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2006年12月30日
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F104なんて記号に、なんの感慨もない人が大多数だろう。

あの東京大空襲の首謀者、カーティスルメイに勲章を与える運動をしてまで、アメリカに出向き
防衛庁が決定していたグラマンG98スーパータイガーをチャブ台返ししてまで大騒動になった
「悪夢のような戦闘機」なのである。その時期、機種選定にF-X選定調査団を率いた人こそ、
あの源田実だった。源田実航空幕僚長(自衛隊内の呼称を旧軍でいえば「空軍大将」と
でも言うところだろうか)230機、国産されているがこの受注は、御存知三菱重工である。

当時、一機4億円。総額1000億円もの高額の買い物だ。喫茶店で珈琲が20円ぐらいの
時代だから今の物価ならば80億円ぐらいなのだろうか。電子機器のコストが単純に比較は
できないが、どう安くみても今の物価換算で4倍以上はするのではなかろうか。一ドル360円
時代だから、なおさらこの価格は手厳しい。当時防衛庁が、購買の段階でさらに価格が高騰
して、青くなったという風聞だ。

ところが、昨今はそんな高額の買い物だったF104Jなど、涼しい顔で忘れてしまえるほどに
戦闘機は、高騰している。


F-X選定ごとに、ざっと5倍ぐらいにはなっている勘定だ。

以下のような、ぺなぺなの戦闘機だか、なんだかが軽く108億円だ。クルマの例えでいえば
車両本体価格にすぎない。クルマが公道を走るまで、どれぐらいカネをむしりあげられるのかは
皆さん御存じのとうりだ。ガソリンをいれるたびに、油の物価に同額の税金がかかるようにこれ
らの戦闘機を維持管理するための費用は、壮絶なものがあると思う。


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そもそも、採用する戦闘機がすべてアメリカ製である理由がどこにあるというのだろう。

選定とは、名ばかりでアメリカの空軍主力機種に「盲従」してきただけに過ぎない。
早い話、毛沢東中国に盲目的につきしたがうネパール毛沢東主義者や、センデロルミノソと
いったい「この国」は、どこが違う。いや規模がデカい盲従だけに罪は一層深いと思う。


笑えるのは、殺人鬼カーティスルメイに勲章をやってまで導入した源田実ご推奨なる冒頭の
F104Jは、長距離攻撃大好き米戦略空軍には嫌われて、、、実は、空軍用兵思想には
合致しないと、あっというまに蔑視されて早期退役させられたポンコツ戦闘機なのである。
軽制空戦闘機を、あてがわれたのはアメリカの豚が食べたがらなかった、危険なまでの不健康
な飼料だったあの脱脂粉乳を、こともあろうに捨てるのが勿体無いと日本の小学生の学校給食
に輸出した食糧マフィアらと発想は同じだ。

その片棒をかついだのがポチの頭目のひとり、源田実というのが真相だろう。

F104Jは、その後日本で迎撃専用機に仕立て上げられたが、機体が小さくその機体内部
に、全天候レーダーやAAMを装備組み込みするのに大難儀したことが語りつたえられて
いる。飛行機は、購入して飛ばせば良いというものではないのだ。


東京、大阪間を20分台で飛べると雑誌はさわぎ、われわれ小学生は眼を見張ったが現実の
スクランブル、領空侵犯事件がおきれば到底オリンピックで発揮するような体躯競技のよう
なわけには行かない。低空をとられれば、操縦不能になりやすいF104は、世界中でよく
墜落したものだ。つまり、日本の国防はこのような隙だらけの戦闘機に託されていたのである。



F104Jのあとでは、あのベトナム戦争時代の主役だったF4Eファントムだ。

この段階で、すでに三菱重工がライセンスを受け158機製造している。
もやは一機25億円ほど。事前に述べたように5倍は高騰している。
次世代のF15が、108億円。麻痺してなにも言えなくなっている国民が棒立ち状態で
眺めているまに、いまや一機500億円もするAWCSがこの国の空を飛んでいるのは
先日述べた。

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アジアの国々は、こんなバカな日本のような真似をしている国ばかりではない。
マレーシアは、確かにアメリカからF18を購入してはいるが、同時にロシアからMiG29
を購入して軍事専門家を瞠目させた事件がある。両大国の顔をたてるかのようなポーズの水面
下で、両国を競争させて「思い切り値引き」をさせたのだ。当たり前だろう。買い物の基本だ。

台湾は、米国製F16と仏製ミラージュ2000を睨み、したたかなソロバンづくで一国の
軍事産業に強度傾斜する愚を避けている。この交渉力こそ、国家安全保障に肝要な精神なので
ある。しかるに我が国は、いったいなにごとだ。ポチと、嫌韓ショービニストばかりがWEB
で騒がしいが、本格的な民族主義者はついに日本から消えうせたかのようだ。買い物ひとつを
みていてもそれがわかる。



しかし、実はそれらすべての大盤振る舞いな「買い物」よりも遥かに自衛官の人件費と、
米軍思いやり予算の合算計の方が尨大なのである。

だから予備役問題は、我が国にとって目前の大きな課題なのだ。




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最終更新日  2006年12月31日 12時10分44秒
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