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2010年03月16日 楽天プロフィール Add to Google XML

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●50歳を過ぎたら・・・

 私も50歳を過ぎるころから、親戚に対する考え方が、少しずつ
変化してきた。
それまでは、親戚づきあいは、ほかの人間関係に優先させてきた。
「何かあったとき、助けてくれるのは、親戚」と。

 しかし世の中には、甥や姪を平気でだます人もいる。
だまして、金を取る。
それを知ってから、私は一歩、退いて親戚をみるようになった。
そしてこう考えるようになった。

 「この人は、本当に親戚の一員と考えていいのだろうか」と。

 ほとんどの人はよい人だが、中には、私の失敗(?)を、
心待ちにしている人もいる。
心のゆがんだ人もいる。
私はそういう人とのつきあいについては、一線を引くようにした。
表面的なつきあいはしても、そこまで。
とくに陰で、私の悪口を言っているというような人とは、たとえ近い親戚でもつきあわない。

 そういう人とつきあうのは、疲れる。
誤解を解こうとすると、もっと疲れる。
だから離れる。

●親族関係

 日本人は、儒教文明圏に属するから、血縁関係を重要視する。
江戸時代からの「家制度」もある。
「家制度」というよりは、「墓制度」というべきか。
「墓」を中心とした、親族関係を築く。
だから欧米人と比較しても、日本人は、かなり独特の考え方を
する。 

 その(独特さ)は、わからない人には、わからない。
骨のズイまで、和式の親族関係がしみ込んでいる。
それがその人にとっては、世界の常識ということになる。
またそれ以外の常識が理解できない。

 私のよく知っている人(女性、80歳くらい)に、こんな女性がいた。

 息子(50歳くらい)から預かっていた土地の権利書と印鑑を
勝手に使って、息子名義の土地を、売り渡してしまった。
それについて息子が抗議すると、その女性はこう言ったという。

「親が、先祖を守るために、息子の財産を使って、何が悪い!」と。

 こういう話を聞いて、ほとんどの人は、その女性のしたことは
まちがっていると思う。
しかしその一方で、「当然だ」とか、「親は親だから」とか、
さらに「親がまちがったことをしても、子どもには責める権利は
ない」と言う人がいる。
2010年になった、現代でも、いる。

●『2人の人には、いい顔はできない』

 S氏のケースでも、一般論や常識論を、そのまま当てはめる
わけにはいかない。
家族の関係は、外からは計り知ることができないほど、複雑。
親戚関係となると、さらに複雑。
いくら想像力を働かせても、そこには限界がある。

 だからこういうケースのばあい、私自身の経験からしても、
何ともアドバイスのしようが、ない。
あえて言うなら、親戚関係は、「水」のようなもの。
水が高いところから低いところを求めて、自然に流れていくように、
時間がたてば、自然と解決していく。
淡々と事務的に、ことを運べばよい。
多少の波風は立つだろうが、それも時間が解決してくれる。
さらに言えば、「言いたい人には、言わせておけばいい」となる。

 イギリスの格言にも、『2人の人には、いい顔はできない』という
のがある。
つまりそこまで割り切らないと、こうした問題は解決しない。
またそれで兄弟関係、親戚関係がおかしくなったとしても、だ。

 このつづきは、また来週にでも書いてみたい。
久しぶりに、今度の日曜日に、そのS氏が、浜松へやってくる。
その後、どうなったか、じかに会って話を聞いてみたい。

●抑圧

 S氏は、急用ができたとかで、静岡まで来て、そのまま群馬へ
向かってしまった。
そのため予定していた話は、聞けなかった。
私のほうも、聞かなかった。

 S氏から今までに聞いた範囲で、話を進めてみたい。

 で、S氏の姉だが、かなり口のうまい人らしい。
そのため、S氏の悪口を言いふらすのも、うまい。
ときに涙声で、自分の正当性を訴えることもあるという。
地元を離れているため、S氏にしてみれば、反論のしようがない。
ないばかりか、地元へ帰るたびに、親戚中から、冷たい視線で見られるという。
群馬県のO市あたりでは、一度、「親捨て」というレッテルを張られると、
近所づきあいもできなくなるという。

 S氏はいつだったか、こう言った。
「ほら、K国のミサイルが日本上空を飛ぶという事件がありましたね。
あのとき、私はあのミサイルが、O市の上へ落ちればいいと思っていました」と。
抑圧された心理状態が、S氏の心をそこまでゆがめた。

●いい子ぶらない

 私のばあいもそうだったが、こうした問題は、「時の流れに任す」。
ジタバタしてはいけない。
ジタバタすればするほど、深みにはまってしまう。
精神上の健康にも、よくない。

 それにこうした問題は、どこの家庭にもある。
今は平和に見える家庭でも、やがてそのときになると、火山の噴火のように、
噴き出す。

 それに悪口を言われたからといって、気にしてはいけない。
多くのばあい、悪口を言った人のほうが、評判を落とす。
私のばあいも、昨年、実家の旧家を売却した。
それについて、あれこれと騒いだ人がいた。
しかし私にも言い分はある。

 過去30年近く、税金のみならず、生活費を負担してきた。
そのときまで4年間、空き家になっていた。
台風が来るたびに、屋根瓦が落ちたりして、近所に迷惑をかけた。
そういう旧家を維持するというのも、実際問題、不可能。

 要するに、『口を出すなら、金を出せ』と。
言い方は汚いが、そこまで言い切らないと、こうした問題は解決しない。
つまり相手にしない。
それで相手が去っていくなら、去らせておけばよい。
どうせその程度の関係。
言い方はきついが、そこまで言い切らないと、こうした問題は解決しない。
簡単に言えば、「いい子ぶらない」。

 最後に、『時の流れに任す』には、もうひとつ重要な意味が含まれる。
やがてみな、年を取っていく。
人間に寿命があるのと同じように、この種の問題にも、寿命がある。
相手がどうがんばったところで、10年はつづかない。
20年は、ぜったいにつづかない。
それよりも重要なことは、あなたはあなたで、私は私で、残り少ない
人生を、前向きに生きていくということ。

 こうした話は、私たちの世界では、「痴話(ちわ)話」という。
そこらのオジチャン、オバチャンが酒を飲みながら話すような話。
いくら論じても、そこからは何も生まれない。




最終更新日  2010年03月16日 23時24分04秒




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