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カテゴリ:築100年の家「サルスタ」-購入編-
それは昨年、2013年10月のこと。
私は家を買ってしまいました。 激安、底値、叩き売りなお値段で。 家といっても、中古住宅…。 いや、中古なんてものじゃありません。 明治時代に建てられた、築100年を超える廃屋です。 こちら、門扉前から見た玄関先の風景。 この画だけでは、 「え?築100年?」 「明治期に建てられたなんて思えないね。」 との印象を受けるかもしれません。 よく手入れされていた家で、ものすごく“掘り出し物”だったのでは?と感じるかもしれません。 初めてこの家を案内していただいた時に、 私もそんな思いがありました。 いわゆる「古民家」といえるような佇まいではありません。 しかしそれは、手入れをしてきたからこその結果。 もう、夢と幻と妄想の世界に突き進んでしまっている私は、 全てのマイナス因子をポジティブ変換! 「この古さが、いい味になるのよ、きっと!」 手入れをしたから、現在はトタン葺でアルミサッシなのだろうし、 竃(かまど)ではなくシステムキッチンなのだろうし、 「ボットン」ではなく、水洗トイレなのだろうし… 「きっとこの家は、住み継がれ、愛されてきた家なのだろう」 そんな考えに陶酔してしまいました。 しかし、仲介してくれた若い営業さんS氏いわく、 「残っている記録の中で、一番古いものが約102年前のものでして、 それがこの家の新築時のものなのか、あるいはもっと前から建っていたのかは分かりません。」とのこと。 またS氏いわく、 「この家に住めると思う方は、あまりいらっしゃらないかもしれません。」 「リフォームをする場合は、大規模になる可能性が高いので、建て替えも検討材料に入れたほうがよろしいかもしれません。」 …おとなしく静かな雰囲気のS氏、不動産営業業界には珍しい人柄です。 質問には丁寧に応え、この家のマイナス情報もきっちり教えてくれました。 もし営業さんがS氏でなく、 ノリと勢いと快活な人柄の、いかにも不動産営業マン!だったとしたら、 かえって胡散臭さを感じてしまったかも知れません。 「大丈夫!私はこの“築100年超”の状態で、手入れをして住みます!」 もう頭の中には、インテリア雑誌や建築系ムック本に出てくるような画が、 パワポのプレゼン資料のように、次々に現れます。 その中には、子どもたちが縁側や庭ではしゃぎ、 私はそれを微笑みながら眺め、お茶を飲みながら手仕事をしている… ・・・もう、ドツボ。 「申し込み書を書かせてください。」 初見だけで、私はそれを決めました。 S氏に案内され、営業所で必要書類に記入し、 私は廃屋同然の家を買うことになったのです。 ここに、この廃屋同然の我が家、命名「サルスタ(仮)」が誕生します! なぜ「サルスタ」なのか? それはまた、後ほど・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2014.07.09 17:35:46
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