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人生は「CARPE DIEM」

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2013.01.30
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カテゴリ:Himrock
おはよん!ございます。

早速ですが、きょうは氷室ック自身によるBOOWY作品の解説第9弾で、BOOWYとしては2枚目のライブアルバムの「LAST GIGS」です。

LAST GIGSは、1988年5月3日に東芝EMIからリリースされました。
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これは、1988年4月4日、5日の2日間、完成直後の東京ドームにて行われた、文字どおりBOOWY最後のライブの模様を収録したものです。

ちなみに、このLAST GIGSの2日間のチケット10万枚は、発売後わずか5分でSOLD OUTし、また、当時は現在のように極度に集中する電話を制限するシステムがありませんでしたから、このチケット争奪のために文京区の電話回線がパンクしたという、BOOWYは最後まで社会現象を起こした有名な逸話があります。

何かの物の本で読んだことがあるのですが、このLAST GIGSは、当時BOOWYのマネージャーだった土屋浩が、バンド解散後のメンバーの経済事情等を考え、初めて『金儲けをしよう』ということで企画されたそうです。

したがって、LAST GIGSのギャラは、メンバー1人1千万円とも言われています。

なお、メンバーは、このLAST GIGSを「解散興行の意図はなく、あくまでBOOWYは前年12月24日の渋谷公会堂のライブにて解散しており、このライブは少し早目の同窓会・最後のお祭り騒ぎ的なライブである」と位置づけています。


【LAST GIGSでのショット】
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ちなみに、私はこのLAST GIGSも単品アルバムではなく、『BOOWY COMPLETE』で持っています。
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それでは、以下は月刊カドカワVOL.9 NO.4からの出典です。


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早い話、ライヴ盤に関しては、「出していいですか?」と言われて「あっ、いいんじゃないですか」って、その程度のもんでね(笑)。このアルバムは、オレ、もらってるはずなんだけど、なんで持ってないんだろうな。あげちゃったのかな。

昔食う物に困って売ろうとしたこともあったから(笑)。中古盤屋にサンプル盤の『MORAL』を持って行ったら「これはお買いできません」て言われて、「ああ、そうですか」って(笑)。布袋も断られたって言ってた。けっこういろいろ踏んでますよ、修羅場を。そのレコードが後でプレミアがついたりしてさ、世の中わかんないよね。

『LAST GIGS』が100万枚も売れるっていうのは、当たり前だけど解散があってのところだろうね。バンドって解散した瞬間にもうノスタルジックなモノになるわけじゃない? それを追求するのは当然っていうか。死んだ人もそうだしね、もう見られないと思うから。区切りが商売に結びついちゃうんだよね。

なんでこんなに意識の中に残ってないんだろうな(笑)。この頃、もうソロのこと考えてるのかな。東京ドームの気分は何とか泣かずにいかなきゃという次元でしかないよね。どうしてもやっぱりいろんなシーンが頭の中に浮かんできちゃうんだよ、歌っていてもね。

東京ドームの前にやった渋谷公会堂(1987年12月24日の解散ライブ)の時は、いよいよヤバくて全然ダメだった。あれは不本意だったんだよね。気持ちとしてはもうやるだけのことはやってすごい充足感があって大ピースで、あとはロック・バンドらしくピッ!と終わりたかったのに、やっぱり思い出が出てきちゃうみたいなのがすごいイヤでさ。

東京ドームの時は、客がいるとかってことよりも、自分の気持ちをハイなところだけで保てるか?ってことの方が大きかった。渋公の方が大変だったな。

今こうやってBOOWYのCDやヴィデオのパッケージを見てると不思議な感じだね。

話変わるけど、アナログのレコードたくさん持っちゃってる人って、CDに買い換えるのってけっこう大変じゃない?出ていないモノとか多いし、全部CDで再発されるんだったらいいけど、昔売っちゃって手に入らないレコードって多いじゃん? 後悔してるよ。一時期レコードたくさん持ってたんだけど、今はCDを全部足しても500枚とか、そのぐらいしかないもんね。あの頃のあの曲聴きたいなと思っても、もう無いんだよ。

外国に行けばあるかと思ったけどそれも出てないし。特にオルタネイティブ・シーンのバンドなんか全然出てないし。出てもベスト盤としてとかさ。3枚レコードを発表してるとしたら、ある程度キャッチーな曲だけ集めて、20曲ベスト盤とかね。それを聴いても全然違うんだよ。

その頃レコードにあった空気ってあるじゃない? そこには戻れないよね。まして音の録り方なんかは、さかのぼって聴けばテクノロジーが今みたいに発達してない頃だから、今聴いてもピンとこなかったりして。どっちにしても時間の流れが早いんだろうな。

日本の音楽シーンって、どっちかと言えばアメリカよりイギリスの方に近いのかな? 歌謡曲と呼ばれる人ってアメリカ寄りで、ロック・バンドはイギリスっぽい方がいいのかな?

でももうちょっと長い間隔で、たとえば3年ぶりにアルバムを作りましたと言って、音楽の業界自体がそれが通用するような流れになっていれば、もっと1個1個のクオリティーとかも上がるような気がするんだよね。みんな追いかけっこしてるでしょう。大御所と言われるユーミンやサザンとかが、もっと長いターム(期間)をどんどん作っていってくれればね。(井上)陽水さんやサザンとかはけっこう長いでしょう? 2年半とか。そういうのって尊敬しちゃうよね。

小器用に音楽作れちゃうのって危険だと思う。音楽が器用にモノを作る人たちの領域にすっぽり入っちゃうと。

今回オレも毎年アルバムを出してたのが、1年半ぶりになっちゃったじゃない? 動くスタッフの数も大きいからいろいろと大変なのかもしれないけど、変えるのが大変だから早く作ってくださいっていうのは本末転倒だよね。実際、決まったタームの中で間に合わない人も増えてるし。佐野(元春)さんとか久保田(利伸)クンとか。真剣に納得しないとね、今後は。





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最終更新日  2013.01.30 08:33:17
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