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May 2, 2005
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カテゴリ:生き方を学ぶ:本
今大変なベストセラーです。薬学部の学生に妊娠から出産までのドキュメンタリー番組を見せたところ、女子学生のほとんどが「大変勉強になりました。新しい発見がたくさんありました。」という感想。一方の男子学生は一様に「こんなことは既に授業で知っていることばかり」という答え。同じものを見ても正反対の反応。こうした事例を挙げて、自分が知りたくない情報は自主的に遮断していることが「バカの壁」だと書いています。
「分かっている」という人は分かっていない、と言いますが、これはこのことをさしているのでしょう。

次々と問題提起されることが、目からうろこの本でした。「常識」「共通了解」「個性」「定冠詞」「神」「脳に3倍のしわを持つ超人」「無意識」「ゆとり教育」など。
雑学と常識の違いの話。お葬式で笑う個性の話。幼稚園用の芋畑は抜きやすいように最初からほってある畑の話。教育現場のサラリーマン化の話。大きくなって非行に走った子供は三歳までに母親が「この子は育てにくい子だ」と書いていた確率が高いという話など。

世の中、変わるものと変わらないものがあって、世間では変わるものと変わらないものが逆に考えられている。例えば鐘の音は物理的には変わらないのに、日によって違って聞こえるのはなぜか。それは個性が変化するから。
ガンになって半年の命と言われたら、見ている桜も違って見える。実際にはいつもと変わらない桜なのに違って見えるのは自分が変わったから。それが知るということ。

容易に「わかる」「話せばわかる」と思う姿勢は強固な壁の中に住むことになる。向こう側のこと、自分と違う立場のことは見えなくなる。と警告しています。

人の心は複雑です。心を持つ脳について知ることが出来る本でした。

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イタズラ小僧と父親、イスラム原理主義者と米国、若者と老人は、なぜ互いに話が通じないのか。そこに「バカの壁」が立ちはだかっているからである。いつの間にか私たちは様々な「壁」に囲まれている。それを知ることで気が楽になる。世界の見方が分かってくる。人生でぶつかる諸問題について、「共同体」「無意識」「身体」「個性」「脳」など、多様な角度から考えるためのヒントを提示する。

【目次】
第1章 「バカの壁」とは何か/第2章 脳の中の係数/第3章 「個性を伸ばせ」という欺瞞/第4章 万物流転、情報不変/第5章 無意識・身体・共同体/第6章 バカの脳/第7章 教育の怪しさ/第8章 一元論を超えて


見えない「壁」がわかると世の中が見えてくる。気が楽になる。 
「話せばわかる」なんて大ウソ! イタズラ小僧と父親、イスラム原理主義者と米国、若者と老人。互いに話が通じないのは、そこに「バカの壁」が立ちはだかっているからである。いつの間にか私たちを囲む様々な「壁」。それを知ることで世界の見方が分かってくる。

バカの壁 ( 著者: 養老孟司 | 出版社: 新潮社 ) 発行年月: 2003年 04月 本体価格:680円 (税込:714円)

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Last updated  May 2, 2005 06:33:10 AM
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