幸福を拓くスピリチュアル・メッセージ

　あるお寺に１人の出家希望者が訪ねてきました。

「事業に失敗して全てを失いました。私は人生に失望しましたので、世を捨てて出家したいと思います」

和尚さんは答えました。

「そんな理由では出家させる訳にはいきません。
何故なら、あなたは世を捨てて出家すると言っていますが、実際にはあなたの方が世の中から捨てられたのでしょう。」



　
　精神世界では、「足るを知る」といって、今にある幸せに気付くことを勧めています。

自分の足もとにある幸せに気付くことが、幸せに至る第一歩だからです。

　ところが、この教えを誤解して、厭世的な生き方に陥っている方も多いように思います。

　したり顔で

　「私にはもう何も欲しいものはありません」

と言ってくる方が結構いますが、これが又曲者なのです（笑）

　確かに、今が本当に幸せで満たされていると、これ以上もう欲しいものはないという状態になります。

しかし、こういうセリフを言ってくる人の場合、大抵はその逆で、

「人生に行き詰った揚句に、諦めてしまい、人生に興味が持てなくなってしまったので、達観を決め込んでいる」

なんてケースが非常に多いのです。

　そこで冒頭に引用した、和尚さんの言葉に繋がるのですが、これではあまりにももったいないですよね。

　これでは達観ではなくて、単なる諦めです。


　達観と諦めの最大の違いは、幸せであるか否かです。

達観を決め込んでいても、心に虚しさが溢れているのは、本人が一番分かっているはずです。

　それなら、しっかりと人生に向き合って、本当に楽しめる人生を創造するために、動き出した方がいいと思います。

　ポーズをつけて人をごまかすことは出来ても、自分の満たされない心だけは、絶対にごまかせないのですから。

　諦めさえしなければ、道は必ず開けます。

私たちはみんな、幸せになれるよう生れついているのです☆

　

　

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⇒９月１９日（土）　宇都宮




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