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カテゴリ:社会時評
●参議院議員選挙
+++++++++++++++ 週刊文春の今日の新聞広告によれば、 あの片山さつき氏が、相変わらず、 「土下座行脚(あんぎゃ)」を つづけているという。 私の選挙区から出た衆議院議員である。 その片山さつき氏は、東京へ帰ったあと、 こう言ったという。 「私が土下座なんてしたら、 この辺の田舎者は、イチコロよ」と。 「この辺の田舎者」というのは、 まさに、この私たちのことをいう。 ++++++++++++++ まず、昨年6月に書いた エッセーをそのまま紹介する。 ++++++++++++++ 06年の8月。先の衆議院議員選挙(05年8月)が終わって、ちょうど1年になる。同じ自民党の城内実氏を僅差で破って、衆議院議員になった。それが片山さつき氏である。城内実氏は、郵政民営化に反対して、K首相の反感をくらった。 つまり片山さつき氏は、城内実氏をたたき落とすために、中央から送り込まれた、刺客ということになる。片山さつき氏は、財務省主計局主計官(防衛担当)を退官し、静岡県7区から立候補した。 私が住む、この選挙区で、である。 その片山さつき氏について、倉田真由美氏(マンガ家)が、たいへん気になる記事を書いている。 『……片山さつきさんの地元代議士への土下座は、毒々しさすら漂っていた。謝罪ではない、媚(こび)の土下座は見苦しいし、世間からズレている。未だに「ミス東大→財務省キャリア」という自意識に浸(つ)かり、「謙虚」のケの字もわからないまま、「私が土下座なんてしたら、この辺の田舎者は、イチコロよ」と高を括(くく)る。 そうしたバランス感覚の欠如も、いくら揶揄(やゆ)されても変えない髪型や化粧も、自分が客観視できない、強すぎる主観の表れだ。 「私いいオンナだから、これでいいの」という思い込みに対して、周りの人間も、もはやお手上げなのだろう』(以上、原文のまま。雑誌「諸君」・05年11月号・P87)と。 この記事の中で、とくに気になったのは、「私が土下座なんてしたら、この辺の田舎者は、イチコロよ」という部分である。本当にそう言ったかどうかは、この記事を書いた、倉田真由美氏に責任を取ってもらうことにして、これほど、頭にカチンときた記事はない。 片山さつき氏が、どこかの席で、土下座をして、「当選させてほしい」と頼んだという話は、当時、私も耳にしたことがある。しかしそのあと、東京に戻って、「私が土下座なんてしたら、この辺の田舎者は、イチコロよ」と話した部分については、私は知らなかった。 何が、「田舎者」だ! 「イチコロ」とは何だ! しかしこれほど、選挙民をバカにした発言はない。民主主義そのものを否定した発言はない。そういうタイプの女性ではないかとは疑っていたが、片山さつき氏は、まさにその通りの女性だった。 私たちが、田舎者? ならば聞くが、いまだにあちこちに張ってある、あのポスターは何か? あれが都会人の顔か? あれが元ミス東大の顔か? 笑わせるな! もしこれらの発言が事実とするなら、私は片山さつき氏を許さない。片山さつき氏は、まさに選挙のために地元へやってきて、私たち選挙民を利用しただけ。しかも利用するだけ利用しておきながら、その私たちを、「田舎者」とは! そして先の選挙からちょうど1年になるが、片山さつき氏が、この1年間、この地元に帰ってきて、何かをしたという話を、私は、まったく知らない。念のためワイフにも聞いてみたが、ワイフも、「知らない」と言った。ワイフの知人も、「知らない」と言った。 つまり、片山さつき氏は、選挙のために、私たちを利用しただけ。もっとはっきり言えば、自己の名聞名利のために、私たちを利用しただけ。 しかしこれがはたして、民主主義と言えるのか? こんな民主主義が、この日本で、まかり通ってよいのか? ある日、突然、中央から、落下傘のように、天下り官僚がやってくる。それまで名前のナの字も知らない。もちろん地元のために、何かをしてきた人でもない。そういう人が、うまく選挙だけをくぐりぬけて、国会議員になり、また中央へ戻っていく! どうしてそういう人が、地元の代表なのか? そののち片山さつき氏は、派手なパフォーマンスを繰りかえし、政界ではさまざまな話題をふりまいている。しかしそれらは、あくまでも、自分のため。私たちの住むこの地元の利益につながったという話は、まったく聞いていない。少なくとも、私は、まったく知らない。 +++++++++++++++ その片山さつき氏が、愛も変わらず、土下座行脚(あんぎゃ)を繰りかえしているという(週刊文春・本日発売号・7月26日)。 土下座という、実に日本的な、しかもインギンブレイ、かつ、卑屈な謝罪方法は、ない。それを選挙運動に使うというのであれば、徹底的に相手、つまり選挙民を、「下」に見なければできないはず。でなければ、自分の自尊心を守ることはできない。言いかえると、多少でも自尊心があり、多少でも選挙民に敬意をもっているなら、とても土下座などできるものではない。 土下座をするという行為そのものが、選挙民をバカにした行為ということになる。 それにしても、「私が土下座なんてしたら、この辺の田舎者は、イチコロよ」とは! いったい自分は何さまのつもりでいるのか? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年07月26日 09時02分13秒
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