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詩 日々の発見 [全511件]
![]() 時の流れをいちばん表しているものは何だろう? それは 人の成長の様子よりも 髪が伸びている様子よりも むかし書いた文章を読み返して思い出すことよりも くもがかたちを移り変えす様子におもえて 人は子どもの成長を1サイ 2サイとわけるでしょ? 人は髪の長さを1センチ 2センチとわけるでしょ? 人はむかしの思い出を1ネンマエ 2ネンマエとわけるでしょ? でも 誰がくものうごきに名を与えられようか? 時というものは 経つものではなく(それは人の感覚で) 生きながら(動きまわりながら)そこに存在していることかもしれない
![]() 日曜日。 朝起きたら私の腕時計は9時30分だった。 キッチンで朝ご飯を食べながら時計を見たら8時45分だった。 えっ? 私寝ぼけてた? って思ったら、昨日の夜からサマータイムから普通の時間に戻っていたそうだ。 サマータイムがどういうことか分からなかったから、 その瞬間を体験できるなんて感動。 1時間得した感じがする。 なぜなら現在9時15分だから。 やっと時間と空の色の関係が、日本と同じになった。
書くこと それはわたしが生きているということ 読むこと それは他の人が生きていることを知るということ 何かを書いてもらうこと それは共に生きているということ そして書いたものを読んでもらうこと それは共に生きたいということ 飛行機にのって 電車にのって 自転車にのって 人が旅をするように 言葉 あなたもまた旅をする 紙の上で半熟卵のようにぐつぐつゆれながら でも言葉は いつだって誰かのもとへ行く 行くあてがなくても探しつづけている その言葉を受けとめてくれる誰かを わたしの言葉たちは積まれてゆく 一冊目 二冊目 十冊目のノートにつぎつぎと 一年 五年 十年とつぎつぎに 彼らはどこにも飛んでいけなかった どこにも旅をすることができなかった わたしがしまっておいたから でも今 それらのノートにはもう言葉はいなかった 消しゴムで消されたあとはないのに もういなかった やっぱり言葉はいつでも誰かのもとへ旅をする それが存在の理由 あの時のわたしの言葉は 今どこにいるんだろう ちゃんと伝わっていただろうか それともまだ旅をしているのだろうか
![]() 10月20日(水) ギターおじさんは今日もいた。 今日はお互いの名前を交換した。 そして別れるとき、いつもの「Romance(禁じられた遊び)」を演奏して見送ってくれた。 ふりむいたとき、にっこり笑って手をふってくれた。 その地下道は「禁じられた遊び」でいっぱいとなり、朝の寒さと調和していた。 おじさんは、別れる時に「kazuyo!」と私を呼んで手招いた。 そしてCDをくれた。 おじさんが自分で演奏した曲を録音したCD。 「プレゼントだよ。」っていって。 いちばん最初に「Romance」が収録されていた。 家に帰っておじさんのCDを聞いてみた。 おじさんって、、、 実はものすごいギターリストなんじゃないか?って思った。 バルセロナの街中でギターを弾いている人たくさんいるからいろいろ聴いた。 そしてギターのコンサートに3回行った。 有名な人の演奏も聴いた。 すごくうまかった。 でも、いちばん心を打つ演奏は、おじさんの演奏。 テクニックがあるだけでなく、音と音の間にすき間がない。 田部井先生のように音が歌のようにつながっている。 それって、気持ちを込めたらできるものでなく、テクニックだから。 (男子フギィアスケートでいうと、1997年長野オリンピック金メダルのイリアクーリック) そのテクニックの上に、おじさんの歌が込められている。 PS おじさんの曲をみんなに聴いてほしいんだけれど、 誰か、曲を共有できるシステムかなんか知っていたら教えてください。
![]() 10月16日(金) 体中の息が止まって、涙が出そうになった。 でも、その涙が何を意味しているのか、自分でもわからない。 昨日も、その前の日も、ずっと毎日、 道端で、あるおばあさんがうつむいて、手だけを差しのばしていた。 その手の上には今日、0,2ユーロだけが置かれていた。 その一枚のコインは、いったいいつからそこにのっていて、 そしていつまで、一枚だけなのだろうか。 おばあさんには、もう「お金を恵んでください」という力さえなかった。 でも、生きるために手を差しのばしていた。 都会だからこそ見えないものが見えてくることが多い。 私はそういう人たちに気づくとき、いつもなんとも言えない気持ちになる。 でも私はそういう人たちにお金を渡さない。 6年前に初めて一人でタイに行った時、初めてお金を渡した。 でも、それ以来やめていた。 だから、昨日も、今日も、 そのおばさんの横を通り過ぎただけだった。 お腹がすいて、サンドイッチを買った。 私も食費がぎりぎりで一番安いものを買って、ベンチに座って食べていた。 すると、違うおばさんが、 「お腹がすいています。お金を恵んでください」 と道行く人々に声をかけて歩いていた。 そしてそのおばさんが私のところに来た時、 自分でもよくわからない、 2つのサンドイッチのうち1つを渡した。 おばさんは、そのサンドイッチを、ぱっ、と取った。 そして次に、「お金を恵んでください」と言った。 「ごめんなさい」と言ったら、彼女はその場を去った。 後ろ姿だけれども、すぐにサンドイッチにかぶりついているのが見えた。 その時、私の目がしらが熱くなった。 涙が今にもあふれてきそうで、いや、泣きたくなった。 このバルセロナの街の中でただ一人、 ただ一人で泣いてしまいたかった。 どうしてかは分からない。 ただ、むなしかった。 6年前とちっとも変っていない、わたし。 ただ、むなしかった。 でも世界を変えることができない私には、 言葉や理論で自分を納得させることよりも、 そのまま言葉にできない気分を味わうことででしか、 この現実と関われないのだ。 人生は人それぞれで、運命も偶然も必然も人それぞれで。 でもどんなことがあっても私は、 ずっと、自分が好きな自分を失いたくない。 でも、失わなくては生きのびれないことも世の中にはある。 それでも生き続ける力。 それは、その人の強さなのか、それとも人間の本能なのか? 私は自分の甘さと、自分の位置に、しばしば逆らいたくなる。 自分を、きびしく不当な世界におきたくなる。 その時、私は何を失って、何を得るのだろうか?
![]() 10月16日(金) 今日もギターおじさんはいた。 昨日、「Toma!(食べてください)」と、 ポケットからキャンディーを一つ出してくれた。 今日も、「「Toma!」といってキャンディーをくれた。 おじさんは今日、毛糸の帽子をかぶっていた。 「いつ日本に帰るの?」 「次はいつバルセロナに来るの?」 とおじさんが質問をしてきて、私がそれに答えて、また返事かかえってくる。 そのとき、 ああ、私はこういうことのためにスペイン語を勉強したかったし、 今しているんだなぁと思える。 私が「Buen Dia!(よい一日を!)」と言ってそこから去る時、 おじさんは毎回必ず「禁じられた遊び」を演奏する。 地下道の中にひびきわたる。 私の背中にそのメロディーがしみこんでゆく。 朝から、そのおごそかな、さびしげなメロディーが心にしみる。 おじさんの音楽の作り方(感じ方)で、おじさんは本当に音楽が好きで、 そしてやさしい人なんだろうなと分かる。 おじさんの音楽は、言葉のようで、そして言葉よりも深く、私の目元を熱くする。 そして私の心を白くする。 真っ白い雪のように。 そして私の頭の中は、まるで、一面の雪畑になる。 PSこの前も同じ写真載せたけれど、もう一度。ギターおじさん。
私の大家さんはきれい好き 私も、部屋が汚かったり、洗いものとかあったらきれいにしたり、 ほこりをとったり、まあ、きれい好きなほうだと思っていたけれど、 ここのイザベルさんには負けました。 かなりのきれい好きです。 マンションの中を見渡すと、ほこりひとつなく、 すべての位置が完璧です。 クッションの位置まで、すべてが毎日ホテル並みに同じです。 まず、私の部屋が毎日チェックされます。 机の位置が壁と並行。 ブラインドは下げておく。 戸は開けておく。 学校から帰ってきたら、すべてが元通り。 そして洗面所もチェックされます。 バスタオルは広げてかけておく。 足マットは上にかけておく。 便座はすべてふたを閉じる。 そして台所も使うときには、 ゴミ一つ、床に水滴一つも落とせません。 使ったら毎回、床を掃除すること。 毎回緊張して作っています。 そして今日言われたこと。 「髪の毛が落ちているのがいやだわ」 どーん。。。 今日から毎日自分が歩くスペースをモップ掛け。 ホームステイは、やっぱり大変だ。 でもイザベルさんはいい人です。
![]() 緑の葉に光があたったとき その葉の先に見えるものは新しい世界で 紅葉した葉に光があたったとき その葉の先には目がいかず ただその葉を見つめてしまう これから散ってゆく葉 あなたは今 何を思っていますか? 木 どうしてあなたは葉を咲かせそして散らすのですか? 絶えず 絶えず 繰り返す木 やはり冬の間は葉がいなくてさみしいですか? だからまた春に葉を咲かせるのですか? そしてまた秋に別れをして さみしくないですか? それでも 絶えず 絶えず 繰り返す木 あなたがしていることを 誰がほめたたえますか? 誰が叱りますか? あなたがしていること 正しいですか? 悪いですか? でも一生同じことを繰り返しているのですね 同じ場所にいるあなたは もう知っていたのですね どこに行こうと 景色や人が変わろうと すべてが同じであることを だからあなたはそこで 絶えず 絶えず 繰り返しているのですか? 繰り返すことは怖くないですか? 再び あなたに同じ質問をしてもいいですか? 絶えず 絶えず 繰り返し質問をしてもいいですか? あなたと同じようにわたしも 絶えず 絶えず 同じことを繰り返して問い続けてもいいですか? でもわたしは怖いです でも怖いから問い続けたいのです
![]() 教会でのコンサート。 オペラ"カルメン"のオーケストラ曲をギター2本で演奏していた。 女の人、かっこいい。
![]() どんな観光名物よりも、生きている生の音楽のほうが心に響く。 バイオリンの音が好きです。 そういえば、高校の時のオーケストラ部の畠山先生はたしか、 "マーラーが好きで大学時代はチェロをひきまくった" と言っていた。 先生、私、今分かったよ。 |一覧| |
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