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テーマ:フルーツ 大好き♪(3710)
カテゴリ:ノンジャンル
本当はもっと早くにこの記事を書きたかったんだけど、私の都合でこの時期になってしまった。取材の機会を与えてくださった関係者の皆さん、申し訳ありません。
話は5月にさかのぼる。ある会合で知り合ったNさんは、たまたま恩多町にある果樹園「万年園」の関係者だった。以前から東村山市内の果樹園を取材したいと思っていた私は、「じゃあ今度取材させてくださいよ」と話してその場は別れたのだが、その人はちゃんとそのことを覚えていてくれて、8月にわざわざメールで「梨もぎに来ませんか?」と誘ってくれたのだ。 お言葉に甘えて私が「万年園」に行ったのは、8月末のこと。 場所は久米川通りを全生園方向に進み、「運動公園入口」と書いてある信号を右折。そのまま運動公園に向かって道なりに進むと、左側に見えてくる。 直売だからだと思うけど、大きな梨がビニール袋にギューギューに入っていて500円にはビックリ。これから梨もぎするのを忘れて、思わず買っちゃいそうになったよ。 Nさんに案内されて、梨園に入ると……。 うひょーッ! 表からはわからなかったけど、奥行きがあって広い、広い。170本ぐらい植えられているのだとか。どの木にもソフトボール大の大きな梨がいっぱいブラ下がっている。 よく見ると、どの梨の木にもセミの抜け殻がいっぱい付いている。中には梨の実にブラ下がって脱皮したセミもいたようだ。久々にセミの抜け殻を大量に見たせいか、何だか子どもみたいにウキウキした気分になってきたよ。 「ちょっと前まではカブトムシもいっぱいいたんですよ」とNさん。うーん、すごい。 さてさて、東村山と言えば「多摩湖梨」。どれが多摩湖梨なのか、Nさんに聞くと、意外な答えが返ってきた。 「実はこの地域で採れる梨を総称して『多摩湖梨』と呼ぶんです。だから『多摩湖梨』という品種はないんです」 エエッ! そうなんですか! それは全然知らなかった。ちなみにこの梨園にあるのは、幸水や豊水などの品種だという。 衝撃の事実(単に私が知らなかっただけなのだが)に驚きつつ、いよいよ梨もぎ。 「今の時季は豊水がオススメです。そうですねぇ、この辺がいいでしょう」とNさん。案内に従って、梨をもぎ採ろうとすると、「1つだけ気をつけてください」とNさんが話し出した。 「同じ木でも違う品種がなっていますので、豊水だけをもいでください」 エッ、どういうこと?……と思っていると、Nさんは、1つの梨の木を指差して説明してくれた。 「接ぎ木をすることで、1つの木で2つの品種を実らせることができるんです」 確かによく見ると、真ん中の枝が細くてツルンとした肌をしているのに対し、幹と左右の大きな枝は太くてゴワゴワした肌をしている。明らかに違う。梨ってこんなことができるんだね。またしてもビックリ。 大きな梨を選んでもぎ採ると、ナントたった3つでビニール袋がパンパンになってしまった。でも3つだけなのにズシリと重い。梨もぎそのものは呆気なかったけど、いろいろな話が聞けて楽しかった。 家に帰って早速、1個を剥いて食べてみる。うーん、瑞々しくて甘い。冷やしたらもっと美味しく感じるだろうなぁ……そう思って、残り2つはシッカリ冷やして美味しくいただいた。 東村山市商工会のホームページ「あい~ん」には市内の果樹園マップが載っている。それによると、東村山市にはナント42カ所も果樹園があるのだとか。梨やブドウの時期はもう終わってしまったけど、チェックしてみるといいかも。直売所には掘り出し物の果物があるかもよ。 それにしても、こんな近場で梨もぎができるとはねぇ……東村山って奥が深いね。 【DATA】 住所:東村山市恩多町1-1-11 電話:042-393-0259 ★お店や料理に関する記述は、訪問時における管理人・マサ本人の主観によるものであり、誰が行っても同じ印象を抱くとは限りません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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