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2007年10月21日
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嘉田由紀子滋賀県知事は、埼玉出身のおばさんだけれども何故か滋賀県と縁が深いらしい。専門が、文化人類学で滋賀を徹底踏査したという。それだけ滋賀に魅力があったのだろう。自分は、滋賀なんて一生近づきたくないと思っていたのに、まんまと住み着いている。仕事で関与したのだが、ものすごく面白い地域だとこのブログでも何度も述べている。京都の人間も、滋賀の県民は毛嫌いしているらしいが、滋賀という地域の空間的な豪奢さには舌を巻いているようだ。とにかく景色は、惜しみなく豪勢だ。


自分が、滋賀嫌いだったのはオヤジとおふくろが滋賀出身だったからだ。間違っても足を踏み入れるつもりはなかった。ちょっと感じ方がかわったのは、3年も前に県立琵琶湖博物館に遊びに行った頃からだ。なんのことはない、あの面白い博物館は、在野時代の嘉田由紀子の作品のようなものらしい。少なくとも嘉田の趣味があちこちに散りばめられている。一日いても飽きない面白い施設である。自分が北千里で過ごしていた時期に、頻繁に通った国立民族博物館に似ている。良き前例として踏襲したのは間違いないと思う。


嘉田由紀子は、琵琶湖を「里湖」(さとうみ)と呼ぶ。彼女の造語かもしれない。さすがわ文化人類学者だ。また、思いつきではない証拠に、彼女は琵琶湖周辺を30年間ものあいだ徹底精査している。これは凄い。琵琶湖生態系の隠れた権威者だと思って間違いない。滋賀県民は、素晴らしい選択をしたものだ。ちなみに自分は、投票権がなかったので選挙には行っていない。まったく選挙に関心がなかったが、彼女が当選したと聞き滋賀県民を見直した。この地域の住民は、ちょっと並の人物鑑定眼ではないと思った。しかし、政党はど鈍いやからばかりで、嘉田由紀子はすべての政党に推薦を求めたが結果なんと推薦に応じたのは社民党だけだったらしい。おかげで福島瑞穂が胸をはっているそうだ。



彼女の書くもので、琵琶湖がらみの話題にはそういう経緯で猛烈に説得力があるのだ。



彼女は、琵琶湖を愛しているが危惧を隠さない。かつて我々が生まれた時代には、琵琶湖では一年間に6000トンのシジミがとれた。いまは、わずか200トンなのだという。嘉田由紀子は、これは大変危険なことなのだという。シジミがとれない、とか。沿岸漁民が、生活しずらいという話ではない。琵琶湖という湖は、滋賀県のみならず日本の国富といってよい機能性がある。その琵琶湖の生態系考えると、嘉田は琵琶湖でじゃかすかシジミが取れてわれわれがそれを消費できるという状態が、最適なのだという。シジミといわず、魚類といわず、どんどん琵琶湖の漁業が盛んになり、漁獲が増えるという状態が環境にとって最も良い状態なのだというのだ。理由は、琵琶湖の窒素量やリンの循環なのだという。つまり、琵琶湖はいま富栄養価とは聞こえがよいが、汚染されて有機物が危機的に増えてしまっている。これを生物濃縮で回収することが、琵琶湖の汚染を低減するためにも正しく有効な方向性なのだというのである。そうして、水が澄み関西圏の健康を取り戻すことができるのだ。


滋賀県民のみならず、関西圏の都市生活者はぜひとも滋賀県産のシジミなり佃煮なりを賞味されよ。フナ寿司をどんどん消費されたい。まちがっても中国原産のフナ寿司などのモグリ行為を許すな。










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最終更新日  2007年10月21日 06時13分45秒
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