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楽天・日記 by はやし浩司

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2007年09月25日
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カテゴリ:育児問題
●ズケズケ言う子どもたち(教師の威厳はどこに?)

 「先生、口、臭いから、あっち向いていてよ。ああ、臭い臭い」と言った子ども(小6女子)がい
た。もともと多動性のある子どもだった。頭の回転はキリキリと早いが、一貫性がなく、ものの
考え方が浅い。幼児のころは、無頓着、無遠慮、無関心などの特徴も見られた。小学校の高
学年になってからは、症状も落ち着いてきたが、ズケズケとものを言うクセは残っていた。

 それはそれとして、私はそう言われたとき、喜んでいいのか不愉快に思っていいのか、一
瞬、迷った。そしてその子どもは、いい子なのか悪い子なのか、迷った。さらに私とよい関係に
あるのかそうでないのか、迷った。あえて私の判断はここには書かないでおくので、皆さんで判
断してほしい。ただ言えることは、こういうふうにものをズケズケと言う子どもが、ふえていると
いうこと。そしてそれを民主的になったと喜んでいいのか悪いのか、このところわからなくなって
きたということだ。

 口が悪いのは、しかたない。今時の子どもは皆そうで、先生に向かって、「ジジイ」とか「クソジ
ジイ」と言う子どもは、いくらでもいる。冗談だとわかっているから、それほど気にならない。問
題は、相手が気にしていること、あるいは気にしそうなことを、ズケズケと言う場合だ。しかもス
レスレのことを言い、またそれを言い合うことを、親しみの表れと誤解しているような場合だ。ど
こかテレビの低俗番組のお笑いタレントのようだが、今は、そうでない子どもをさがすほうがむ
ずかしい。

 最近の子どもは、先生に対して、畏敬の念をなくしたとよく言われる。それはその通りだが、
こういうとき子どもの側ばかりが問題になる。しかし教師の側にも問題がないのか。学校レベ
ル、あるいは教育委員会レベルでもみ消される、教師によるハレンチ事件は、あとを断たな
い。授業にしても、参観用の授業と普通の授業が、天と地ほど違うことを、子どもたちなら皆、
知っている。また教育、教育と言いながら、自分たちが選別されていることを、子どもたちは感
じ取っている。しかもこの傾向は、高学年、さらに中学校になるほど、強くなる。ズケズケともの
を言う子どもは、こういうスキ間をねらって生まれる。

私「臭いか?」
子「臭い」
私「そうか。ありがとう。このところ、女房もそれを教えてくれなくてね。君のおかげで、恥をかか
なくてすむ」
子「もうかいているでしょ」
私「そうだな。申し訳ない。これからも臭かったら、臭いと言ってよ。なおすから」 
子「わかりゃ、イーの。わかりゃア」

 私が子どものころは、そういうことを言いたくても言えなかった。回ってきた先生が、鼻クソを
ポタリと机の上に落としたこともある。しかし私は黙って、それをがまんするしかなかった。そう
いう時代がよかったのか悪かったのか、それも私にはわからない。(以上、01年記「子育て雑談」)

(付記)

 管理能力という言葉がある。この管理能力には、行動の管理能力、精神の管理能力、情緒の管理能力などがある。

 ここでいう「ズケズケ言う子ども」というのは、行動(言動)の管理能力に欠ける子どもということになる。言ってよいことと悪いことの判断にうとい子どもということになる。たとえば多動性のある子どもには、同時に、多弁性がよく見られる。このタイプの子どもは、相手の気持ちもかまわず、言いたいことを、そのまま口にする。そのため、それによって相手がキズつくということが、よくある。

が、その一方で、こうした子どもには、ウラがない。つまりそれだけ、心の中が、わかりやすい。

 教師と生徒の間ではともかくも、親子や兄弟の間では、言いたいことを言うが、信頼関係の原点である。それがないと、信頼関係そのものを、築くことができない。

 そこで重要なことは、(言うべきことは)言う。しかし自分の心の中で処理できるような、(言わなくてもよいこと)は言わない。そういう判断を的確にするということ。またそういう判断のできる子どもにするということ。

 ただし一言。「アッ、風が吹いた」「カーテンが揺れた」式の、底の浅い、軽薄な言動については、そのつど、たしなめること。
(はやし浩司 子供の多弁性 多弁性 子どもの多弁性)







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最終更新日  2007年09月25日 07時59分33秒
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