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ヒデタカ・ダ・タカサキの日記

ヒデタカ・ダ・タカサキの日記

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2008.02.25
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カテゴリ:宇宙関連
 1989年12月6日、ニュージーランドで「オースチン彗星」が発見されました。 
 この彗星の軌道が計算されると、「大彗星になるのではないか」と予報されたのです。
 理由は、以下の通りでした。
 1 絶対等級が2等から3等である
 2 4月に太陽に0.35天文単位まで接近する
 3 5月に地球に接近する
 注 絶対等級・・・太陽、地球、彗星の3つの天体の間の距離がすべて同じと仮定したときの明るさ。11年前の「ヘ―ル・ボップ彗星」は、これが明るかったので大彗星になりました。

 オースチン彗星は、1990年になって急速に光度を増し、「14年ぶりの大彗星か」とまで予報されました。
 2月には日本でも彗星の姿が観測されていたのです。
 ところが、ちょうど地球軌道を横切る頃から、彗星に異変が発生しました。
 普通の彗星よりも、光度が上昇する度合いが鈍くなっていったのです。
 それでも人々は、「もしかしたらバーストで明るくなる」と期待していました。
 4月9日に近日点を通過して、4月下旬に東の空に現れた彗星。
 そのとき彗星は、予報より5等も暗かったといいます。
 オースチン彗星は光度上昇が鈍い上に、近日点通過後急速に暗くなるタイプの彗星だったからです。
 地球に接近したときでさえ、肉眼で見るのは難しい状態でした。
 そのままオースチン彗星は太陽系のかなたに去っていきました。
 人々は「大嘘チン彗星」と呼んで、期待外れを揶揄したのです。(ちなみに前の項で取り上げた「コホーテク彗星」も、「誤報テク彗星」と呼ばれていました)

 ちなみに私は、この彗星が近づいたとき小学校5年生でした。
 図書の先生が、彗星の載った新聞の切抜きを私にくれたことがあります。





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最終更新日  2008.02.25 18:51:52



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