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東村山グルメ日記

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マサ@東村山

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2004年11月16日
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カテゴリ:うどん
 東村山には全国に誇れるものが2つある。1つは名コメディアンの志村けん。そしてもう1つは武蔵野うどんだ。
 関東と言うと、「そば」というイメージが強い。実は私もそうだった。もともと生まれは広島だから関西は「うどん」、関東は「そば」の文化圏とずっと思っていた。確かにそういう一面はあるが、ここ東村山の麺文化は江戸時代から「うどん」なのである。その証拠に東村山には「うどん屋」が10店近くも存在する。もちろん、近年流行の讃岐うどんチェーン店もあるが、ほとんどは武蔵野うどんだ。
 で、数ある武蔵野うどんの店の中で「代表的」と言えるのが、今回紹介する「きくや」だ。場所は武蔵大和駅から線路沿いに八坂方向に500メートルほど歩くと消防署が見えるのだが、その向かいにある。ちょっと辺鄙なところにあるのだが、連日大盛況。日曜休みで営業も午前11時からスタートして、麺が売り切れた時点で終了。大体、遅くとも午後2時には閉店になる、知る人ぞ知る超人気店なのだ。

きくや

 そんな有名店だとちょっと身構える人がいるかもしれないが、この店はそんな必要が全くない。入ると「いらっしゃい」とおばちゃんが声をかけてくれる。厨房に2人いるのだが、その2人も気のいいおばちゃん。そう、ここはおばちゃんたちが毎日、うどんを手打ちして出している店なのだ。
 さて、この店に行ったらぜひ注文して欲しいのが「肉汁うどん」だ。皿に盛った手打ちうどんを温かい肉汁につけて食べるのが武蔵野うどんの正しい食べ方なのである。
 早速、私も頼むのだが、この「きくや」はちょっと他とは注文の仕方が変わっている。うどん玉を「L」という単位で表記し、「4L」とか「6L」とか言って頼むのだ。ただ、「L」=1玉かというと、そうではない。「L」はすでに3玉で、「LL」が4玉、「3L」が5玉、「4L」が6玉という計算になるらしい。「6玉」と聞くと「エエッー、多過ぎ!」と思うかもしれないが、1玉が少ないので女性なら4Lぐらいペロッとイケるハズだ。男性なら5~6玉でちょうどいいだろう。(ちなみに注文する時、気取って「フォーエル」なんて言ってはいけない。相手はおばちゃんなのだ。「よんエル」と言うように)
 この日、私はお腹の調子がイマイチだったので「4Lのミックスください」と注文した。ええっと、ココでまた説明しないといけませんね。通常の肉汁うどんは、うどんと肉汁、かやく、野菜のかき揚げという構成なんだけど、「ミックス」と言うと、うどんの上に刻みノリが振りかかるんです。そばで言うところの「もり」と「ざる」の違いみたいなモノです。値段は4Lの場合で言えば、通常が750円、ミックスが800円です。

きくやの肉汁うどん

 ちょっと写真が下手でわからないかも知れませんが、見た目は本当は凄くウマそうなんですよ。直径10センチほどの竹で作った汁椀も味があるし、うどんに乗っているかき揚げも揚げたてでおいしそう。うどんがまたいい色をしてるんですよ。真っ白な讃岐うどんと違い、薄くベージュというか黄色がかっていて、そばのように細かい粉の粒がポツポツと見える。ちょっと不揃いな麺が手打ちっぽくてまたいい。
 かやくはネギ、ゆず、しょうが、ワサビ。私はワサビ以外をすべて入れ、麺を肉汁にザブンとくぐらせ、ズルズルッと食す。ウマい! うどんは讃岐うどんのようなコシはないが、独特の風味があっておいしい。肉汁は豚肉の甘さが出ていて、それだけだとちょっとしつこい感じもするが、それをキッチリゆずが消して、後味スッキリにしてくれている。もうこうなると後は食うべし、食うべし、食うべし! 合間にかき揚げを肉汁につけて食べながら、ひたすら無言で一気食い。
 ふぅ~っ……。ウマかったぁ!
 
 この「きくや」を代表とする武蔵野うどんは、私のうどん観を変えてくれたね。調べると昔は何か行事があると、この辺の人たちはうどんを打っていたのだという。付け焼刃ではないうどん文化。やられたね。これは東村山に来たなら、ぜひぜひ食べて欲しい一品です。





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最終更新日  2007年10月12日 10時17分07秒
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