◎プランバナン寺院遺跡群◎
ジョグジャカルタの遺跡めぐりで泊まったのはジャワ中部マグランのグランドアルトスホテルでしたが、お部屋が今まで経験したことのないアウトドアな入口だったのが、印象に残りました。その上、大きなスーパーマーケットとか、各種ショップがドア1枚でつながっていて、買い物には便利でした。昨日の出発が遅かったのでホテル前を散歩したのですが、ホテルのほかには近所にお店屋さんらしきものはなんにもなし。大通りを車と一緒に馬車が走っていました。通りの向こうの森のように見えるところに行ってみたいけど、信号がないので渡るのも命がけ。それでもなんとか、行ってみたら、ちっちゃなちっちゃなグリーン地帯で、ちょっとがっかり。でも隣に個人が面白がってつくったような花がきれいなミニ公園があって、そこで楽しんできました。こんなところでドラえもんに遭遇したのも、いい思い出になるかもにゃ。ホテルのエステがびっくりするほど安くて、最終日の今日も出発が遅い予定だったのでTちゃんは昨夜予約を入れていたけど、国内線の便変更でホテル出発が、8時に変更されエステはキャンセルせざるをえなくなり、がっかりしてました。きょうは最後の世界遺産見学のあと、ジョグジャカルタの空港からバリ経由で成田に帰ります。ジャワ島での観光エリアはこんなかんじ。ラスト世界遺産見学はジョグジャカルタに戻り、プランバナンの寺院群です。昨日のボロブドゥール遺跡群は仏教寺院でしたが、プランバナン寺院群は、面白いことにヒンドゥー教と仏教の2つの宗教にまつわる複数の寺院があるようです。今回見て回ったのは、プランバナン(ヒンドゥー教)、セウ(仏教)、プラオサン(ヒンドゥーと仏教が混在)です。プランバナンも広大な遺跡公園になっていて、緑がきれいです。プランバナン寺院は800年代後半から900年初めころ建立されたそうなので、ボロブドゥールよりあとですが発見されたのは80年ほど早かったそうです。が、修復が進む中、2006年のジャワ島中部地震で大きな被害を受けたようです。まだまだ手つかずの石がまわりに瓦礫のように積みあがっていますが、ある程度分類はされていて、組み立てがまだなのだとガイドさんが言ってました。ロロ・ジョングランという別名があるプランバナンの一番大きな塔は高さが47m!隣の塔の上に命綱をつけてメンテニャンス中の仕事人が!ここも壁面のレリーフが見事です。一番大きな塔には4つの聖室があって、石づくりなので入ると涼しくてほっとします。いつまでも入っていたいようにゃ。それぞれにシヴァ神↑や奥さんのドゥルガー↑、息子である商業と学問の神様↑ガネーシャの石像などが安置されていました。この塔が何故ロロ・ジョングラン(細身の乙女という意味だそうで)といわれているかというと[父の敵の男から求婚されたロロ・ジョングラン姫が結婚を断るために「1 晩で 1,000 の寺院を建てたら結婚します」というと、男は精霊の力を借りて夜明け前には 999まで作り上げてしまったので、姫は火を放って精霊を追い払い完成を阻止。これを知った男が怒り狂ってロロ・ジョングランを石像に変えてしまった。]というヒンドゥー教の伝説があるそうで、その石像がドゥルガー像ではないかと言われているのだそうです。その伝説ゆえか、美しさゆえか、プランバナンではドゥルガー像が一番の人気者だそうです。そしてその時作られた寺院がセウ寺院であるとも言い伝えられているんだとかで、セウは現地語で千のことだそうです。実際には寺院は千もなくて240だそうですが、それでもすごい数!。そのセウ寺院まで、広くて暑い公園内をずっと歩くのは厳しいにゃと思っていたら、ありました。乗り物が!緑色の園内バスでセウ寺院へドゥワラパラ像、右側の1体しか写っていませんがセウ寺院には 4 つの門があり、入り口にはどこもドゥワラパラ像(入口を守護する巨人)が向かい合っているのが目印。バスは降りたものの、日傘をスーツケースに入れてきてしまったため、暑さも耐えがたく、日陰のない場所が多くて見学がかなりいい加減になってしまったのですが、塔のてっぺんがボロブドゥールのストゥーパにそっくりなのはさっき見たヒンドゥー教のプランバナンとの大きな違いなのかしらね。セウ寺院も修復が終われば、プランバナンと同じか、もっと大規模になるかもしれないそうです。でもあの瓦礫の山のようなものがすっかり綺麗に組み立てられるって、どれだけの年月がかかるやら、想像もつきません。最後はプラオサン寺院ですが、これは公園内ではなくて、バスで移動(10分くらい)です。プラオサンを建立した王様はヒンドゥー教だったが、奥様は仏教だったため、二つの宗教が混在するのだそうです。インドネシアの人々は宗教さまざまでも、お互いに尊重しあっていると、ガイドさんが言ってた言葉に納得する思いでした。。イスラム教徒である現地ガイドのスロヤさんのあとについて観て回ったのですが、ここも仏像が置かれた聖室がありました。もともとは3体で真ん中のが持ち去られてしまったのだとか。日本にもあるような仏像が並ぶこの場所は、こうして座って師の教えを受けたところだとスロヤさんが言ってました。さぁて、観光はこれにてすべて終了ですが、あと1回だけつづく・・・