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カテゴリ:後日談
3月16日(火)。
曇り時々晴れ。相馬の日最低気温は0.0℃(06:13)、日最高気温は11.4℃(12:07)。 明け方。04時56分ごろ、茨城県南部でM4.8の地震が発生。最大震度は茨城県で4、相馬では1を観測。私は目覚めていたものの、ベッドに寝転がっていてユラユラと揺れを感じ、「そろそろ起きろ!」みたいなウェイクアップシェイクかと思った。 さて。昨日の段で示唆したけれども(?)、今日の行程は以下の通り。 相馬06:29→(JR常磐線普通、原ノ町行き)→原ノ町06:50/06:53→(JR常磐線普通、いわき行き)→いわき08:12朝。自宅を出発。 ![]() ![]() 相馬駅前で撮影した天空。昨日に比べると、雲は薄い様子。 ![]() 「青春18きっぷ」を駅の有人改札で提示して、3回目に今日の日付を押印してもらう。 ![]() ![]() 仙台始発原ノ町行きの常磐線に乗る。 ![]() ![]() 終点の原ノ町で、当駅始発いわき行きの常磐線に乗り継ぐ。 ![]() ![]() 終点のいわきで降りて、駅構内(改札内)のコンビニで朝食2点を入手し、そのまま待合室で腹に収める。 ![]() ![]() それから、当駅始発水戸行きの常磐線に乗り継ぐ。 ![]() ![]() ![]() 昼前。終点の水戸に到着。駅北口のバス乗り場へ足を運ぶと、「水戸漫遊1日フリーきっぷ」なるものを売っていたので、それを購入する。たったの100円(!)で水戸駅~偕楽園の区間が乗り降り放題・・・って、初乗り運賃は確か170円のはずなのに、そんな価格設定で儲かるのか? あるいは、どこかから補助金が出ているとか? よく分からないものの、観光客にはありがたい限り。 ![]() ともあれ、県立歴史館経由偕楽園行きのバスに乗車。 ![]() ![]() ![]() ![]() 緑町歴史館・東町運動公園入口で下車し、本日の第1チェックポイントである「茨城県立歴史館」の正門へと至る。本館受付で「水戸漫遊1日フリーきっぷ」を提示すると、特別展開催期間の入館料一般610円が団体料金の490円で済み、その券をもらって入館しようとしたら・・・係員がつかつかと歩み寄ってきた。いわく「館内は飲食禁止のため、(デイパックの網ポケットにある)ペットボトルはカバンに収納してください」との由。こりゃ失敬。 で、まずは特別展「鋼と色金-茨城の刀剣と刀装-」を見る。最初に私の目に入ったのは、鹿島神宮の直刀(国宝)。 刀身の長さが223.5cmもある長大な刀で,古くからの師の霊剣と呼ばれ,鹿島神宮の神宝として崇敬されてきました。製作年代は奈良時代末から平安時代初頭とされています。「常陸国風土記」には,慶雲元年(714)に鹿島郡若松浜の砂鉄を使って刀を鍛えたという記述がありますので,この刀も鹿島郡内で製作されたものと思われます。おおっ、これか。私を水戸へ呼んでいたのは、この直刀であったのか? このほか、当県にゆかりのある太刀・脇差・短刀・鐔(つば)・鞘(さや)・各種金具などの数々が展示されていた。 別室の一橋徳川家記念室で「一橋徳川家の名品」を見た後、2階に上がって歴史系総合展示室の常設展を見て回る。しかし・・・どういう順序で回ればスムーズに理解できるか、という“動線”が分かりにくいと感じた。まあ、小学校・中学校・高校の児童・生徒が団体で見学に来た際に1か所に集中させないためかもしれないけど、それぞれの展示にナンバリングを付けるなり矢印で次の場所を示唆するなりの工夫があるといいのに。 ![]() 1階の出口付近には、現在放送中のNHK大河ドラマ『青天を衝け』に関連する展示パネルがあった。その第1回で 「青天を衝け」追鳥狩ロケ風景とあり、水戸と那須塩原(西那須野)が裏で密かに(?)通じていたとは驚いたよ。
![]() ![]() ![]() ![]() その後。館外にある旧水海道小本館や旧水戸農高本館などを遠目にチラッと眺めながら、南門から退出する。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 次は、第2チェックポイントの「偕楽園」へ赴く。好文亭表門通りを経て、“正門”である好文亭表門から入園。先ほどの県立歴史館と同様に、受付で「水戸漫遊1日フリーきっぷ」を提示すると、入館料一般300円が団体料金の230円で済む。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 偕楽園を造営したのは ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 昼過ぎ。続いて園内の「好文亭」を訪れる。受付で前の人の後ろに並ぼうとしたら、警備員に制止され、「線(2m)まで下がってお待ちください」と言われてしまう。社会的距離は保っていたつもりであるが・・・うーむ、そうなのか。まあ何にせよ、受付で「水戸漫遊1日フリーきっぷ」を提示すると、観覧料一般200円が団体料金の150円で済む。 ちなみに「好文」とは梅の異名。晋の武帝の「学問に親しめば梅が咲き、学問を廃すれば咲かなかった」という故事に基づき、斉昭が命名したもの。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 亭内の「奥御殿」。各室の襖絵が見事やね。上の写真は順に、[1]菊の間、[2]桃の間、[3]つつじの間、[4]紅葉の間、[5]竹の間、[6]梅の間、[7]萩の間、[8]桜の間。 ![]() ![]() ![]() ![]() こちらは1階の「東塗縁広間」からの眺め。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 階段を上って3階の「楽寿楼」から屋外を望む。うん、絶景かな。眼下には常磐線の線路も見えるのね。 ![]() ![]() ![]() ![]() 亭外の待合やら茶室やらをチラッと眺めてから、偕楽園本園へと戻る。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ここからが“陽の世界”。いやはや、早咲きや遅咲きなど、実に様々な梅の花を楽しむことができる。 ![]() ![]() ![]() ![]() 園内のベンチで少し休憩していたら・・・私の背後の木の枝に何か鳥が来たので、そーっと撮影してみる。ピントが完全にずれてしまった写真もあるが拡大してみると、どうやら鶯(うぐいす)っぽい。 春は名のみの 風の寒さやこの「早春賦」の歌詞の通り(?)、まだ鳴かないらしい。 ![]() ![]() ![]() ![]() こうして梅の花を堪能した後、東門から退出し、次は常磐神社の摂社である東湖神社にご挨拶。一昨日(?)、江戸の水戸藩邸で圧死したあの藤田東湖先生がご祭神である。 ![]() ![]() 続いて、常磐神社の社殿に参拝。ご祭神は水戸藩第2代藩主の徳川光圀公(義公)と第9代藩主の徳川斉昭公(烈公)である。 ![]() ![]() さらに、水神である彌都波能賣神(みづはのめのかみ)を祀る末社の常磐水神社と、徳川光圀公の育ての親である水戸藩家老・三木之次夫妻を祀る末社の三木神社にもご挨拶。 ![]() ![]() 最後に、宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)を祀る末社の常磐稲荷神社にもご挨拶。手前の楠(くすのき)は推定樹齢約150年で幹の空洞化が進んでいたが、2018年9月30日(日)の台風24号の影響で幹が損傷し倒木の危険が高まったため、急遽伐採したものであるという。にもかかわらず、上部には新たな芽吹きがあり、この樹は今でも力強く生きていることが分かる。 ![]() ![]() こちらは能楽殿。時節柄(?)ひな人形が飾られていた。 ![]() 常磐神社を退出。何やらスッキリしない空模様を仰ぐ。 ![]() ![]() ![]() ![]() 偕楽園・常磐神社前から大工町経由水戸駅行きのバスに乗り、泉町一丁目で降りる。 ![]() ![]() ![]() ![]() 腹が減ったので、百貨店9階のレストラン街にある常陸秋そばの店に入る。その際、店員に検温と手指の消毒を求められた。まあ、いいけど。ここで「野菜天ざる」の大盛を注文し、昼食として頂戴する。窓際の席であったため、南方の遠景も目に入った。 その後。百貨店8階の書籍・文具店をぶらぶらする。買いたい本もそれなりにあったとはいえ、今買うと“積ん読”になるのは必至なので、今回はスルー。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 夕方。てくてく歩いて、本日の第3チェックポイントである「水戸芸術館」現代美術ギャラリーへと向かい、一昨日再放送の『日曜美術館』で紹介された企画展「3.11とアーティスト:10年目の想像」を見る。例によって受付で「水戸漫遊1日フリーきっぷ」を提示すると、入場料一般900円が団体料金の700円で済む。 ![]() ご朱印(?)はこれで3か所目。さすがに4か所目(弘道館)は、時間的にも関心的にも厳しそう。 企画展の作品はどれも東日本大震災をモチーフとしたものであるが、まあ現代美術なので、絵画やら写真やら映像やらオブジェやら、いろいろな形式がある。 ![]() 最後に「つぶやきの壁」というコーナーがあり、見に来た人はメモに感想などを書いて壁に貼ることができる。私も書き残しておいたよ。 この後、本当なら・・・高さ100メートルの塔の内部にある地上86メートルの展望室まで足を延ばしたかったものの、新型コロナウイルス感染拡大防止のためタワーの営業は当面中止との由。仕方ないね。 ![]() ![]() ついでなので(?)市街地を観察すべく、水戸駅まで歩いて戻ることにした。その途中で、「徳川慶喜公像」や「夢結び・みとちゃん」の像などを目にする。って、後者は某テレビ局の著名なアナウンサーではないはず。 ![]() その「みとちゃん」、マンホールにも描かれていたけど・・・頭と顔は水戸納豆、髪飾りは梅の花、首から下は水戸黄門。カラーで見ると、ちょっと引くかも。 ![]() ![]() こちらは1945(昭和20)年8月2日の水戸空襲で焼夷弾を浴びて全身黒焦げとなり主幹の樹皮もはがれたものの、その後も枯れずに生き残ったという大銀杏。水戸駅のすぐ近くにある。 ![]() ![]() こうして、水戸駅北口まで戻ってきた。これは「水戸黄門助さん格さん像」。 駅ビル内の大型書店をぶらぶらして、時間を潰す。 ![]() なお、水戸駅南口はこんな感じ。天空の雲はだいぶ薄くなったかな。 ![]() ![]() 予定よりもまだ1本早いとはいえ、帰途に就くと決めた。有人改札を通過して、当駅始発いわき行きの常磐線に乗車。 ![]() ![]() ![]() 終点のいわき駅にある列車案内表示。「祝!常磐線全線運転再開1周年」とのことで、くす玉が割れるアニメーションがクスッと笑える。 ![]() ![]() 夜。当駅始発原ノ町行きの常磐線に乗り継ぐ。 ![]() ![]() そして、終点の原ノ町で、当駅始発仙台行きの常磐線に乗り継ぎ、相馬で下車。 駅前のコンビニで食料などを調達してから、自宅へ帰った。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2021.04.10 19:56:37
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