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NOと言える三多摩~言泉「やまと」後悔日誌

NOと言える三多摩~言泉「やまと」後悔日誌

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言泉「やまと」

言泉「やまと」

2015.06.16
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カテゴリ:後日談
6月15日(月)の続き。
文具店と書店の後は、映画館に足を運ぶ。今日のお目当ては2本。

1本目は、『駆込み女と駆出し男』。

駆込み女と駆出し男

鎌倉にある東慶寺は、江戸幕府公認の縁切り寺。離縁を望む妻が寺に駆け込んでくると、まずは御用宿で事情聴取が行われる。そこでの調停・示談で復縁または離縁が成立しない場合に、妻が男子禁制のこの寺に籠って2年間を過ごせば、夫は離縁状(夫から妻へ交付する文書)の作成を拒否できなくなる・・・という制度があった。そんな駆け込み女たちを中心とした、男女の物語。

正直なところ、私は本作を見るかどうか迷っていた。が、公開から1か月近く経過しても、ユーザーレビューでの評価が高かったので、ついに見ると決めた次第である。
なるほどその通りで、私も本作を高く評価しておきたい。以下、その理由や個人的な感想などを記す。

【その1】 凛とした女性たち
戸田恵梨香氏が演じたタタラ製鉄の「じょご」、満島ひかり氏が演じた豪商の妾「お吟」、内山理名氏が演じた女剣士の「戸賀崎ゆう」、そして陽月華氏が演じた寺の院代「法秀尼」。この4人がとにかく“かっけえ”のである。まっすぐ、ひたむき、ブレない、迷わない。自己信頼(self-confidence)に満ちていて、ちょっとやそっとのことでは動揺せず、自分が果たすべき使命をただ粛々とこなしていく。彼女たちのそういう芯の強さあるいは肝の据わりっぷりが、実に美しく素敵であった。
あと、じょごの学習能力の高さは特筆に値する。教師から見ると“指導し甲斐のある学習者”とでも言えようか。

【その2】 舞台は鎌倉
おそらく鎌倉ではロケを行っていないであろうが、「七里ヶ浜」や「腰越」といった地名が出てきて、湘南育ちの私にとっては懐かしかった。
また、井上ひさし氏の小説『東慶寺花だより』を原案とすることもあって、四季折々の花が登場する。その中で、「椿」が初冬の花として紹介されていた。そうなのである。湘南では12月ごろに咲く印象が強く、盛岡で4月に咲く椿を見て驚いたのはそうした季節感のせいであった。

【その3】 その他、雑記
未来への前向きな再出発を予感させるラストの展開が爽快。かつ、大泉洋氏、キムラ緑子氏、樹木希林氏、堤真一氏といった芸達者の演技も素晴らしかった。
さて、じょごの祖父の出身地の方言として「ぺったぺった、だんだん」という台詞が出てくる。私の古い電子辞書にある全国方言一覧辞典によれば、“ありがとう”の意味で「だんだん」の語彙表現を用いるのは島根・愛媛・福岡の3県。タタラ製鉄が盛んであった出雲(つまり、現在の島根)を念頭に置いた人物設定かと考えられる。
さらに、エンド・クレジットで撮影協力の一つに東福寺龍吟庵と表記されていて、思わず目が点になってしまった。ほほぅ、一体どの場面で使われていたのか。



2本目は、『海街diary』。

海街diary

吉田秋生氏の原作コミックを、『そして父になる』是枝裕和監督が実写映画化したもの。15年前に生別した父の訃報を受け、鎌倉に住む娘の3姉妹は山形での葬儀に参列すると・・・そこには腹違いの妹がいた。彼女の母は既に亡く、血のつながらない継母のもとで過ごしていたため、4人は鎌倉で一緒に暮らすことになる。

上の1本目と同様に、個人的な感想などを以下に記す。

【その1】 美しい4姉妹と、その周囲の人々
長女・幸を演じる綾瀬はるか氏、次女・佳乃を演じる長澤まさみ氏、三女・千佳を演じる夏帆氏、そして四女・すずを演じる広瀬すず氏(って、この人だけ同名? 姓と名を逆にしたら、鈴鹿ひろ美を髣髴?)。この豪華キャストで目の保養にならないわけがない(?)。ある意味では“荒巻太一の実在モデル”による***48的な客寄せ商法とも言える。
また、1時間前に別のシアターで見た芸達者3人衆がこちらにも出演。どんだけ鎌倉に縁があるのか(?)。加えて、リリー・フランキー氏、風吹ジュン氏、大竹しのぶ氏といった錚々たる面々が脇を固めていて、見事であった。

【その2】 海のある街・鎌倉の風景
“ああ、あんなところでロケをしたのか!”と即座に分かる場所もあれば、行ったことはないと思うもののおおよその位置がイメージできる場所もあれば、よく分からない場所もあった。いずれにせよ、湘南育ちの私にとっては完全にGMT(地元)の映画である。「海いきてぇ」と言いすぎる東京の人たちにも、行った気分になるのでおすすめ(?)。

【その3】 山形女子のファッション
すずが山形から鎌倉へ引っ越してきたとき、彼女の前髪には大きな髪留めがあった。山形のファッション事情を丹念に調べたスタッフには感心した。私が最初にそういう流行に気づいたのは、2013年8月6日(火)に花笠まつりを見物すべく新庄から山形へと移動していた普通列車の中であった。この、ものすごく混雑する車内には、前髪に大きな髪留めのある女子中学生らが大量に乗っていたのである。山形でも村山地域に限定の現象かと思っていたが、今年の4月から6月にかけて米沢とその周辺に何度か足を運んだ際に女子高校生の事例をわずかながら目撃したことから、置賜地域(を含む、県内の内陸各地)にも伝播しつつあるのかもしれない。
というか、素で十分に美しいのに、照れ隠しなのか何なのか、山形の若い女子はどうして余計な装飾をしたがるのかなぁ。他の東北ではあまり見られない流行で、ちょっと痛い(?)ような気もして、個人的には残念に思っている。本作の感想からは外れるけれども、この際なので指摘しておく。

【その4】 その他、雑記
ググってみたら、山形ではロケをしていないらしい。神奈川のほかは、岩手・宮城・栃木・群馬との由。
菅野よう子氏の音楽もいい感じで、鎌倉の風景にマッチしている。
カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に出品されているが、何も獲得せずに終わった。まあ、本作は明確なメッセージ性に乏しい(つまり、中身がない)ため、無理からぬ結果であろう。



夕方。帰宅すると、土曜に注文したDVD『リンカーン』のゆうパケットが郵便受けに届いていた。早いね。

ネットサーフィンをしていて、私の目に留まったのはこんな記事。
ハリル監督が宇佐美選手のストレッチを手伝う写真が物語ること
BizCOLLEGE/青島健太“オヤジ目線”の社会学 2015.06.15
もちろん内容も興味深かったけれども、それ以上に私が注目してしまったのは著者のプロフィール。「5年間のプロ野球生活の後、オーストラリアで日本語教師となる。」と書いてあって、へぇ~と思ってしまった。



6月16日(火)。
晴れのち曇り。盛岡の日最低気温は15.1℃(04:17)、日最高気温は29.1℃(13:23)。

写真(明け方の空と川その1) 写真(明け方の空と川その2)
写真(明け方の空と川その3) 写真(明け方の空と川その4)
写真(明け方の空と川その5) 写真(明け方の空と川その6)

明け方。日の出前であるが、少し靄がかかっている。





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Last updated  2015.06.19 12:37:48



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