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カテゴリ:後日談
1月26日(月)の続き。
龍安寺を後にして、再びバスで移動。御室仁和寺を経て、妙心寺北門前へと至る。 本日の第3チェックポイント、妙心寺である。「京の冬の旅」では「三門」と「衡梅院」が特別公開となっていたが、私のお目当ては後者。塔頭の名に「梅」の文字を用いているのが好印象であるし、庭の美しさに定評があるとの由。 文明12年(1480)、妙心寺中興の祖・雪江宗深(せっこうそうしん)を開祖として創建された塔頭寺院。雪江禅師には、のちに「四派」の祖として妙心寺発展の礎となった四人の弟子があり、これに因んで名づけた「四河一源(しかいちげん)の庭」は、一面の苔に石組みと楓が調和して美しい枯山水庭園である。また、江戸初期再建の方丈(重文)に残る狩野派の絵師・大岡春卜(おおおかしゅんぼく)筆の水墨障壁画「龍虎羅漢図」「獅子図」や、楠の一枚皮で張られた天井が珍しい茶室「長法庵」なども特別公開される。「京の冬の旅」で特別公開されている場所には、京都市観光協会のガイドさんが常駐していて、拝観対象の説明をしてくれる。よどみなく話す人もいれば、訥々と話す人もいて、それぞれのガイドさんの“個性”がいかんなく発揮されていた。 ここでガイドさんから教わったのは、お寺の俗称。この妙心寺は「算盤面(そろばんづら)」と呼ばれるという。徹底した組織経営により巨大教団となったことがその由来とか。ほかには「建仁寺の学問面(がくもんづら)」「相国寺の声明面(しょうみょうずら)」「大徳寺の茶面(ちゃづら)」「東福寺の伽藍面(がらんづら)」「南禅寺の武家面(ぶけづら)」などがあるらしい。 妙心寺前からバスに乗り、西ノ京円町で乗り換えて、清水道で下車。 途中、手打ちそばの店に立ち寄り、昼食として「そばの実サラダ」「ざるそば」「ちりめんご飯」「京のつけもの」4点セットの「清水膳」(税込1,600円)を頂戴する。美味しかったけれども、値段の割に量が少なかったのがやや残念。 しかし・・・清水寺へと至る道は、ものすごい賑わいぶりであった。特にアジア系や欧米系といった外国人観光客と思しき人々の多さが目立っていた。当然円安の影響もあろうが、さすがは『外国人が選んだ日本百景』で京都最高の第4位にランクインしているだけのことはある。 第4チェックポイント、清水寺成就院。「月の庭」と呼ばれる江戸初期を代表する名庭園が見どころであったが・・・写真撮影禁止。しかもガイドさんの説明のタイミングを逃してしまい、「日光の手前(いまいち!)」の気分に陥る。やはり私個人は禅宗にシンパシーを覚えるのかもしれない。 紙幅の都合上、この続きはさらに次回の記事へ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2015.03.08 05:14:04
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