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bunakishike
折に触れて聞いた音楽の感想をだらだらと書いています。
音源は主に海外サイトからダウンロードしたハイレゾで、その他観たコンサートや映画などの感想を綴っています。
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昨年のレコードアカデミー賞の管弦楽部門で受賞したフィリプ・ジョルダンの「ダフニスとクロエ」とともに購入した「指環」のハイライトを聞く。
フランスのオケなので期待はしていなかったのだが、私が聴いてきたワーグナーとは違和感まではいかないが、結構違っていた。
ジョルダンの指揮も意外なところで思いっきりリタルダンドしたり、普段聞かれないところで音を弱くしたり、と結構違和感がある。
全体的には、テンポは適正なだけに、こういうところが気になる。
彼はジェフリー・テイトがパリのシャトレ座で指環を上演した時のアシスタントで、テイトはブーレーズがバイロイトで指揮した時のアシスタントというつながりだそうだ。
ジョルダンは20年以上オペラの世界で生きてきた割には、他の指揮者とは傾向が少し違っているようだ。
音が軽いのはしょうがないが、バランスが普通のバランスと違って、トランペットが弱いのも気になった。
原曲を調べたわけではないが、曲自体は普段聞きなれた編曲ではなく、オーケストラ・パートをそのまま演奏したような感じだった。
個人的にはデフォルトがセルの演奏なので、歌のパートがないと物足りなさを感じる。
ただ、同じ曲でも、前後の部分も入っていて、そういう意味では存在価値はあると思う。
わざわざ全曲盤を聞かなくても、その部分を聞けるのはメリットがあるし、全曲盤を知らない方にとってもいいと思う。
最後にこういう曲集では珍しくブリュンヒルでの自己犠牲が入っていて、ニーナ・ステンメのソプラノが花を添えている。
この歌手は前からCDを買おうと思っていたが、今回初めて耳にした。
なるほど世評のように、いい歌を歌っていることが分かった。
この曲は堂々としていて聴かせる。
最後のコードを長々と響かせているのは珍しい。
ところで、このアルバムは2枚組だ。
何故一枚には入らなかったのだろうと思っていたのだが、ブリュンヒルでの自己犠牲が約20分なので一枚には入らないことが分かった。
それなら、もう少し曲を増やしても良かったような気がする。
パリ・オペラ座のオケは個人的にはあまりうまくないオケと思っていたが、なかなかどうして悪くなかった。
特にオーボエの音色が魅力的だった。
ティンパニはエッジがシャープすぎて、逆に違和感があった。
参考までにセルやショルティ、カラヤンの全曲盤からピックアップして聞いた。
セルは当然なのだが、ショルティ盤の全盛期のウイーン・フィルの管の威力たるや大変なものだったことを改めて見せつけられた。
カラヤンは少し音楽が弱い。
Wagner:Der Ring des Nibelungen Symphonic excerps (Erato 50999 9341422 7)
Disc1:
1. Das Rheingold: Prelude, Interludes & Entry of the Gods Into Valhalla
2. Die Walkure: Ride of the Valkyries
3. Die Walkure: Magic Fire Music
4. Siegfried: Forest Murmurs
Disc2
1. Gotterdammerung: Siegfried's Rhine Journey
2. Gotterdammerung: Siegfried's Funeral March
3. Gotterdammerung, Act 3: 'Starke Scheite Schichtet Mir Dort' (Brunnhilde)
Nina Stemme(s)
Orchestre de L'opera National de Paris
Philippe Jordan
Recorded Salle Liebermann,Opera Bastille,Paris 12,17 & 24 June 2013
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Last updated
2016年04月24日 20時41分18秒
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