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NOと言える三多摩~言泉「やまと」後悔日誌

NOと言える三多摩~言泉「やまと」後悔日誌

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言泉「やまと」

言泉「やまと」

2011.11.24
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カテゴリ:後日談
11月22日(火)。
朝は職場ではなく、直行で虎ノ門へ。はなまるうどんで朝食をとってから、霞が関の文化庁に出張。日本語教育小委員会WGである。我々の教材例集に関しては、イラストや写真の多くがまだ埋まっていないものの、20領域・250ページ超にも及ぶネタそのものは一通り揃ったことから、ざっと見渡して各ページの表題(タイトル)の統一感などについて意見交換。また、もう一方の能力評価に関しては、この間いろいろと議論が進んできたようで、アイディアが形になりつつあり、個人的には非常に興味深い印象を覚えた。(我々のチームとは異なって?)さすがはその道のベスト・アンド・ブライテストが集結しているだけのことはあろう。

ちなみに、私の担任クラスでは、
1限:発音・聞き分け練習(その2)
2限:ことばと表現【13】な形容詞文-2
3限:腰を痛めない介護術
といった時間割で、午後は総務課が担当して職業講話とハローワーク見学があった。

私自身は14時過ぎに職場へ復帰。明後日以降の授業準備などに追われる。

夜。職場の同僚の有志が集まって、和食の店で飲み会。私自身については「来年3月末で退職する可能性が50%」とカミングアウトしたかったけれども、特にそういう雰囲気でもなかったので、ひとまず封印して公表を先送りすることに。

いろいろ食べて満腹になり、かなり苦しかった。おかげで、自宅に到着するなりトイレへ直行。



11月23日(水・祝)。勤労感謝の日。小雪。
各種雑務はまだまだ山積しているものの、緊急に処理すべき案件はひとまず消滅したため、精神衛生上ストレスを発散させたほうがよいとの判断から、今日は1か月強ぶりに映画を見に行くことに決める。

まずは一蘭立川南口店で朝食をとり、それからオリオン書房サザン店に立ち寄る。何気にハワイ関連のガイドブックを探してみたら、
パッケージツアー完全対応/フリータイムの過ごし方の提案
という売り文句の1冊があり、思わず購入。

わがまま歩きツアーズ ハワイ

この本をパラパラめくっていると、オアフ島には「この木なんの木(日立の樹)」があることを思い出す。ぜひ行かなければ、と思ったものの・・・モアナルナ・ガーデン・パークは、パッケージツアーの正規コースに既に組み込まれているらしい。うーむ、楽しみである。

そして、映画館に足を運ぶ。
1本目は『インモータルズ 神々の戦い』。

インモータルズ

天上のオリンポスの神々に代わって世界征服を企むハイペリオンは、神々によって地底に封じ込められたタイタン族を解放すべく、そのカギとなる「エピロスの弓」を探し求めてギリシア侵攻を開始。オリンポスのゼウスは、自らが鍛え上げてきた人間テセウスに白羽の矢を立て、ハイペリオンの野望を阻止させようとする・・・。
『300(スリーハンドレッド)』の製作スタッフが加わっていることもあり、(やや過激な表現も多いとはいえ)映像美は見ごたえ十分。不滅のはずの神々が次々にバッタバッタと倒されていく様子はどうかとも思ってしまうが、ギリシア神話の「別伝」として楽しむことは可能。

2本目は『三銃士 王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船』。

三銃士

言わずと知れた『三銃士』ではあるが・・・この時代にそんな兵器は存在しないだろっ!という突っ込みはさておき、ダルタニアンがいかにもダルタニアンらしくて好印象。

3本目は『マネーボール』。

マネーボール

かつて少年野球で大活躍し、ニューヨーク・メッツに1位指名でスカウトされて大学進学を諦めた男が、大リーグ選手としては鳴かず飛ばずの日々を過ごし、その後、貧乏球団のフロントに転身。自分自身の挫折経験からスカウトマンの言葉を信用せず、データ分析に基づいて「低予算でいかに強いチームを作り上げるか」という独自のマネーボール理論を実践。伝統的な発想から脱却できないスカウトマンや監督らと対立していくが・・・。
ぬるま湯的な組織で新しいことを始めようとしてもなかなか理解されない、という展開に共感。本作に副題をつけるとすれば、「もしドラえもんがオークランド・アスレチックスGMの補佐官になったら」(?)。本作をご覧になった方は私の意図をご理解いただけるものと推測する。



11月24日(木)。
私の担任クラスでは、池袋実習を実施。今回は、新所沢駅(集合)→所沢駅(乗り換え)→池袋駅(下車)→サンシャイン60展望台(見学)→紅虎餃子房(昼食)→アムラックス東京(見学)→池袋駅(乗車)→所沢駅(乗り換え)→新所沢駅(下車・解散)といったコースである。3.11以後の外実習は担任がお目付け役として全行程を同行する形に改められているが、今回もそのスタイルを踏襲している。

で、最初の課題は、所沢駅での乗り換え。学生たちはほとんど何も考えずに乗り換え用の階段を上り始めた。途中で気がついたようであるが、西武新宿線上りと西武池袋線上りは同じホームの反対側(陸続き?)に位置していた。
すぐに池袋行きの急行が来たので、迷わず乗車。まだラッシュアワーで混雑していたが、後方の車両であったため、途中の駅から座ることができた。

次の難関は、池袋駅からの脱出。駅に到着して電車を降りた際、人々の流れにくっついて、階段を下りてしまったのが運のツキ(?)。地下で見通しが利かず、出口がどこにあるのか分からなくなってしまったのである。「西武南口」の表示を見つけて階段を上るも、そこは1番ホーム(改札口は奥を曲がったところにあって見えない)。学生たちは半ばパニックに陥り、再び階段を下りて、ようやく地下の改札口を見つけるといった有様。「おのぼりさん」にとって、都心のターミナル駅はちょっとした巨大迷路なのかもしれない。

さらに、サンシャイン60までの移動も一苦労であった。道行く人に尋ねても、必ずしも道を知っているとは限らない。いろいろな人に尋ねていた。
「ほら、あそこに高~いビルが見えるでしょ? あれだよ!」と、私は途中で指をさして教えると、それを目印に歩いていくが・・・やがてビルの谷間に入り、サンシャイン60の姿を見失ってしまう。うろうろ・・・。仕方なく今度は「←サンシャインシティ」という案内板を指さし、「ほら、ここに書いてあるでしょ?」と、ヒントを提示。しかし、そこは東口五差路で矢印の向きが微妙なため、違う方向へ進もうとする学生もいた。
サンシャイン60へは通常、東急ハンズの脇にある地下道から入ることになるが、そこには「Sunshine City」というどでかいローマ字表記しかなく、ローマ字に縁のない学生たちは完全にスルー。地上の横断歩道を渡ったものの、そこでまた右往左往していた。やがて、鏡面のようにキラキラしたビルのガラスにサンシャイン60の姿が映っているのを発見し、その方向に歩いて、ようやくサンシャイン60の1F入り口にたどり着いた次第であった。

ビルの中では、警備員に道を尋ねた。これが大正解で、B1の展望台直通エレベーターの前まで誘導してくださった。そこで「こちらにお並びください」と案内嬢に言われたものの、学生たちはその日本語が理解できない。むしろ案内嬢には、ジェスチャーつきで説明することを身につけてもらいたいものである。

展望台からは研修施設に電話をかけるタスクがあり、学生が土産物屋の店員に「電話どこですか」と尋ねると・・・「ありません」との答え。やむを得ず、まずは展望台からの眺めを堪能。晴れていたとはいえ、ちょっと靄がかかって視界が悪い。富士山は雪をかぶった頂上付近のみが見えた。スカイツリーもぼんやりとした感じであった。
帰り際にエレベーターの案内嬢に「公衆電話はなくなっちゃったんですか」と私が尋ねると、「こちらにございます」と、カーテンの奥を指さした。これでは全く見えないではないか。ここから研修施設に電話をかけて、事なきを得る。

そして、昼食。「らーめんセット」を注文した学生に、店員が「醤油ですか、塩ですか」と尋ねると、学生は「はい、いいです」と答えた。「そうじゃなくて!」と、キレかかった私が筆談であれこれ説明を試みていたら・・・学生の母語を話せる店員が奥から出てきて、あっけなく対応してしまった。この「らーめんセット」は、らーめん+半チャーハン+唐揚げのセットであるが、最初に出てきたのは半チャーハン。注文した学生は「私が頼んだのはこれ?これがラーメン?」とばかりに目を白黒させていた。実習前の授業で説明してもらったはずなのに、要はセットメニューの概念を理解していないのである。
また、私は「やみつき餃子6個」を注文し、私と学生5人の計6人で1個ずつ食べようと思っていたけれども・・・いらないとの反応で、「先生、どうぞ」となってしまった。美味しいのになぁ。残念である。

それからアムラックス東京に立ち寄り、写真を撮りながら、いろいろな車を見て回った。一部の学生はアトラクションにも夢中になっていた。

こうして、池袋から新所沢へと戻ったのであるが、最後の最後で落とし穴が待っていた。
学生の1人が切符を紛失したのである。この学生は無券のまま自動改札機を通り抜けようとしていたので、「こらこら」と捕獲し有人改札口へと迂回させて、私が駅員に事情を説明。乗車区間分の料金を改めて支払うことになったけれども・・・この学生は財布を配偶者に預けていたため、代わりに私が支払っておいた。

ともあれ、この池袋実習は、久々に疲れた。
学生たちにとって(も、また私自身にとって)も、実に有意義な経験になったと思う。

この後、私は研修施設に戻り、そこでさらなる心理的ダメージを受ける羽目になるが・・・紙幅の都合上、その件は次回の記事に回したい。





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Last updated  2011.12.11 05:36:48



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