13日、当地のローマ五輪スタジアムで行われた陸上のゴールデンリーグ第3戦、ゴールデンガラで、競技中の男子走り幅跳び選手にやり投げのやりが突き刺さる事故が起きた。
大会はGL第2戦を故障で欠場した男子100メートル世界記録保持者のアサファ・パウエル(ジャマイカ)が9秒90で復帰戦を飾ったが、事故の衝撃でパウエルの走りも陰に隠れてしまった。けがをしたのはフランスのサリム・サディリ選手で、今年の欧州室内選手権で3位に入っている28歳のジャンパー。男子やり投げでフィンランドのテロ・ピトカマキ選手が投げたやりが方向性を失って走り幅跳びのピッチに飛び、サディリ選手のわき腹を直撃。同選手はグラウンドに倒れこみ、病院に運ばれた。医者によると、傷口は4センチほどという。
サディリ選手の次の競技者で優勝したアンドルー・ハウ選手(イタリア)は「彼のわき腹からやり先を取ったら、血があふれた。彼は『アンドルー、心配しないで。僕は大丈夫』と話していた」と証言した。