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 ☆ Sanctuary ☆  Smile for you

寒苦鳥物語

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おはなし宝石箱 寒苦鳥(かんくちょう)物語
お話宝石箱 閑苦鳥物語 昔、インドのヒマラヤ山に、寒苦鳥という名の鳥の夫婦がいました。寒苦鳥たちは仕事をしないで、遊んでばかりいる怠け者でした。冬がやってきて、山を吹雪が襲うようになると、さぁ、大変です。冬の支度をまったくしていなかったからです。
「夜があけたら、巣をつくろうね」
「夜があけたら、巣をつくろうね」
寒苦鳥たちは、一晩中、鳴いていました。ところが、朝が来て暖かくなると、また、怠け者に戻ります。
「ああ、ひなたぼっこは気持ちいい。巣作りはやっぱり明日にしよう」
ある夜、巣のない寒苦鳥は、雪の降る中でブルブルふるえていました。そして、あまりのひどい寒さに、とうとう、話すこともできなくなってしまいました。
(私たち、死んでしまうんだわ…)
そう思ったとき、温かい光に包まれた仏様が出てこられました。寒苦鳥は、小さな声で仏様に言いました。
「ほ、仏様、どうぞ助けてください。寒くてどうしようもありません」
「寒苦鳥よ。なぜ、あなたたちは、そんな目にあっているのかわかりますか?」
寒苦鳥たちは考えました。
「明日にしよう、明日にしようって、ちっとも働かなかったから…」
そう言うと寒苦鳥たちは後悔して泣き出しました。その姿を見て、仏様は、にっこりとうなずかれました。
つぎの朝、寒苦鳥たちは、暖かい朝日に照らされて目を覚ましました。
「ああ、私たちはまだ生きている!」
寒苦鳥たちはとてもよろこんで、仏様に感謝し、まじめに働く夫婦になりました。

( ・o・)b 寒苦鳥は物語の中だけではなくて、すべての人の心の中にも住んでいるよ。
どうしたら心の中の寒苦鳥を救えるかを考えてみようね!
Hermes Angels 1


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