去る平成16年8月22日日曜日、大阪府千早赤坂村にある
社会福祉法人日本ライトハウス行動訓練所に
盲導犬の訓練の見学に行ってきました。
犬好きの私、盲導犬の賢さに触れてみたい!
というのが第一の理由です。
娘は、将来、盲導犬の訓練士になりたい!
という希望があるのでその仕事がどんなものなのか、
と夏休みの自由課題を兼ねて。。。
色々と勉強させていただいたのでご紹介します。
☆視覚障害者の方について
私たちが「視覚障害者」というとまず、イメージすることは
「真っ暗」とか「怖い」というイメージだと思いますが、
本当にまったく見えないという方は、少数だそうです。
多いのは白内障で、特に白いものがうすぼんやりとしか見えない
という方が多いそうです。次に多いのが視野狭窄と言って
視覚が狭いというです。例えば自分の前方はよく見えても
足元が見えない。という状態です。
視覚障害に陥ってしまう、大半の原因は何らかの病気によるものだそうです。
多くは糖尿病です。糖尿病というと、グルメな人がなる病気と思いがちですが
遺伝で若くして視覚障害になってしまう事が多いそうですので
食生活を非難してしまうと、当人はとても傷ついてしまうということになります。
交通事故が原因になることも多いそうです。
特にシートベルトを装着しない、若い方。。。
シートベルトをせずに事故に遭うと、フロントガラスで目を傷つけてしまうことが多いそうです。
シートベルトはしっかり締める!鉄則です。
街で、視覚障害者の方を見かけた時、声をかけようか迷ったことはありませんか?
そんな時は、なにがなんでも!ではなく、明らかに困っているな、と思われる時だけ
声をかければいいそうです。
いきなり、体に触れるのは厳禁です。びっくりされますからね。
過度にお世話を焼く必要はないそうです。声をかけるときは
「何かお手伝いしましょうか?」もちろん結構ですといわれるときもあります。
「お願いします」と言われたら、がしっ!と抱え込むのではなく、
スマートに自分のひじを持ってもらい、半歩先を歩く感じです。
椅子にかけるときも、スマートに椅子の背もたれに手を持っていってあげればそれでOK
健常者とのお付き合いでもそうですよね。過剰なおせっかいは嫌なものです。 視覚障害者だからと特別扱いせずにあくまでもスマートに。
困ったときはお互い様の気持ちでしょうかね。
☆盲導犬について
盲導犬=賢いというイメージです。確かに賢いです。
どう賢いかというと、人間が好き、用事のない時は静かに寝てる。
大まかにいうとこの2点です。
資質として親犬もその傾向にあるという前提で選ばれます。
生まれた子犬は生後2ヶ月ほどは母犬と兄弟で過し、犬同士の社会性を育みます
兄弟げんかしたり、お母さんに怒られたり。人間と一緒ですね
2ヶ月を過ぎるとパピーウォーカーとうボランティアのご家庭に預けられます。
そこで約1年間、「人に対する信頼感」を体得します。
その後、訓練所に移り、早い子で6ヶ月で盲導犬としてデビューです。
訓練所に入った犬が全て盲導犬となるわけではなく、半分近くの犬は
訓練を受けたものの、盲導犬には向かないということで一般の家庭で
ペットとして飼われます。
よく、盲導犬は寿命が短いと言われますが、そんな事はなく、
大好きな飼い主さんといつも一緒に行動を共にする事ができるので
ストレスにより寿命が短い、なんてことはありません。
飼い主さんとハーネスをつけて歩いてる時は、仕事中なので
犬に声をかけたり、餌をあたえたりするのは厳禁です!
もし、困ってる様子であれば、飼い主さんに声をかけてくださいね。
バスのステップを上がるのに、ちょっとしんどいなという風になれば
引退と言う事になります。
注意!!盲導犬に限らず犬を触るときは、飼い主さんに
「触ってもいいですか?」と声をかけてから、しゃがんで犬のお腹をなでましょう。
いきなり、頭をなでられるとびっくりしてしまう犬も居ます。
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社会福祉法人日本ライトハウス行動訓練所
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お仕事中は餌をあげないでね。盲導犬からのお願いです。
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デモンストレーターを務めてくれたハッピー
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盲導犬訓練所にて
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同じくデモンストレーターのかりん
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入り口で凛として向かえてくれたガイド君
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訓練の様子。障害物をよけて上手に誘導してました。
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