絶叫し・・・アートはいく
アカシアの雨が止むとき西田佐知子戸川純「アカシアの雨がやむとき」がヒットした背景として、「日米安保闘争」と関連して語られることは多い[。その中身とは、1960年1月の「日本国とアメリカ合衆国との間の相互協力及び安全保障条約」調印を発端とした安保闘争後、反対運動の成果ゼロという結果に疲れた若者たちが、その乾いたヴォーカルと廃頽的な詞に共鳴して歌われたことで広まっていった、というものである。そのため、テレビ番組では当時の世相を反映する楽曲として、安保闘争(とりわけ樺美智子死亡による抗議デモ)の映像のバックで流れることが多々ある。戸川純は東大の安田講堂の学生運動家の立てこもり事件を背景にして歌っている。