ポポーの開花と人工受粉
ポポーの花が咲き始めた。昔、知人が「ポポー食べたよ!おいしかったよ!」と種を20こも送ってくれた。実ではなく、食べた実の中の種を(笑)10こまいてみた。3つ発芽した。それを、ずっと育ててきた。早や6年。今年、3本のうち1本が、初めて花をつけた!6年も育てているのに、ポポーの実をまだ食べたことがない。機会がなかった。食べたことのある人に聞くたび、異口同音で、とってもおいしいと言う。今年こそ、食べられるだろうか。以前調べた時、ポポーは結実しにくいとあった。今日、改めて調べてみた。調べ直して良かった。私は、茶色の花が開花した状態で、緑色のはつぼみだと思っていた。それは間違っていた。茶花だけでなく緑花も、もう開花している状態。ポポーは、1つの花の中で、めしべとおしべの熟成時期が異なるのだそう(雌雄異熟)。先にめしべが熟す。その時は緑花。後からおしべが熟す。その時は茶花で、もうめしべの受精能力は失われている。ということだった。めしべとおしべの熟成時期が異なるため、受粉しにくく、結実しにくい。更に、自家不結実性(同品種の花粉では結実しにくい)の特徴もあるため、一層結実しにくい。うーん。。。ひとまず現状、木は3本あるけれど、1本しか咲いていない。身近にポポーを育てている人はいない。異品種の花粉をもらうことはできない。それなら、この1本で、せっせと人工受粉して、結実する可能性を高めよう。おしべから花粉を採取。筆だと花粉があまりつかなかった。途中から濡らした綿棒に変えた。また、花を取らなくても、花に綿棒を押し込んでグリグリすれば、花粉を採れた。この綿棒を緑花に押し込んで、めしべに塗りたくる。なんか申し訳ない。1つのめしべに1つの花のおしべの花粉だけじゃ受粉しないかもしれないと、複数のおしべの花粉を、複数のめしべにグリグリ塗りたくった。なんかすごい罪悪感。ごめんね。ごめんね。。。受粉作業した花には目印。この後も何回か、作業していこう。受粉するといいな。結実するといいな。とってもおいしいらしい。食べたいな。食べたいな。さて。ポポー農園などで、補木を販売されている所もある。補木を購入して、うちの木に挿し木すれば、1本の木で異品種の花が咲くようになり、結実しやすくなる。うちの木は実生(種から育てた木)なので、おいしい実がなるか分からない。一般的に、実生はあまりおいしくないと思ってた方がいい、というものらしい。もしそうだとしても、確実に美味しい実がなる品種を挿し木すれば、その枝からは確実に美味しい実が穫れる。うちには木が3本ある。おそらくは、同じタイミングで食べた種をもらったのだろう。もしかしたら20この種は、たまたま、1つの実からかもしれない。一応、3本とも同じ品種と考えた方が良さそう。来年以降は他の木も開花するだろうけど、もし3本とも同品種なら、結実しにくい状態はこの先ずっと続く、ということになる。先々を考え、補木または別品種の苗木の購入を、前向きに検討しよう。