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February 4, 2012 楽天プロフィール Add to Google XML

父、パチスロ復活

一か月に一度の通院日。

行きの車の中から、父は「今日は寄り道するか」と私に探りを入れてきた。

11月に痙攣を起こして足が不自由になってから、パチスロのパの字も言わなかった父なので、

遊ぶ気力が戻ってきたかと私は嬉しくなった。



その日の朝、家の中で少しふらついていたということだったので、病院では車椅子を使用。

大きな病院のB1階、7階、2階とかなりの移動距離だったので、無理に歩かせなくて良かったと思った。

おかげで力を温存した父は、パチスロを堪能。

だが、店に入ってから2時間を過ぎた頃、父は体に力が入らなくなり、椅子に座っていることが出来なくなった。

私は父の体を支え、慌てて店を出る。

その間、優しい人達にたくさん出逢う。

お客として外から来て、自動ドアを押えて「ゆっくりでいいですよ」と言ってくれた若いお兄さん。

「看板をどかしましょうね」と言って、ブロック塀に座りやすくしてくれたたこ焼き屋のおじさん。

傍から見ると、ふらふらなのにパチスロなんてやって…と思われそうな状態なのに、皆、親切だった。



予想通り、母には怒られた。

母は毎日、献身的に父の介護を行っている。

「ダメじゃない、パチスロなんてやってちゃ」

疲れることをすると痙攣を引き起こすので怒るのも当然だ。

でも私はあえて反論。

「リハビリだよ」



私は父に楽しく生きて欲しいのだ。

やりたいと思うことには勝手に気力が湧く。

体も動く。

実際、リハビリになっていると思う。

それに、パチスロを自粛したところで痙攣が起きないとは限らない。

ただでさえ、体が不自由になったことでストレスの塊になっている。

だから、楽しめるうちに遊んでもらいたいのだ。



楽しめるうち。

楽しめなくなる日は誰にでも来る。



無難な毎日を過ごすか、多少の無茶でもやりたいことをやるか。

人それぞれの価値観だが、私は後者を選ぶ。

父もそう考えていると思う。

Last updated  February 4, 2012 14:10:48
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