項羽と劉邦 その3
「項羽と劉邦King’s War」待ちに待ったレンタル開始です。私のターワン陳道明チェン・ダオミンが漢の高祖劉邦役だと知ってから、とにかく観たくて見たくてたまらなかった作品です。女にだらしのない人間をダオミンターワンがどう演じるのか、どんな風にたらし込むのか気になってました。以前に観た二つのドラマからは、あろうことか項羽の寵姫である虞姫にまで言い寄り、とにかく女には目がなくてどうしようもない男、それが劉邦という印象だったんです。ダオミンターワンの劉邦は、さすがにそこまで軟派ではありませんが、女性の扱いには慣れてるなぁという感触です。なにしろ平民から成り上がり、皇帝となった人物です。兵を操ることではなく、将を操ることに長けているといわれた逸話からもわかるように、今風にいうならコミュニケーション能力が大変優れていたのでしょう。女性を口説くのもお手の物だったに違いありません。秦の都咸陽を攻め落とし、後宮の女性をお持ち帰りする時には、後ろ手にして女性の手を引いていくのですが、指だけをからめてそ〜っと連れて行くのです。しかも二人まとめて。うひゃ〜たまらん!!私も引かれて行きたいわ〜。ドナドナド〜ナ〜♪・・って牛じゃないってば。全80話、時間にしておよそ60時間のこの作品を、詳細に語るだけの根性は私にはないので、一人の人物だけを取り上げてご紹介しましょう。その人物とは、はいそうです韓信のことです。このドラマでも最初のうちは、自信過剰の厚かましい若造、そんな描かれ方でした。コレじゃ項羽陣営にいたところで芽は出ないだろうな、という訳で劉邦陣営に鞍替えするのですが、それからの彼の変貌ぶりが見事です。最初は中国語の無料サイトでこのドラマを観ていたので、台詞が全然わかりませんでした。でも言葉がわからない分、表情の変化が良くわかるような気がするんですよ。そんな訳で劉邦に目をかけられてからの、韓信の顔つきがどんどん変わって行く様に、私の目は釘付けになりました。劉邦に認められるに従い、自信過剰の厚かましさが消えていき、喜びに満ち溢れ生き生きとした表情になっていきます。その瞳はまるでフリスビーを投げてもらう直前のボーダーコリーのよう。早くコマンド出して!命令通りに追いかけていくから!早く早く!と言わんばかりにキラキラと輝いていました。かと思うと、大将軍に任じられた時には、逆に少しオドオドとした様子で、それまでの自信たっぷりの韓信はどこへやら。これもまたボーダーコリーが知らない人に近づかれ、警戒している時の表情のように見えました。戦上手の韓信という人物を項羽は生かしきれませんでした。これはまさに犬の扱いを知らない人間がボーダーコリーを飼うのに似ています。劉邦という良い飼い主に巡り会い初めて、ホーダーコリー韓信はその有能さを発揮することができた、そう例えられるのではないか、と私は思いました。ん?前にも誰かのことを犬に例えたような気がする。彼はねぇ、犬種でいうとパピヨンかな。敏捷で見目良くて、なかなか賢くて、でも小さいのよ。使役犬にはなれない愛玩犬、それは泣いて斬られるあの人です。って、あらら、まるきし関係ないことで締めちゃったわ。脱線失礼しました〜。大変残念ではありますが、今回をもって、アクション観察日記を終了いたします。理由は明快ただひとつ、楽天レンタルへのリンクを張ることができなくなったからです。さて、どうしたものか、どこか違うブログサービスで新装開店できないかと現在模索中。うまくいけばこちらでお知らせすることができると思います。それでは皆様お付き合いありがとうございました。