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音楽雑記帳+ クラシック・ジャズ・吹奏楽

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bunakishike

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2017年02月22日
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カテゴリ:ジャズ

桑原あいの新譜を聴く。
ハイレゾで出ないかチェックしていたらOTOTOYから配信されたことを知り早速購入した。
価格は\3000でCDより\300高いが、音がいいので許容範囲以内。
今回は、スティーブ・ガットのドラムス、ウイル・リーのベースとのトリオ。
前作は最近は聞いていなかったので、どのような演奏かは覚えていないが、今回はゆったりと死した曲が多いが、だれることはない。
ミッシェル・ペトルチアーニ(2),バーンスタイン(3),ビル・エヴァンス(6),ボブ・ディラン(8)の他は桑原のオリジナル。
バーンスタインの「somewhere」はイントロのシングル・トーンのとつとつとした語り口が印象的だ。
この曲の別の側面を知らされたような感じだ。
トリオになっても、饒舌感はなく、イントロからのムードが一貫している。
面白いのは5曲目の「All life will end someday, only the sea will remain」。
バックでスキャットが聞こえる。
女性と男性が交互にスキャットするという趣向だ。
これがなんともクールだ。
データーがないので、なんとも言えないがトリオのメンバーだろうか。
オリジナリティーがあり、面白い試みだ。
「Home」はペトルチアーニの演奏よりは大部テンポが速いが、あまり重くならずに原曲の良さを出している。
「B minor Blues」はビル・エバンスの名盤「You must believe in Spring」に収録されている曲だが、こちらはエヴァンスの演奏とは逆にゆったりとした演奏。
適度な間が何とも言えない詩情を感じさせる。
桑原の作品では、「Never Neverland」が洒落ている。
女性らしい感性が感じられるし、何処と無く川上さとみの作品に通じる味わいも感じられる。
最後の「The Back」は2015年のモントルーでのクインシー・ジョーンズとの思い出から触発された曲。
日本人が書いた曲とは思えない、カントリー風の味わいがいい。
因みにタイトルの背中とはクインシーの背中のことだそうだ。
キャッチコピーをみると、このアルバムはスティーブ・ガッドの参加が目玉らしいが、演奏を聞くと、ウイル・リーの存在感が大きい。
スティーブ・ガッドのプレイは最近のドラマーに比べると、古臭いと感じる。
これがいいと思う方もいらっしゃるとは思うが、年をとっても進化し続けるミュージシャンが好ましい。
たとえばこの間取り上げた、デイブ・ホランドはそのいい例だ。
ディストリビューターのキャッチコピーで「2017年のベストアルバムはこれで決定!と言ってしまいたくなるほどの大傑作です!」とあるが、少し言い過ぎか?
音はハイレゾだけに素晴らしい。
ダイナミックでS/Nが良く、立体感も感じられる。
CDにダウンコンバートして、車で聞いているが、こちらもかなり音がいい。
残念なのは、和田誠氏の素晴らしいイラストを拝めないこと。
ブックレットを含め、この部分の改善を是非お願いしたい。
ファイルにすればいいだけなので、どうしてやらないのか不思議だ。
怠慢といってもいい。
日本人の仕事とは思えない、と言ったら言い過ぎだろうか。
これは他の配信業者も同じだ。
同じことを感じている方は少なからずいらっしゃる。
因みに、こちらの方の意見は説得力がある。
ブックレット付きで配信されている音源も有る。
国内盤だと例えば『Symphonic Suite AKIRA 2016(ハイパーハイレゾエディション)
ブックレットを手に入れるために、CDも購入することを想定しているとしたら、あこぎな商売としか思われない。
音楽を聴く場合、演奏者の名前、使われている楽器、録音日時などのデーターはすごく大事だ。
特にジャズの場合サイドメンが分からないと、楽しさが半減する。
知るためにユーザーに調べさせるというのも本末転倒だ。
このアルバムも、未だに録音日時、ロケーションは分からずじまいだ。
MV

桑原あい:Somehow,Someday,Somewhere(T.o.m. Records) 24 bit 96kHz WAVE

1.Somehow It's Been a Rough
2.Home
3.Somewhere
4.Never Neverland
5.All life will end someday, only the sea will remain
6.B Minor Waltz
7.Extremely Loud But Incredibly Far
8.The Times They Are a-Changin'
9.The Back

桑原あい(p,e-p))
Will Lee(b)
Steve Gadd(Ds)





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Last updated  2019年11月30日 05時53分00秒
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