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私の子育て

【私の子育て】

夫婦の間では子育てに関しての
考え方の食い違いがしばし、
喧嘩の原因になるとよく聞く。

家の子育ての比率は50対50。
二人で半分ずつ子育てをしている。

私は旦那の子育てには満足して
いるので滅多に文句は言いません。

でも、
ひとつだけ文句を言いたくなる
時がある。

“スパンキング”をしてる時。
日本語ではお尻たたきと言う
のだろうか。

旦那が息子をお風呂に入れてる途中、
言う事を聞かない息子の
お尻を叩く音が「ペシッ」と聞こえた。

私はとっさに耳を両手でふさぐ。
叩く意味はどこにあるのだろうか?

3回「ペシッ」が聞こえたら、
私はもう我慢が出来なくなって
お風呂場に勝手に足が向かう。

でもお風呂場迄来ると
くるりと又、背中を向けて
戻ってくる。

言う事を聞かなかったら
お尻くらい叩かれても仕方ないのよ。
ここで私が口を出す事ではないの。

そう、自分に言い聞かせながら
又テレビを見る。

私が息子を叩いた事は多分、ない。
言葉が話せない頃、危ないことをして
手を軽く叩いた事はある。

言葉が理解できるようになってからは、
叩く必要が私にはない。

言う事を聞かないと
5つ数を数える。
そうすると喜んで
5つ以内に頼んだ事をやってくれる。

どうしても言う事を聞かないと
声のトーンを低くして顔色を変える。
すると、叱られていると気付き言う事を聞く。

普段は優しくて面白いマミーが
怖い顔になるんだから
効き目は一発だ。

子どもには叩いて聞かせる事が
プラスになるタイプと
マイナスになるタイプの二通りの
子どもがいると、私は思う。

例えば、
あまり落ち着きがなくて
道路に飛び出したりするタイプとか、
よその子を押してしまったりする
やんちゃタイプとか。

そんな時は
口よりもピシャリとお尻を叩く方が効果的
なのよ、と言うお母さんは実際多いとは思う。

でも、
言葉一つで物分りが良くて、
物分りが良いがゆえに叩かれた事が
理解できなくて、

それがトラウマになる
子どもも、中にはいると思う。

全部の子どもが大きくなってから
叩かれた事は親の愛情だったと
理解できる訳ではないと思う。

「叩くのは愛よ」
と言うお母さんの言葉を聞くと
心の中でいつも私は思う。

「じゃ、あなたは人に頭を
はたかれて愛情を感じる事が出来るの?」

なぜ、
そんな事が言えるのかって
私がそんな子どもだったから。

私は小さい時から人一倍
物分りがいい子どもだったそうです。
お母さんがそう言っていました。

なのに、
私はいつもいつもお母さんに
叩かれて、怒られた思い出しかない。

叩かれたといっても
お尻や足を手やモノサシで
ピシャリとされた程度で
虐待されたわけではない。

また、
叩く事が上手なお母さんと
そうでないお母さんもいると思う。

叩く事が上手なお母さんはきっと
子どもを叩く時期を理解して、
よく考えた上で
そうしているのだと思う。

大人になって思ったのは
私の家は商売をしていたので、
母は忙しかったのだと思う。

口で時間をかけて説明するよりも
叩いた方が何倍も早い。
自分の仕事のイライラを子どもに
あたる事も出来る。

叩かれるのは大抵
お母さんが忙しい時、眠い時に
私が言う事を聞かなかった時
だったと思う。

私はいつも叩かれているうちに
本当にお母さんが嫌いになった。
多分8歳くらいの時だったと思う。

それから、
ずっと好きになろうと努力
したけど、大人になっても
その時の感情を忘れてない自分もいる。

自分に子どもが出来た時は
心配になった。

もしかして、
お母さんみたいになったら
どうしよう...って。

自分の子どもが私の事、
嫌いになったら
どうしよう...って。

アメリカでは、出産前に
カウンセリングがあって
そういった事にはすごく厳しいの。

カウンセラーに
「あなたは子どもの時、
親に叩かれた事がありますか?」

そう質問されて、
「いいえ」って、怖くて
思わず嘘ついた事を覚えています。

親に虐待された子どもが親になると
又、自分の子どもに虐待する事が
多い事が統計で証明されています。

それはアメリカで、
「チェーン現象」と呼ばれてます。
事前にそんな親を教育して
チェーンを打ち破る。
それで私にも質問された訳です。

小さい時の経験が
知らない間にトラウマになっていた事が
アメリカに来てからわかりました。

子どもが虐待されたニュースを
見ると涙が止まらない位の
怒りを覚えるし、

いつか、
絶対にそんな子どもを助けたい
という気持ちがすごく強い。

自分の息子が旦那に
お尻を叩かれただけでも
耳をふさいでいなきゃ、
我慢が出来ない。

私の場合はチェーン減少の
反対に強く出たようです。

そうなりたくない!
そうなりたくない!
っていう強い気持ちです。

小さい時、いつも思っていました。
私は大人になったら絶対に
優しくて叩かないお母さんになろう!
って。

100回くらい呪文のように
唱えていました(笑)

息子は私の子どもの頃と
似ていて物分りが良いタイプの
子どもだと私は思う。

叩く事がプラスになるどころか
私の目にはマイナスに見える。

「今度言う事を聞かないと
お尻をたたくぞ!」

それって、
立派な暴力に訴えた脅しじゃないのか?」
と、そこまで考えてしまう
私はやっぱりトラウマを
背負っているのだろうか?

今日は旦那に文句を言ってしまった。

「もう、叩かないで。
叩いても、もっと言う事を
聞かなくなるだけだと思う。

叩かなくてもいい
方法を考えましょう。」

前にも日記に書いたことが
あるけれど、

暴力で人を動かすのは基本的に
間違っていると誰でも知っている。

私たち大人が身体に痛みを与えられて
無理やり従わされる事が間違っていると
わかっているように、

子どもだって大人と同じように
痛みでわからせるのは、
避けるべきではないのだろうか。
例えお尻や手を叩く程度の事でもだ。

親は子どもを叩く時、
その子どもの性格をよく
見て判断しないといけないと思う。

普段は聞き分けが良い子なら
忙しい時でも叩かないで、
時間をとって、
何が正しくて悪い事なのかを
言葉でゆっくりと教えてあげて欲しいと思う。

それにはお父さんの子育て協力も
必要です。

お母さんが忙しすぎて余裕がなく、
何人も子どもを育てていると
つい手が出る事が多くなる。
ゆっくり話して聞かせる余裕がないのです。

私の場合は、
子どもが一人だけで、
旦那がよく子育てを手伝うタイプだからこそ
私はストレスが少なくてすむ。

だから、いつも優しいママで
いられるのでしょうね...

結論として、
叩かない子育てをするにはパパの力が
とっても必要なのだと思います。

先ほど掲示板で意見を読んで
思い出したのですが、
虐待と体罰って紙一重になる場合もあります。

少し前にアメリカで大きく取り上げれらた
事件がありました。
駐車場に設置されたカメラにうつってしまった
母親の子どもに対する体罰の瞬間。

結局子どもは怪我一つなかったそうです。
だけど、母親から子どもは
取り上げられました。

あの母親は全国民から
責められたけど、
私は思った。

もしかして、あのお母さんは
大きくこぶしを振り上げたけど
可愛い子どもにはやはり
手加減をしていたのではないか?

あれは本当に虐待だったのだろうか?
それとも体罰?

私の母がそうでした。
あんなに叩かれたのに
私にはあざの一つも出来なかった。
ただ、ただ、怖かっただけ。

あのニュースで騒がれた女の子は
大人になって一体、
どんな感情をお母さんに抱くのだろう?
そう、思いながらニュースを見ていた私でした。




あと、家で出来るだけ実践しているのは、
報酬を与える方式です。
「言う事を聞かなかったら〇〇をあげませんよ」
ではなくて、
「いい子でいたら〇〇をあげますよ」。
嫌々させるよりも、喜んでさせる方が効果的!


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