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ひきこもりテツのページ

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2017/01/22
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カテゴリ:鉄分補給
ひきこもりテツは関東の出身で在住ですが、なぜか「北」への思い入れが
強いようです。
北といっても、日本におけるもので、朝鮮半島での南北とか地球全体(半球)
での区分ではないので念のため。

国鉄の営業用蒸気機関車(今も全国で多数運転されているJRのイベント、
展示用蒸気機関車とは異なる)が、北海道でその終焉を迎えたことも影響して
いますが、それを追って渡道するときには、必然的に津軽海峡を青函連絡船で
越えなければならないという事情はあったにせよ、テツであっても、国鉄が
所有、運行する「船」にも当然、興味の矛先が向いた・・・といえましょう。

その頃、すなわち昭和40年代後半から50年頃というのは、連絡船による
旅客、貨物の輸送量がピークに達していながら、オイルショックや、国鉄運
賃の相次ぐ、大幅な値上げ、空路の拡充などのアゲインスト要因が次々と
起き、連絡船の役割も徐々に縮小していく転換点でもありました。

この時代には、青函航路には7隻の車載客船と、6席の車両渡船が就航して
いました。
すなわち前者が
津軽丸、八甲田丸、大雪丸、摩周丸、松前丸、羊蹄丸、十和田丸


後者が
渡島丸、十勝丸、日高丸、檜山丸、石狩丸、空知丸


という陣容です。

渡島丸型は、津軽丸型にくらべわずかに全長が長く、客室がないこともあっ
てとてもスマートでかっこいいです。
写真の空知丸は、車両渡船としては唯一、連絡船の終航まで活躍していた船
で、ひきこもりテツがカメラに収めた唯一の貨物船でした。




ひきこもりテツは、当時、これらの船名が、きっちりと区分けされているこ
に気付きました。

つまり、車載客船は、津軽海峡を挟んで、北海道が4つ、青森が3つの地名
(地域)、名勝にちなんでいること、車両渡船のほうは、すべて北海道の支
庁名から採られているんですね。

もちろん車両渡船は、いわば貨物船(貨車しか積まない)ですから一般客は
乗れませんからなじみは薄いんですが、東京の人間にとって、「支庁」という
行政区分になじみがなく、また耳慣れない地名ゆえの憧れというか、気になる
というか・・・そんな感情をいだいていたものです。




支庁名は、道内の方には至極日常的にきく身近なものなのでしょうが、内地
の者にとって、北海道への旅行中にテレビやラジオの天気予報で
いしかり、そらち、しりべしち地方
おしま、ひやま地方
いぶり、ひだか地方・・・
と聞くと、ついつい、今風に言えば「萌え」てしまったものです。

車両でいえば、客船が0番台、貨物船が1000番台・・・みたいな感じで
カチっと別れているのが国鉄っぽくていいですね。

ま、尤もこれほど明確に分かれたのは、各々、津軽丸型、渡島丸型という
近代化船がそろい、すべて3時間50分で青函間を走れるようになってから
ですから昔からってわけじゃなかったんですけどね。

上図には連絡船の船名に使われている支庁を赤枠で囲んでありますが、さすが
に道南地域の支庁名から採っていることがわかります。
根室丸や釧路丸では青函連絡船っぽさがないし、宗谷丸では南極に行っちゃい
そう(笑)ですし、昔の稚泊航路になっちゃいます。
では、胆振、後志はどうでしょう。場所的には十勝、日高よりふさわしいのに
航路開設以来、青函航路に就航した船の名前に採用されたこともないようです。



やはり、いブリ、シリべし・・・地元の方には申し訳ありませんが語呂がよろ
しくないのかもしれません。

一方の車載客船はどうでしょうか。
他の5隻に比べ大雪、摩周は、ちょっと遠いような気がします。北海道の超有
名な山(系)、湖ですから、まあ許容範囲といえるかもしれません。
もちろん道南の地名で、まさか洞爺はもう使えないでしょうし、支笏では語呂が
良くない・・江差なら・・・おっとこれは補助汽船か!
有珠、樽前・・・ちょっとねえ・・・

ところで、乗船経験のある方なら「あれ、石狩丸と檜山丸に乗ったことあるけど」
っておっしゃる向きもあろうかと思いますが、これは国鉄末期に、耐用年数を迎え
老朽化した津軽丸、松前丸を終航させた代替船として、当時余剰気味ながらも
経年の浅かった貨物船を改造してキャビン(客室)を追設したものなんですね。


上が空知丸、下が檜山丸(改造後)です。平べったい貨物船に、ドーンと旅客収容
部分を乗せたことがよくわかります。


本船に寄添って来てるのは青森側の補助汽船「ふくうら丸」です。


今日はここまで。お読みくださいましてありがとうございました。





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Last updated  2017/01/29 10:18:00 PM
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