670429 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

 ☆ Sanctuary ☆  Smile for you

つるときつね

|| フリーページ一覧表へ戻る || 鬼子母神へ || 森の精霊へ ||
おはなし宝石箱 つるときつね
お話宝石箱 つるときつね とても仲良しの鶴と狐がいました。
ある日、狐がご馳走を作って鶴を食事に招きました。
「さあ、たくさん、おあがりよ」
狐は、平らなお皿にスープを入れて、差し出しました。
温かい湯気が立ち美味しそうな匂いです。
鶴は喉がゴクリとなりました、飲むことができません。鶴の口ばしは細くて長くて、尖がっているので、平らなお皿に入っているスープが飲めないのです。
けれども、狐は気がつきません。ピチャピチャと美味しそうにスープをすすっています。鶴はお腹をすかせたまま帰って行きました。
何日か経って、今度は鶴が狐を食事に招きました。
鶴の家では、細長いコップに美味しいスープが入っていました。
「どうぞ、召し上がれ」
せっかくすすめてくれても狐の小さな口では上手に飲めません。
けれども、鶴は気がつかず、ツンツン美味しそうにすすっています。
狐が言いました。
「僕の口は小さいので、細長いコップでは飲めないんだよ」
鶴が言いました。
「えっ、そういえば僕も君の家の平らなお皿では、スープを飲むことができなかったんだ」
そこで、鶴と狐は相談して、鶴の家には平らなお皿を、狐の家には細長いコップを用意しておくことにしました。

( ・o・)b このたとえ話は、他人の気持ちになって物事を考えてあげることの大切さを教えてくれてるんだね。自分が何かをするときに他の人がそれをどう思うかということを相手の立場に立って考えてあげようね。
※※この話は「イソップ物語」とは多少、内容を変えてあります。
Hermes Angels 3


© Rakuten Group, Inc.