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2007年09月12日
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仙波敏郎巡査部長がテレビに出てきたときには近頃になく驚いた。月の石が、吹田万博に来たときにも、バカにして行かなかった自分だが、仙波巡査部長が講演を開いたらぜひ足を向けたいと思う。戦争で弾丸撃って人殺しするだけが英雄ではない。仙波巡査部長のような身体を張った闘いこそ、真の英雄と呼ぶに値するのではないだろうか。


報道によれば、彼の実年齢が55歳だとか表記によれば58歳だとか、ばらばらだ。


だから、日本の報道がデタラメだと腹を立てるのだ。くだらない世論調査ばかりやらかして、嘘八百垂れ流しの朝日、毎日、産経、読売の記者たちはまともに記事の裏づけもやらないのだと、このあたりでも苛立たしさを感じる次第である。


彼が、49年生まれだとすると58歳だ。年代的には少し上で、高校時代に柔道部でシゴかれた思い出の先輩たちのまだ上ぐらいになる。いうまでもない学生叛乱期の渦中に警察官を志向した人だ。それだけでも自分には深い思いが湧く。彼の堅い表情は、意志的で真っ直ぐなものを感じる。辛い虐待の現場を不条理に通過してきた人ならではのものを強く印象する。


仙波敏郎・愛媛県警巡査部長

 1949年愛媛県生まれ。愛媛県警生活安全部地域課鉄道警察隊分隊長。57歳。

1973年、その年の最年少者として24歳で巡査部長の昇任試験に合格。直後に配属された三島署で初めて上司からニセ領収書を書くことを要求されたが拒否。

それ以降に配属された警察署でもことごとく拒否し続けたために30年以上も巡査部長より上に昇任することができなかった。2005年1月20日、現職警察官として初めて実名で警察の裏金問題を内部告発する記者会見を行った。会見から4日後、地域課通信司令室への配置転換を内示、27日付で異動。仙波氏は愛媛県人事委員会へ配置転換の取り消しを求める申し立てを行った。同委員会は6月7日「鉄道警察隊から通信司令室への配置転換は人事権の濫用に当たり、これを取り消す」という裁決を下した。




彼は、きわめて優秀な警察官だったのだ!


四国でも有数の進学校で、成績も最上位の秀才だった。それが大学進学ではなく、警察学校でも首席で卒業したという。そんなとびっきりの秀才を警察機構はまともに受け入れることが出来なかったという事は、今となっては頭で理解できるが自分らの年代の情報過疎な半生を振り返ってみるとき、強い感慨を抱く。柔道部には、自衛官になった先輩も、警察官になった先輩もいた。60年代後半に彼らが自衛官、警察官を選んだことには格別な思いを抱くわけだ。



彼を待ち受けていたのは、その嘱望される優秀さゆえに「警察機構の強いる犯罪加担」だった事は、注目に値すると思う。彼は、彼が選んだ警察官という職務に殉じてでもなにかを貫徹したのだろう。これは分かるような気がする。間違っても彼は、反体制の人ではないと私は思う。彼は、ただの「正しい日本人」なのだ。



◇支える会 〒791-0212 愛媛県東温市田窪1145-5  TEL・FAX 089-964-0164
                                    (祝祭日、夜間はFAX)
◇年会費:1,000円 振込先:伊予銀行本店(普)4495394 仙波敏郎さんを支える会
                  郵便振替 01640-4-129996 仙波敏郎さんを支える会
◇カンパ:振込先は年会費に同じ
          (会報送付の都合上、銀行振り込みの場合は住所をお知らせ下さい)





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最終更新日  2007年09月12日 11時20分11秒
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