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東村山グルメ日記

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マサ@東村山

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2006年09月15日
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カテゴリ:グルメ外
 何か面倒なことが起こると、むずかしい言葉や数字を持ち出して「専門家がこう言ってるんだから間違いない」と相手を納得させようとする……一般的よく使われる手法だ。
 東村山ヒルズの場合、持ち出されたのは「費用便益3.95」というモノ。「だから建設する価値があるし、建設すべきなんだ」と東村山市と再開発組合は、この数字を盾に主張してきた。これが単なる“机上の空論”であることは、このブログでも何度か紹介してきたが、やはりまだこの数字を信奉している人もいる。

 簡単に説明すると、この数字は再開発事業の中で最も問題がある、高さ約100メートル、26階建てのビルの経済効果を示している。
 このビル、いわゆる東村山ヒルズを建設する費用は、64億8900万円。もし東村山ヒルズが完成すれば、半径10キロからの集客が見込まれ、建物周辺の地価も上がる。こうした経済効果を計算すると、建設費の3.95倍にあたる約256億円の経済効果が予想される……つまり、建設費に対する経済効果の割合が「費用便益3.95」なのである。

 この数字の意味を、今年5月30日に開かれた市民説明会で質問したところ、市側も再開発組合も説明できなかったという(詳しくはこちらを参照)。今思うに、これは「説明できなかった」のではなく「説明したくなかった」のではないだろうか? それほどおかしな数字なのである。


【おかしな点その1】
 やはり一番おかしいと思うのは、半径10キロの地域から集客が見込めるという考え方だ。半径10キロって、どの辺まで指すと思いますか? 市民グループ「みんなで決めよう!東村山ヒルズ」(代表世話人・佐伯昭)で世話人として手伝ってくれている20歳の青年・テッタ君も疑問に思ったらしく、「テッタの日記」の中で「半径10キロはどの位でしょう?」という記事を書いている。それによると、

所沢……3.1キロ
国分寺…7.1キロ
立川……8.5キロ
田無……7.7キロ


 だそうです。地図で見ると、入間、新座、三鷹あたりも入ります。そんな広範囲な地域から「東村山ヒルズに行ってみようぜ」と人が来ると見込んでいるようなのですが、常識的に考えて「来る」と思いますか? ビルに入る商業施設は生協と2~3の飲食店だけです。あとは市が管理運営する健康増進施設があるぐらいで、5階から上はマンションです。そんなビルに、誰が立川や国分寺あたりからわざわざ来ますか?
 同じ東村山市内の人でも来ないのではないだろうか。買い物するだけなら、秋津町の人なら地元の商店街や「いなげや」があるし、久米川駅周辺の人なら「西友」や「あまいけ」がある。東村山ヒルズの反対側になる東村山駅東口の人ですら、買い物だけなら「イトーヨーカドー」に行くのではないだろうか。
 おそらく入店予定の生協ですら、集客予想を半径10キロなんて考えてないハズだ。「半径1キロに住む人を確実に顧客にしたい」と考えているだろう。

 逆のことを考えれば、よりわかりやすいと思う。自分たちが東村山市を出て、半径10キロ以内のどんな場所に行くのか?
 私の場合で言えば、最近行ったのは「ユナイテッド・シネマ入間」(入間市)、「テルメ小川」(小平市)、「かたくりの湯」(武蔵村山市)、「THE MALL」(瑞穂町)、「若葉ケヤキモール」(立川市)、「ベビーザラス」(瑞穂町)……こんなところだろうか。たぶん、これを見て「私も行った」という人もいるだろう。どれも東村山市にはない娯楽施設や魅力的なお店だから、わざわざ車に乗って出かけるワケです。
 振り返って東村山ヒルズを考えると……わざわざ電車や車に乗って行きたいとは、とてもじゃないけど思えない。市側や再開発組合には、この東村山ヒルズの内容で半径10キロからの集客が見込める根拠をぜひとも示していただきたいモノだ。


【おかしな点その2】
 東村山市を含めた多摩地域では、車は重要な交通手段だ。それゆえ、前述した私が最近行った場所には、大きな駐車場が必ずある。逆に言えば、駐車場のない施設にお客さんを集めるのは、多摩地域では至難のワザと言えるだろう。
 それを踏まえて、東村山ヒルズを見ると……。

 東村山市のホームページ内にある都市整備部再開発担当のページによると、駐車場の収容台数は197台。ちなみに東村山駅東口にある「イトーヨーカドー東村山店」の駐車場の収容台数は475台です。少ないのは明々白々です。
 しかも、これは東村山ヒルズの利用者のためだけの駐車場ではない。マンション入居者のための駐車場でもあるのだ。
 予定ではマンションは182戸つくられるという。1戸1台分のスペースという割り当てだと、残る駐車スペースはたったの15台分となる。そうでなくても少ない駐車スペースなのに、たった15台分ですよ!
 当然、市民説明会でもこの話は出ました。市側は何と答えたか。

「入居者すべてが車を所有するとは思えない。入居者で駐車場を利用するのは6割程度と考えている」

 どう思いますか、皆さん。私は直接この言葉を聞いたワケではないですけど、人づてに聞いた時、唖然としてしまいました。東村山駅に直結しているから、車の所有者は少ないと考えているんでしょうね。
 まあ、仮に市側の言う通り、駐車場を利用するのは入居者の6割だったとしましょう。その場合でも、東村山ヒルズ利用者の駐車スペースはわずか78台です。これは市側も再開発組合も、本気で東村山ヒルズを集客施設にしようと考えていない証拠と言ってもいいんじゃないでしょうか。



後編に続く

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 今週末も説明会があります。現在、138人(9月10日時点)の方が署名ボランティアを引き受けてくれています。多くの署名を集めるためには、さらに署名ボランティアが必要です。ぜひ説明会に参加して、「よし、わかった」と納得したら署名ボランティアになってください。

★9月16日(土)午後4時~ 萩山公民館
★9月17日(日)午後1時半~ 富士見公民館第3集会室


 皆さんの参加、お待ちしています。



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 市民グループ「みんなで決めよう!東村山ヒルズ」では、説明会の運営、チラシの配布、街頭宣伝カーのウグイス嬢などを手伝ってくれるボランティアを募集しています。「手伝っていいよ」という方はこちらにメールしてください。

 また活動資金のカンパも募っています。説明会の会場で渡してくださってもいいですし、郵便振替でも受け付けています。よろしくお願いします。

【郵便振替口座】
口座名:西口再開発市民連絡会
口座番号:00140-6-686254


【東村山ヒルズ問題に関連するブログ】
「みんなで決めよう!東村山駅西口再開発」
「東村山4丁目」
「はてなのゆりさん」
「なんとかしようよ!東村山」
「テッタの日記」
「日常の非凡☆心理って!日記」
「東村山びっくり広場」
「スナネド地下」


【東村山ヒルズに関する過去の記事】
2006年02月02日「番外:“東村山ヒルズ”の中身が知りたい!」
2006年06月13日「あきらめずに、もっと考えようよ!東村山ヒルズ」
2006年08月04日「立ち止まって考える勇気を!」
2006年08月18日「みんなで決めよう!東村山ヒルズ」
2006年08月20日「住民投票に向け、まず第1歩」
2006年08月29日「署名ボランティアになってください!」
2006年08月30日「ご理解よろしくお願いします」
2006年08月31日「そもそも東村山ヒルズって何?」
2006年09月01日「今週末も説明会を行います」
2006年09月02日「東村山ヒルズって一体いくらかかるの?」
2006年09月04日「間違っていました」
2006年09月05日「インパクトの大きい素朴な疑問」
2006年09月06日「東村山市の財政はかなりヤバいぞ!」
2006年09月08日「いい街づくりには理念とルールがある」
2006年09月10日「市議会へ行こう!」
2006年09月11日「許せない発言」





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最終更新日  2007年10月14日 23時54分14秒
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