、アグレッシブ。
このスピード感が、実に爽快だ。
デューク・ピアソンの「You Know I Care」はごくオーソドックスな演奏で、リッチなサウンドで、しみじみとした感動を与えてくれる。
最後はミディアムテンポの「A Barfly's Hope」の重厚な演奏で締めくくられる。
録音もよく、上質な仕上がりでジャズの醍醐味が味わえる。
本年出たアルバムの中でも上位にランクされる出来だと思う。

片倉真由子：The Ecohs of Three(55 RECORDS

1. Echo
2. Into Somewhere
3. A Dancer's Melancholy
4. At The Studio (Reunion)　　　　　　　　　　　　　　
5. Directions
6. Eric Dolphy:Serene
7. Wayne Shorter：Pinocchio
8. Duke Pearson:You Know I Care
9. A Barfly's Hope

composed by Mayuko Katakura(1-5,9)

Mayuko Katakura(p)
Yasushi Nakamura(b)
Carmen Intorre(ds)

Recorded in March, 2015 at Samurai Hotel Recording Studio, New York







お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう

Last updated  2015年10月08日 22時01分12秒
コメント(0) | コメントを書く
[ジャズ] カテゴリの最新記事

もっと見る
© Rakuten Group, Inc.