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ほさかようの「ネガティブの微笑み」 [全1186件]
春に引き続き、夏も舞台が連投です。 その情報公開第一弾! 今年の7月に表参道スパイラルホールで上演される、る・ひまわりプロデュース公演で脚本を担当します! 作品は「桜の森の満開の下」 言わずと知れた坂口安吾の不朽の名作です。 演出は、以前に726公演「坂口安吾・白痴」や、る・ひまわり版「遠ざかるネバーランド」の再演で組ませていただいた北澤秀人さん。 キャストも主演の平野良さんはじめ、とっても豪華な役者さんが揃っています。 日本随一のニヒリスト作家と思われる坂口安吾。この方の手強さは身に染みて味わっておりますが、再び挑んでみようかと。胸を借りるのではなく、追い抜くつもりで。 どうぞご期待くださいませ。 舞台の詳細はコチラ!
脚本提供したmielの「ま○る」とか佐藤永典くん主演の「ロミオとハムレットのジュリエット」とか顕史郎さんやこいけけいこ嬢、奥田ワレタ嬢出演のリュカ「天使たち」とか伊勢さん演出の「WORKING!!」とかフミヤくん演出の「PRISMとか、まぁ、いろいろ観た五月でありました。 そうはいっても今月は締め切り地獄だったので他はずぅっと仕事してましたが。 やっぱり長篇台本の執筆は一度に3本が限界だなぁ。もう1、2本増やしていきたいのだけど、それよりはさっさと集中して一本書き上げた方が楽。 合間にお茶もちょこちょこ。 次回の組曲出演者を中心に、素敵なケーキとか素敵な焼き肉とか素敵な参鶏湯など食したりしました。 サンシャイン水族館にも行きました。「深海のカンパネルラ」が終わったお礼参りも含めて。 水族館としては種類も少なめだし、あんまり大きい魚はいないココだけど、子供の頃、一時期だけ保護されたジンベイザメの子供(赤ちゃん?)がいたことがあって、それが未だに記憶に残っています。 子供とは言えかなり大きかった。 年に数回水族館に通ってると、たまにそういうのあります。 保護された珍しい魚とか、繁殖に成功した珍しい魚を一時期だけ展示したりとか。 生きているゴブリンシャークが見れたのも衝撃だったな。あれはサンシャインじゃなかったけど。 来月には7月公演の「組曲『回廊』」の稽古がはじまります。 あんまり情報公開出来てなくてごめんなさい。 だけどどうかご期待ください。 空想組曲常連の皆様から、初参加の皆様、誰も彼もゾクゾクするほど良い役者です。 2年前にやった「組曲『空想』」と同じく変則短篇集の形をとっていますが、もちろん内容は全て違います。 短篇書くのってほんと楽しい。いくらでも出て来る。 あとはこいつらをどうまとめるか。それを考えるのもまた楽しい。 前回同様、日替わり短篇も行います。 毎日違う豪華ゲストをお招きして、一日限りの短篇を披露する限定公演。 書く量は倍になるけどこれもまた楽しい。大好きな役者さんに合わせて思う存分好き勝手に書かせてもらえるわけですから。 はずれはございません。そんなもの作るつもりはございません。どの回でも満足させてみせますのでどうぞお楽しみに。 7月は他にも二本の脚本提供が決まっています。 どちらも大きな劇場でワクワク。 そちらも近々このブログでお知らせしていきますね。どうぞよろしくでっす。
ようやく気がついたのだけど、僕が書かない限りこのブログは更新されないらしい。 まったくもって世界には不可解なことが多い。 さて、こないだの日曜日。 作・演出で関わっていた「俳優市場2012春」が無事に千秋楽を迎えました。 初舞台、どころか初演技の役者の卵達と一緒になって作った「おちないリンゴ」 ご来場いただいた皆様、本当にありがとうございました。 娘や息子でもおかしくない子達までおりましたが、稽古場ではきちんと役者として接したつもり。 今後、彼彼女等がより厳しい現場にいき、悔しい、恥ずかしい、という感情ときちんと向き合えること。 そして近い将来、また一緒に芝居をつくれる日が来ることを願います。 心から。 ![]()
カンパネルラの役者紹介をはじめたと持ったら俳優市場の初日やら千秋楽やらでまた更新出来ない日々が続いてしまった。 そちらのキラキラした子達も紹介したいのだけど、まずはカンパである。 何しろ終わってから2週間も経っているのだ。 本日は古川悦史さん。 空想組曲常連の中田顕史郎さんと同い年。 以前から舞台はよく拝見させてもらっていて、その都度「温度は低いのにエネルギーが高い」と言う、不思議な質感の芝居にうっとりし、一度は自分の書いた台詞を言ってもらいたいと思っていた。 しかし、そうは言っても顕史郎さんと古川さんである。比較的若い役者の多い空想組曲の現場に、演劇界20年選手を二人もお呼びしてよいものかどうか。 5秒程悩んで電話をとった。 今回の作品にはどうしてもこのお二人が必要だと思ったのだ。 人づてに連絡をとり、渋谷の駅前で待ち合わせをし、近くのカフェにて全身全霊で口説かせていただいた。 「銀河鉄道の車掌」と「死んでしまった友人の父」の二役を演じて頂きたい、と説明をすると、古川さんはとても興味を示してくださり、それから数日後に出演快諾のお返事をくれた。 (後で知ったのだが、古川さんは谷村美月さんが主演をつとめた実写版「銀河鉄道の夜」で車掌さん役を演じたことがあったらしい) 稽古場の古川さんは実に誠実な役者さんで、普段慣れていないはずのがっつりファンタジーな演技から、日常会話劇まで、本当に細かい演出にも丁寧に応えてくれた。 ベテランの味、というのがこれほど似合う役者さんもそうそういないのではなかろうか。 (ちなみに顕史郎さんは同年代の役者さんがいるのが嬉しいらしく、古川さんのシーンを見ている時は終始ご機嫌だった) 打ち上げの席で「また君の作る舞台に出たい。なるべく早くね」と言ってくれた時は本当に嬉しかった。 また是非一緒にやりたい。やらせていただきたい。 心からそう思える素敵な役者さんでした。 ちなみに5月末にNHKのドラマに出演されます。 オウム真理教を扱った、なかなかに尖った内容らしく、なんと古川さんはあの人の役みたいです。よろしければこちらも是非ご覧になってくださいませ。 写真は終盤の多田くんとの静かな会話のシーン。 ![]()
本日ご紹介するのは人気劇団クロムモリブデンから客演してくれた『渡邉とかげ』ちゃん。 ここ数回、公演ごとに出演いただいているクロムメンバー4人目の使者です。 とかげちゃんの芝居を観て早数年、彼女の感情の爆発力にずっと魅かれておりまして。去年のクロムの公演を観に行った際、堪えきれずにその場で出演依頼をさせていただきました。 愛くるしい、とは彼女のための言葉。 飾り気も虚勢もなく、ありのままの剥き出しの感情を見せてくれる。 そんな彼女には『くらげ』という役をあて書きさせてもらいました。 ![]() 「とかげちゃん」に「くらげちゃん」をやっていただくという個人的なオモシロはおいといて、本番中、誰かが本名を呼び間違えてしまうのでは、とひそかにヒヤヒヤしてました。 くらげちゃん。お気に入りの登場人物です。感情が読めず、何を考えているか分からない。だけどどこまでもまっすぐな心。 そんなくらげちゃんを僕の想像を軽く飛び越えて演じてくれたとかげちゃん。彼女のハートもとびっきり。間違いない。 とかげちゃんが何よりも素晴らしいと思ったのは稽古場での居方。 自分の役作りに決して妥協をせず、他のシーンの芝居からも常に吸収出来るものを探している。 そして、作品に対して本当に愛を持ってくれていることが分かる。 稽古場でこれほど心強い役者はいませんでした。 賭けてもいい。 今後、間違いなく客演殺到な女優さんです。 それにつけてもクロムモリブデン。毎度思うことだけど本当に良い役者が揃っている劇団です。 今まで出て頂いた方々全員、必ずまたやりたい。心からそう願うのです。 ![]()
本日は「深海のカンパネルラ」で主役の『ジョバンニ/りく』を演じてくれた、演劇集団キャラメルボックスの多田直人くんについて書こうかと。 (ちなみに顔合わせの時に「僕は君のことを『直人くん』と呼ぶ」と宣言したのですが、稽古開始三日目にして気恥ずかしくなり、『直人くん』が『多田くん』に変わり、最終的には『ただっち』で落ち着きました) 実は多田くんは、5年くらい前からずっと空想組曲に出て欲しいと思っていたのです。 今回念願叶ってついに出演してくれることになりました。 そんな長年の思いもあって、やってほしいと考えていたことを、これでもかと言わんばかりに全部やっていただきました。 遊ぶ多田くん。戦う多田くん。悩む多田くん。残酷な多田くん。キラキラの多田くん。ボロボロの多田くん。 多田くん多田くん多田くんでございました。 ![]() ご覧になった方はお分かりかと思いますが、多田くんが演じたりくという役は体力的にも精神的にも相当しんどいです。 走り回って動き回って感情ぐちゃぐちゃにされながらえっらい量の台詞を言わなければならない。 水も飲まず、トイレも行かず、暗転なしの舞台で2時間10分出ずっぱり。はけたのはラスト間近の5秒くらい。 つまり、どこのシーンの稽古をしていても必ず多田くんはいるわけです。ろくにオフもなければ休憩もない。 でもまぁ、やっちゃうわけです。多田直人という役者は。 どんどんアイデアを盛り込むし、挑戦的に様々なスタイルを試してくるしで目が離せない。 無意識レベルで役を作り上げる天才肌の役者はたくさん見てきましたが、多田くんはきちんと有意識。見え方や表現を工夫できる器用さがあり、客観的な視点で舞台を作れる人。つまりは「ちゃんとうまい役者」なのです。 稽古中にも書いたけど、彼に主役をお願いして本当に良かった。 客席の最後列から本番を見ながら何度もそう思いました。 ホームであるキャラメルボックスでも5月の「無伴奏ソナタ」、7月の「アルジャーノンに花束を」と、大変な主役が続くみたいです。 今後ますます目が離せない役者なのです。ただっち。 写真はラスト近く。 相方の『カンパネルラ/けんじ』と一緒にプラネタリウムを見ているシーン。 二人ともほんとキラキラしてました。 ![]()
「深海のカンパネルラ」は友人の死を扱った作品でした。 「友人の死」 世の中に掃いて捨てるほどあるありふれたモチーフです。 それを扱った映画は山のようにあり、小説や漫画を含めると、間違いなく星の数ほどあるでしょう。 しかしながら、去年多くの死に直面し、改めて思ったのは、 「ありふれた死など存在しない」ということです。 それが友人や親、兄弟、恋人といった近しい人の死でなくても、そこに闇を見てしまう人間は必ずいる。 嘆き、捕われ、何故自分がそんな状態になっているかも分からないまま沈んでいく。 あるいは都合良く死者を語る。死者の物語を自分につながるものとして構築する。あるいは死者にあり得たかもしれない人生を生きようとする。 端から見れば「なんでそこまで」とか「結構な時間が経つのだから」と言えることでも、その闇の深さは当人以外には決して分からない。そこからいつ抜け出せるかなんて当人ですら分からない。 「銀河鉄道の夜」を扱った作品も数多くあり、同じ数だけの解釈も存在しますが、決して避けて通れないのは「カンパネルラは死んでいる」という事実です。「実は死んでいない」「全ては夢」という具合に解釈を捩じ曲げることを許されない。少なくとも僕はそう思いました。 だから真っ向からこの事実と向き合う物語を描くことにしました。 死と向き合う、というのは決して綺麗なことではないと思います。 例えば葬式だって、残されたものが生きていくための行為です。 全ては生きていくため。それが他人の死を消費することと同義でも、死者を冒涜することであっても仕方がない。日常は流れるのだから。生きている人間はそれを続けていかなければならないのだから。 「深海のカンパネルラ」という作品を作るにあたり、執筆中も稽古中も、フカミリクというたった一人の男の子の出す結論をひたすらに考えていました。 彼が生きていくためにはどうしたらいいのか。 もしかしたら、生きていくことを放棄する方が幸せなのかもしれない。そんなことも考えました。 しかし、今回集まってくれた役者さん、スタッフさん、そして宮沢賢治の作品に流れる精神と共に至ったのは、あの結論でした。 あれが正しい選択だったのかどうか。彼のあの後の人生に光はあるのか。 それは分かりません。 僕たちもまだ生きている途中の人間ですから。 けれど、作品を作った者として、彼が出した結論には希望があると信じています。 ご覧頂いたお客様にも、その希望をほんの少しでも感じていただければ幸いです。 ![]() |一覧| |
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