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2005年04月05日
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グラフの縦軸は、政治的価値観を示します。
上に行くほど保守、下に行くほどリベラルである
ことを示します。


グラフの横軸は、経済的価値観を示します。左に
行くほど経済左派、右に行くほど経済右派である
ことを示します。

判定結果は下記の通りです。

政治的な右・左度(保守・リベラル度) 0.42
経済的な右・左度(市場信頼派・政府介入派) -3.18
あなたの分類は保守左派(ナショナリスト)です。
↑シャルドネ



nak1さんに教えられたポリティカルコンパスの結果には、結構楽しめ
ている。当然といえば当然なのだけれども、これほど自分のスタンス
が視覚的明瞭にしめされるというのは予想外でもあった。

そこで、数日間生活のあいまにこの自分の資質形成はどういうものなの
か反芻してみたりした。

自分は、吉本隆明の一連の著作は割合読んだほうである。高校時代、既に
吉本隆明は(いまでこそ吉本ばななの父親という以外で知る人は少ない
とは思うが)立派に「ある種の権威」であった。最近は、ネット上で元
中核派だった糸井重里などという人と同伴してコメントを多産していたり
するが、その影響は50年以上団塊の世代を中心に隠然たるものがあった
と思う。いや、いまでもその影響圏に留まっていたいという人は多いはず
である。たとえば、この楽天日記などにアクセスをいただく10倍以上の
アクセス数がある「ほぼ日刊イトイ新聞」でも、主要コンテンツのひとつ
になっているらしい。
※http://www.1101.com/makanai/index.html







世間の人は、知らないだけで実はnak1さんなどのお気に入りのサンケイ新聞
で長らく匿名コラムの執筆にも関っていたという風聞も耳に入ったことがある。
また、彼を取り巻く関係者では衝撃的だったらしい文藝春秋で「わが転向」
などという、よく分からない論考があったりした。のちに単行本にもなって
おり、こんな関西風な表現でいえば「ショウモないネタ」でまだ本を売って
いるのか、と嘆息した記憶がある。

題名  わが転向
著者  吉本隆明
発行所 「文藝春秋」1994年4月特別号に
掲載され、文藝春秋社より発刊
1995年2月20日第1刷
ISBN4-16-349900-8



かつて、清水幾太郎などを「出ずっぱり」と斬って捨てた吉本隆明が何のこと
はない自身が引っ込む機会を失念したタダのカン違いおやじとなり果てての
永遠の「出ずっぱり」をなりわいとしているようだ。

戦後という時代、すでに記憶からも遠いこの60年もの時間のあいだに経済統計
上からは縄文時代から近代をぶち抜きいきなり未来世界へ飛び込んでしまって
いる。そんな中で、吉本隆明に限らず何十年も「研鑽」や「鍛錬」を繰り返して
いるもの書きらは、かかる状況下で繰り返し自身の言辞が急速な陳腐化を被ること
について恐懼しながらも、平然と居直りつつ一種の芸風として「商品化」(つまり
書籍流通という資本主義の功利的動機に編成されて)虚しい瞬間芸を繰り広げている
というのが実態であろう。

実は、高校時代に周囲に相当影響を被った者がいた。そんな記憶の中の「様々なる流行意匠」系思想家の中でも彼、吉本隆明は特別な位置づけだったと思う。

その理由は、論壇などというものが存在感を帯びそれなりに機能をしていた時代に
つねにどこかで姿をあらわし信奉者ともどもコメント多産をするという院外団を
形成していたという印象があった。面白いことには、左翼のようで左翼でなし。
評論家のようで、本業は詩人だという。新左翼などの具体的な反権力行動には出ず
威勢のいい諸セクトのリーダーたちと激論を交わして、騒がしいのだけれども一向
に「腹のたし」になるような言論をもらえたという記憶がない。ようするに書かれて
いることを読んでも、読んでもよく分からないのである。

結局、おおかたの知的俗物である自分のような大多数の大学生は以下の糸井重里の
ような距離を置いたギャラリーとなるほかはなかったように思う。


思想界の巨人とか言われていたって、世間話もするし、
「ただのおとうちゃん」として暮らしている時間がある。
ぼくはそっちの時間の吉本さんの話ばかり聞いているんで、
まかないめしで栄養をつけてきたようなものだ。
吉本隆明さんとは15年以上にもわたって、
しょっちゅうお会いしているのに、
ほとんど世間話しかしていないような気がする。
それでも、「世間」というものも大きいわけで、
詩やら文芸批評やら哲学、なんていうような話題が
どうしても混じり込んでしまうものだ。

たまに、じぶんより若い人と話をしているときに、
「そういえば、そういうことについて、
吉本さんがこんなこと言ってたっけなぁ」と、
思い出したことを話すと、
「思想家・吉本隆明」を知らない人たちが、妙に感心する。

ぼくは、いわゆる吉本信者でも隆明ファンでもないけれど、
(だいたいぼくには、<吉本本>は難しかったよ)、
近所の尊敬できる年長の先輩として、
吉本さんがくれた「考えというごはん」を、
ずいぶんいっぱいごちそうになって育ってきたと思う。

だから、吉本隆明という「思想界の巨人」を理解するとか、
ある著作についてもっと深化させるために取材するとかは、
ぜーんぜん無理だけれど、
ぼくの知っている「吉本さんちのおとうちゃん」と、
いつもしているような話をしてきて、
そいつを「ほぼ日」に掲載してみようと考えた。
ぼくだけごちそうになっているのは、
もったいなさ過ぎると思ったもんでね。

糸井重里「居間でしゃべったまんまのインタビュー。 」

(クリックでジャンプします)


ここで糸井重里がいう、「思想界の巨人」というのは言うなれば戦後
50年ちかくも同じネタを平気でくりかえし説教を垂れて恥じない、
という程度の意味であるとわたしは思う。ただ、吉本隆明が喰いちら
かした食べ残しは美味しかった、と糸井重里は感じたのだ。それは
あながち否定はできない。それはそれで大功労だという気はする。
しかし、いま自分たちの子供世代以下の中学生にまで説教めいた
物言いで正体の分からない本を売ろうとされるのはハナハダ迷惑な気
がしてならない。

麻原彰晃を、田原総一郎ともども全面支持などしてサンケイ新聞の
匿名コラム執筆をはずされた吉本隆明らがその精算をどこで行うの
だろうか。熟知されている、まっく氏などにご教示いただきたいところ
である。いや、実はいまだにオーム真理教を思想的に庇護しているの
かもしれない。「出ずっぱり」というのは、つまりはそういうことなのだ。


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最終更新日  2005年04月11日 07時27分06秒
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