『花とアリス殺人事件』を見た。
えーと、唐突なのですが、これはジブリつながりです。 ジブリ汗まみれという東京FMの放映中に、この作品の紹介がされていて、わたしはポッドキャストで聞いているのですが、だいたい面白そうだというか、わたしは岩井監督作品はスワロウテイルで見ているので、だいたいどんなものかはわかっていたのですね。 ただ、「花とアリス」観ておらず、それで、いろいろと不安感はあったのですが、結論から言うと面白かったです。 この作品はまずアリスという人物を細かく描くことから始まります。 いい加減で、脚が早く、それでいいて鷹揚な懐の深い14才です。それが殺人事件に巻き込まれて(ネタバレはしない主義です)、隣家のひきこもりである花と接点を持って行きます。 所々に中学生だなあという描写があって、そこには好感が持てます。 幾つかの契機がありながら、ひきこもりだったはずの花がアリスに引きずられ始めるところが、やっぱりこの作品の一番ぐっとくるところで、それをさらっとながしているので、多分ほとんどの人はわからないんですよね。 あんたなにやってんのと罵りながら、引き釣り出されている花を見ていると、アリスのあのいい加減さが救いになっていくのです。 というわけで、短いのですが、これぐらいの短さで投じていくのがいいかなと思います。あんまり構えてしまうと、瞬発的に書けないんですよね。 すごく大切なシーンがたくさんある映画です。 多分一番挙げられるのが、終電後の過ごし方ですが、わたしは名前さえない老人との過ごし方のほうが、ぐっときたかなあ・・・。