|
カテゴリ:初田悦子
弾き語りが終わると、ここからライブは、
この日のサポートのみなさん一人一人とのデュオ編成で 各2曲ずつ歌っていく、という形式での進行に。 まずは、「昨年12月初共演の際に初田悦子のシャンソン歌手のDNAを感じとった」 という田ノ岡さんから。 アコーディオンデュオ編成1曲目にセレクトされたのは、 映画『バグダッド・カフェ』の曲として有名なジャズナンバー『Calling you』だった。 これもまた、とても好きだ。 ただし、曲が好き、というよりも 初田さんが歌うからこそ魅力を感じる洋楽ナンバーである。 田ノ岡さんの力のこもった演奏が洞窟に響いて、思わず目を見開く。 それに応えて、解き放たれたかのようにとても伸びやかに歌う初田さん。 歌に入り込むとは、このこと。 ↑もはやひとつの芸術作品! この後に披露された、激しく感情を露にするシャンソンの曲『パダン・パダン』と併せて、 初田さん曰く「猛々しい、躍動」の田ノ岡さんとの融合を見せていただいた。 続いて、わたなべゆうさんとのデュオ。 昭和の名曲、ちあきなおみさんの『黄昏のビギン』をカバー。 静まり返る会場に響き渡る繊細なギターの音色。 先ほどとは対照的に柔らかく響く初田さんの声。 若干の告知トークを挟んで、『空に』に移る。 普段であれば、大きな何かが押し寄せるような、 黒い空気に覆われていくようなピアノイントロが特徴のこの曲だが わたなべさんが魅せる圧巻のギタープレイ。 ソロを含むピアノ伴奏用の曲だから、おそらくすごく難しいんだろう。 それが伝わってきた。 ↑美しい。目を閉じて歌の入りを待つ。 過去に何度も記したように『空に』はワタクシ自身も 非常に共感できる部分があり、とても静かな心境になる。 この神秘の空間では、よりその気持ちが強くなる。 わたなべさんとの2曲が終わると、入れ替わって今度は 「On keyboard!鎌田雅人!!」 「『これをカバーしたい』と言って鎌田さんに持っていくと ものすごくなって返ってくる」と初田さんが言うように、 10曲目として歌った、カバー曲『春なのに』は壮大。 サビに至っては、まるで自分がその境遇かのように感じるほど。 このように、切ない感情を表す曲は初田さんが最も得意とするところ。 続いて、言わずとしれたシンガー初田悦子のデビュー曲『きみのママより』に。 ほほう。ここで『きみのママより』を持ってきましたか。 ↑今までいろいろな編成で聴いてきているが、 ピアノ伴奏だけもやっぱりいい。 歌詞に込められた想いや熱さが、ストレートに伝わってくる 『きみのママより』との偶然の出会いが無かったら、 今頃どんな生き方をしてただろうなぁ。なんて考えてみたりした。 ここでわたなべさん、田ノ岡さんが再びステージに戻って ライブは4人編成に。 恋の歌2連発。まずは『新しい恋をするために』。 今年に入ってできたばかりの(準)新曲である。 前回のライブでは『なんとなくバイバイ』という仮題で紹介されたが、 どうやら曲名は決まりのようだ。 ずっと好きなのに咲かない恋もある。 そんな女性目線でのもどかしさだったり、切り換えて次に向かう気持ちを 爽やかな旋律で表した1曲。 バラード『銀色の恋人』と若干のトークをはさんで、 今度は「天井は低いけど、満点の星空だと思って聴いて下さい!」という 言葉に誘われた『星のピカリ☆』が始まった。 定番ナンバーのひとつだが、この編成だとより引き立つ。 寂しさの払拭が重要なテーマの曲だし、ピアノだけよりもいいかもしれないな。 ワタクシ個人としては、曲自体はそれほど好きでもないんだが、 大阪のライブ会場では、 ♪君は3回 拍手 パ・パ・パ のところで 多くの観客が歌に合わせて手拍子をするので、 演じる側と観客との一体感も感じられていいんじゃないかと思う。 次は前日に歌詞が出来上がったばかりの正真正銘の新曲。 その名も『アデュー~旅芸人のうた~☆』! 不思議なタイトルだが、 「(サポートが)この3人だからこそ出来上がった曲」との 初田さんの言葉が示すように ギターとアコーディオンメインの陽気なサウンドが流れてくる。 (この曲に限り、鎌田さんは笛の音が鳴るピアニカ【楽器の名前はアンデス?】を演奏。) 旅芸人に出会った時の奇妙な感情を、 そのまま面白おかしく曲にしたような感じ。 ライブ向きの曲かもしれないね。 まだまだ完成しきってない印象が強かったから 今後の変化にも期待したい。 さぁ、ライブもいよいよクライマックス! ここからは今年になって作られた(準)新曲の1つで、 5拍子が特徴的な『夢☆ジオラマ工房』に突入!! ♪空っぽの引き出しは~ 夢ジオラマ工房~ そんな歌い出しから始まる、初田さんご本人が作詞による王道ファンタジー。 2月のライブで初めて聴いた時、 (その時は『なんでだ?』という仮題) 一発でワタクシのハートをつかんで、たいへんお気に入りの曲になった。 とにかく歌詞が会心の出来!だと思う。 この1曲だけのためにライブがあってもいいくらい。 それに、アコーディオンと曲との相性が抜群にいい。 メルヘンチックな歌詞とも相まって、 会場全体をファンタジックな世界に変えていく。 まるで自分が別世界に迷いこんだかのよう。 ↑『夢☆ジオラマ工房』を笑顔満面で歌う。聴くと自然と楽しい気持ちになってくる ただ、この曲・・・ 実は難しい要素がたくさん散りばめられている気がする。 並の歌い手が歌うと、すごく下手に聴こえてしまいそう。 リズム感・歌の巧さ・声量・ステージにおける表現力、 そのすべてが要求される、まさにシンガー初田悦子のための曲なんじゃないかと思う。 「唐突ですが、次で最後の曲です。 皆さんの明日がすっごい素晴らしいものになりますように!」 う、もう最後か。 いつものライブ以上に、あっという間に時間が過ぎ去ってしまった。 ライブのラストといえば、今やこの曲をおいては他にはナシ! 『僕らのラララ』!!! ↑大盛り上がりの初田さん いやーそれにしても・・・ 大阪での『僕らのラララ』の盛り上がり具合には、舌を巻くわ。 「どうもありがとう!また会おうね♪」 もちろんですぜ!初田さん!! と、心の中で一旦は答えを返すも、 もちろんここでライブが終わってしまうわけもなーい。 2~3分の拍手の後、なんと洞窟の入り口近辺から 出演者のみなさんが登場して 『アデュー~旅芸人のうた~☆』を歌って練り歩きつつ 各テーブルを回って歌と笑顔をふりまきながら ステージに向かっていくという非常にレアで楽しい演出。 もちろんワタクシのテーブルにも。 今までもたくさん観てきたはずなんだが、間近で歌う姿を見ると、ドキッとする。 2時間に渡るライブがここに終焉。 ・・・ということで、へい。お待ちかね!個性的な・ん・と・か♪ 今回は、職場からの直行ということもあり 派手目なパフォーマンスやアトラクティヴな小道具はナッシング。 だが、無論、プレゼントは持参。 ワタクシのホームタウン千葉県野田市の銘菓シリーズ第●弾(不詳)として、 あるものをご用意差し上げた。 「ステキなライブでした。『春ある国に生まれ来て』弾き語り、本当に良かったですよ~。 ワタクシがどれだけ『春ある』を好きだか、ご存知でしょう?」 「ありがとう。ミスタッチもあったけどね。」 「さて、本日のお品物は、こちらでございます。じゃーん、醤油羊羹!」 「醤油羊羹!?食べたことあるの?」 「ヴ。(鋭いご質問・・・)実は・・・ありません。 地元の銘菓屋で醤油羊羹があることを知って即決で・・・」 ま、そんなこんなのやり取りのあと、 持参した柄つき色紙※に恒例のサインをいただいた。 ↑家宝その27。大事にされるよ!! ところで最近、どうも東ヰンド流のインパクトが欠如している気がしてきたな。 ぼちぼちスペシャル個性的アクティビティで 初田さんを驚かせてみよう。ウッシッシ。(キーワードはジャグリング?) 以上、初田悦子ライブレポート第28弾---歌声響く神秘の洞窟 でございました。 いろいろと感想はありますが 何よりも、初田さんの元気でパワフルな姿が見られて本当に良かったです。 そして、『春ある国に生まれ来て』弾き語り!本当に本当に素敵!!! 曲が始まる時の、あの嬉しさ!(笑) これまでに味わったことのない感動と感激でした。 また、聴きたいなぁ。また、あの光景を観たいなぁ。 ・・・ってここで呟いておくと、いいことが起こりそうな予感・・・どうかしら??? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012.04.12 04:30:38
コメント(0) | コメントを書く
[初田悦子] カテゴリの最新記事
|